技師長の笠原です。
私がブログでこれらの記事を書くのは、Nikon望遠鏡へのリスペクトと
後世への情報継承のためです。この望遠鏡は日本天文学の歴史そのもの
だと思っております。
なお、堂平天文台関連作業はボランティアではなく、私の会社である
有限会社エイエフテックが、ときがわ町(星と緑の管理委員会)から
正規に受注した仕事であります。
前後しますが91cm反射望遠鏡を動態保存する命題により、
制御用パソコンであるPC-9801を入れ替えました。
PC9801-RX21からPC9801-DX/U2に改装。2台納品です。
OSはNEC MS-DOS Ver,3.30Dの未使用新品。

完全にリニューアル、電源強化仕様です。
需要があるので、まだまだ入手可能です。

望遠鏡コントロールラックとはコンテックのPIO24/24によってI/O通信
を行っています。1992年の大改修でハイデンハイン社のロータリーエンコーダ
を直接PC9801で読み込んでいます。これにより、自動導入の位置決め管理
はPC9801の仕事となっています。

アイ・オー・データ機器のPC9801対応液晶モニタです。

背面です。
PC9801が無くともこの望遠鏡は動きます。
Nikon望遠鏡コントローラとはコンテックのPIO24/24でI/O通信制御を
行っています。追尾周波数はhpのマルチシンセサイザーが作り出しており、
HP-IB(GP-IB)で制御しています。赤経・赤緯にはドイツ・ハイデンハイン社
の超高級ロータリーエンコーダが付いており、PC9801で直接読み取って
位置管理を行っています。数値制御ボードは八王子のメレック社の
C-851を使っています。赤経・赤緯の追尾と微動はオリエンタルモータの
デジタルサーボモータに改装されており、これの数値制御をC-851で
行っています。

1990年にNikonが設計し、1992年に稼働したシステムですが、
まるで私が設計したような構成です。
私が設計しても、おそらくは、ほぼ同じ構成になったと思います。
なので、見ただけで何をやっているのか直ぐに解ります。
望遠鏡の自動導入ソフトはOPDESK.exeというものです。

国立天文台からときがわ町に移管されて以来、この望遠鏡はアマチュア有志
によってサポートをされて来ました。現在でも観望会をはじめ、アマチュアの
サポートが欠かせないです。
ただ、肝心の望遠鏡システムに関してNikonのサポートが得られておらず、
これもアマチュア有志に委ねられて来ました。
私が調査したところ、望遠鏡制御ソフトの原本が何処にあるかわからず、
たった1枚のフロッピーディスクだけでずっと運用して来たようです。
恐ろしい状態ですね・・・
早速システムディスクから複製をつくりました。

この辺は昔掘ったアリ塚とやらで、目をつぶっていても出来ます。
今回はここまでです。
私がブログでこれらの記事を書くのは、Nikon望遠鏡へのリスペクトと
後世への情報継承のためです。この望遠鏡は日本天文学の歴史そのもの
だと思っております。
なお、堂平天文台関連作業はボランティアではなく、私の会社である
有限会社エイエフテックが、ときがわ町(星と緑の管理委員会)から
正規に受注した仕事であります。
前後しますが91cm反射望遠鏡を動態保存する命題により、
制御用パソコンであるPC-9801を入れ替えました。
PC9801-RX21からPC9801-DX/U2に改装。2台納品です。
OSはNEC MS-DOS Ver,3.30Dの未使用新品。

完全にリニューアル、電源強化仕様です。
需要があるので、まだまだ入手可能です。

望遠鏡コントロールラックとはコンテックのPIO24/24によってI/O通信
を行っています。1992年の大改修でハイデンハイン社のロータリーエンコーダ
を直接PC9801で読み込んでいます。これにより、自動導入の位置決め管理
はPC9801の仕事となっています。

アイ・オー・データ機器のPC9801対応液晶モニタです。

背面です。
PC9801が無くともこの望遠鏡は動きます。
Nikon望遠鏡コントローラとはコンテックのPIO24/24でI/O通信制御を
行っています。追尾周波数はhpのマルチシンセサイザーが作り出しており、
HP-IB(GP-IB)で制御しています。赤経・赤緯にはドイツ・ハイデンハイン社
の超高級ロータリーエンコーダが付いており、PC9801で直接読み取って
位置管理を行っています。数値制御ボードは八王子のメレック社の
C-851を使っています。赤経・赤緯の追尾と微動はオリエンタルモータの
デジタルサーボモータに改装されており、これの数値制御をC-851で
行っています。

1990年にNikonが設計し、1992年に稼働したシステムですが、
まるで私が設計したような構成です。
私が設計しても、おそらくは、ほぼ同じ構成になったと思います。
なので、見ただけで何をやっているのか直ぐに解ります。
望遠鏡の自動導入ソフトはOPDESK.exeというものです。

国立天文台からときがわ町に移管されて以来、この望遠鏡はアマチュア有志
によってサポートをされて来ました。現在でも観望会をはじめ、アマチュアの
サポートが欠かせないです。
ただ、肝心の望遠鏡システムに関してNikonのサポートが得られておらず、
これもアマチュア有志に委ねられて来ました。
私が調査したところ、望遠鏡制御ソフトの原本が何処にあるかわからず、
たった1枚のフロッピーディスクだけでずっと運用して来たようです。
恐ろしい状態ですね・・・
早速システムディスクから複製をつくりました。

この辺は昔掘ったアリ塚とやらで、目をつぶっていても出来ます。
今回はここまでです。