日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

◆日常を生きると言う事◆ 高橋義則氏

2011-03-31 08:04:36 | 日月神示の実践

 <遠い記憶・前世からの記憶より記事転載>

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◆日常を生きると言う事◆


日常を生きる事に意義があると言うお話をして来ました。
これは決して現実逃避をすると言う事でもなく、また観念的な事でもないのだと理解して下さい。

むしろ重要な情報取得になり得ると言う事でもあります。


少し話がそれます。

私たちは今混乱の真っただ中に巻き込まれてはいます、しかしそれは悲観した事ばかりではないと感じています。
むしろこの混乱の中で信じるものは自分だとの認識が多くの方に起こっているのではないでしょうか。つまり主体性を持って生きると言う事です。

この人生は自らが切り開かなければならないと言う事を嫌が応にもせざる得ない状況にある訳です。

誰のおかげでもなく、生かされている訳でもない、自らの意志で生きているのではないでしょうか。

これは覚醒に繋がる重要な事でもあります。
心強くあり、信じるものは自らの判断。

言い換えれば肉体的にも生活的にも、そして精神的にも被災した私たちが奇しくもこの混乱を利用し覚醒を始めると言う事なのです。
それも世界に先んじて。

生きようと決めたのであればあなたをあなた自身が守る事になるでしょう。
これからの世界や次元の変化を良しとして望むのであればむしろ私たちにプラスに働く事象と心得ています。

このキツい試練は厳しければ厳しい程それ自体が私達を加速度的に覚醒に導いて行きます。

今まで私たちは、誰かがなんとかしてくれるだろうと言う人任せの人生を送って来たのかもしれません。
それは覚醒に置いても同じ事です。
覚醒すると言う事は今までの社会性を捨て、心に響く声にならない感覚に心の耳を傾け信じ、不安に苛まれる事無く温かい心を抱き続ける事です。
しかし何事も無い安穏とした日常の中で、その既存の生活態度を改め、更には捨て去ると言う事は並大抵の事ではなし得ないのではと感じていました。
そんな中での今回のインパクトです、私たちに既存の社会の崩壊を目の当たりにさせ、いとも簡単に覚醒を促しているとも言えます。

これを利用しない手はありません。

恐れないで下さい、新しい世界を夢見て下さい。
遠からぬ未来に訪れると信じて。
この混乱は終焉ではなく新しい未来に向けた胎動だと認識頂けたらと思います。


話を戻します。
日常を生きると言う事は平穏な社会があってこそであり、今回始まった宇宙規模の変革により以前の世界に戻る事は無いのであれば、この日常を続ける事にどれほどに意味があるのかと疑問にもなろうかと思います。

しかし意義はある筈です。

日常を生き恐怖や不安の想念を抱かず居ると言う事は、意識の門を開放し自らのハイヤーセルフや内面の自我の声を受信し、アカシックレコードにアクセスしやすくする事でもあります。
そして私たちにやってくる真の情報はその日常を過ごす事によってシンクロニシティの形を取ってやってくる事が多い様なのです。
つまり日常の中より有用な情報がやって来るとも言えるのです。

また安全のためその場を離れねばならない時であっても、考える前に自らその曖昧にも感じる心の声に耳を傾け行動に移しているかもしれませんし、自ら認識する前に既に行動に移している事もある筈です。

恐らく私たちの覚醒は劇的な、或は瞬間的な変化と言うよりある経験を重ねて行くうちに知らず知らずの間に覚醒が始まって行く場合もあるのではないか、そう感じてもいます。
今時間が加速しています。
10年前の時間と今の時間は明らかに短縮されています、短縮されていると言う事は時間をかけて覚醒する事もこれからは短い時間で起こるかもしれません。

この様なインパクトのある出来事であっても冷静に過ごす事は大層重要な事である訳です。

確かにこれから以降、古いパラダイムは崩壊に向かう事でしょう。
しかし、それでも生きると決めたと言う事はこの世界からの離脱を今は望まないと言う事でもあります。
この次元に「今はまだ生きる」と決めたあなたが有用な情報を得るためには、決して非日常からではなく今までの生活の中より送られて来る。
そしてその方が理解もしやすく見逃しす事がないとも言えます。

更に言えば私たちの次元移行の旅が始まっていたとしても、恐らく私たちの感覚や視覚では認識出来ないのかもしれません。

今は心を穏やかに保ち、不安になる様な報道であれば視聴を一旦中断し日常に生きてみるのも宜しいかと思います。


<転載終わり>

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 今回の高橋さんの言葉は、いろいろな示唆に富んだ、濃い内容になっています。

『誰のおかげでもなく、生かされている訳でもない、自らの意志で生きているのではないでしょうか。

心強くあり、信じるものは自らの判断。

生きようと決めたのであればあなたをあなた自身が守る事になるでしょう。

今まで私たちは、誰かがなんとかしてくれるだろうと言う人任せの人生を送って来たのかもしれません。』

 「誰かがなんとかしてくれるだろうという人任せの人生」を今まで送ってきたと言われれば、確かにそういう部分もあったかも知れません。今もあると思います。

 ただ、日月神示に出会ってからは、例えば、神社でのお参りの仕方などは変わりました。今までは、仕事が上手く行くようにとか、子供が試験に受かるように、家族が健康でありますように、などとお願いばかりしてきました。ところが、今はそういうお願いはしなくなりました。日々の生活や仕事、健康などへの感謝を申し上げています。自然とそういう参拝になりました。何かが与えられるのを待つのではなく、自分が何をやるかということを考えるようになりました。考えて、祈ってばかりでなく、実践をして行こうと考えるようになりました。

 あまり大きなことはできませんが、高橋さんも言われるように、「日常」が大事だと思い、できるだけ日月神示にあることを実践しています。中矢代表の著書を読みますと、滝に打たれたり、断食をしたりということではなく、日常の歩みが大事だと言われています。先ずは仕事を一生懸命するということだとあります。日月神示にもそうあります。「仕事命ぞ」とあります。ですから、今は徹底的に仕事をやろうと決めています。今までの人生の中で一番仕事を真剣にやっているかもしれません。(そう見えなければ、すみません。 笑)徹底的に仕事をやっていると、とても仕事が面白くなるから不思議です。よい連鎖が続いてくるのでありがたいとつくづく思います。(そこまで来るのに、2年はかかりました)

 次に食事です。人の食べるものは、五穀野菜だと日月神示にあります。それも実践しています。そして、「神示読めよ」と日月神示にあるように、週に3回くらいは『完訳 日月神示』を読むようにしています。いつも深い気付きをいただきます。

 神棚も置いて、朝と晩に参拝させていただいています。「ひふみ祝詞」も奏上しています。ただ、接待や懇親会でお酒を飲んだときは、割愛させていただいています。また、近所の産土様にも、週に2度お参りに行ってます。自分のことばかりですみませんが、こういう日常のことを今は大事にしています。

 理論も大事だとは思いますが、今はとにかく実践の時代ですので、できる範囲で徹底的にやっています。自分の奥底(大石先生から教わりました)からいつも来るのは、「今やらなければ、いつやるんだ」という言葉です。また、「今やらなければ、きっと後悔する」と思ってしまうのです。不思議なんですが。せっかく26000年ぶりの大変革(岩戸開き)の時代に遭遇し、日本という国に生まれ、しかもラッキーなことに日月神示に出会うことができたのですから、本当にツイてます。有難いといつも感じます。有難いなら、実践しよう、となるわけです。

 「やらなければならない」という使命感ではなく、とにかく面白いと感じるのです。周りの方からは、いつも楽しそうでいいですね!と言われますが、確かにその通りです。食事も自分で育てた白菜と大根、ニンジン、ほうれん草、小松菜などを食べてますので、相当な贅沢です。五穀・野菜が一番美味しいと感じるから食べているだけです。自分としては、我慢したり、無理に頑張ってやっているわけではなくて、楽しいからやっているという感じです。バブルの時は相当な贅沢をしました。旅行は毎月行きましたし、稲取の銀水荘などの高級旅館にもずいぶん行きました。特に伊豆は大好きなので、300回以上は行ってると思います。ゴルフも月に2、3回以上はやってました。川奈や、宮崎のフェニックス、小金井カントリーなど有名なゴルフ場にも結構行きました。高級レストランで海老や蟹をずいぶんいただきました。1年で360日は飲んでましたから。(二日酔いで5日くらいは抜いてました)

 確かに、それはそれで楽しかったですが、今の生活とどちらを取りますか?と言われれば、今の生活を選びます。楽しさの質は違いますが、今の方が自分には合っています。ひふみ赤城農園では、サヤエンドウが元気にのびてきています。キャベツがようやく巻いてきました。小松菜や白菜はキレイな菜の花を咲かせています。そんな野菜を微笑むかのように、雄大な赤城山がそばにいます。年を取ったからということもあるのでしょうが、今はこういう生活が自分には一番です。今日も月末、年度末で忙しいですが、頑張ってやりたいと思います。

  

・遠い記憶・前世からの記憶


「明日からまた弟子たちと福島に行きます。原発の放射能の測定を続けます。」副島隆彦氏

2011-03-30 23:20:30 | 政治・社会

  <学問道場より記事転載>

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  明日からまた弟子たちと福島に行きます。原発の放射能の測定を続けます。四ツ倉海岸に活動拠点を作ります(報告文 9)。 2011.3.27 副島隆彦
副島隆彦です。 今日は、2011年3月27日です。以下の文は、私の 原発巨大事故「報告文 9」 となります。

 私は、明日3月28日(月)から、弟子たち5人と、再び福島県 浜通りに行きます。福島第一原発に出来る限り近寄ります。出来れば原発の建物の正面まで行って、放射能の線量(せんりょう)の計測をやりたい。そのための準備をしていました。

 私は、学問道場の弟子たちと会議を開いて準備をしました。福島県の南部の都市である いわき市(原発から40キロ圏、人口34万人、津波被災者と避難者が半数以上。表面は穏やかだったが、インフラをやられているので、どうもまだ復旧してない)の 四ッ倉(よつくら)海岸 という土地に拠点を作ります。

 津波を被(がぶ)って、他の家たちは流出したのに、奇跡的に残った2軒の家があって、それを私たち学問道場 の活動拠点にしていいと申し出てくださったAさんがおりまして、その家を使わせていただくことにしました。

 原発から南に35キロぐらいです。東京消防庁のレスキュー隊の本部が置かれたところです。 この現地の家がどれぐらい使えるか、実際に行ってみるしかありません。電気は通っているようだが、上下水道がやられているだろう。2階なら住める。ガスはプロパンを業者に供給してもらえる。プロパンは、災害用に本当に強い。電話とインターネットの通信回線を確保できるかが、一番、重要です。すべては現地に行ってみてからです。

 多くの人から、私たち学問道場に支援の申し出がありました。会員であると無いとに関わらずです。私たちは、以後、「福島復興活動」と呼ぶことにしました。四ッ倉の「本部」(学問道場四ッ倉支部)が出来ましたら、会員の皆さんは、ここまで来れる人は来てください。

 この他に、福井県の若狭(わかさ。原発銀座と呼ばれるほど多くの原発が並んでいる)の経営者のH さまが、自社製の「原子力事故対策用の 放射能 防護服」 をお送り下さいました。これも現地に持って行って大切に使います。NFF(エヌ・エフ・エフ。「ニュートロンファイヤーファイター」、中性子火災対策防護服)という名の商品です。

今、一番、重要なのは、以下の新聞記事だ。これも、H氏が、私へのメールで教えてくれたことだ。

(転載貼り付け始め)

●「東日本大震災「福島原発、収束の方向」 原子力技術協会・最高顧問が見解」

毎日新聞 2011年3月26日 東京夕刊 

 「評価レベル6」保安院の甘さ指摘
 
【ワシントン斉藤信宏】 79年の米スリーマイル島原発事故の検証に立ち会った日本原子力技術協会の石川迪夫(いしかわみちお)最高顧問が、25日、米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長らとの面会を前に、ワシントン市内で記者会見した。

 福島第1原発事故について「使用済み核燃料プールでのトラブルは峠を越えた」と表明。冷却水が失われ燃料棒が損傷したとみられる1~3号機の原子炉についても「小康状態のまま2週間が経過しており、大きな変化が生じるとは考えにくい」と述べ、事故は収束に向かいつつあるとの見方を示した。

 石川顧問は、ヤツコ委員長が16日、福島第1原発4号機について「プールに水がなく、放射線量が極めて高くなっている」 と警告したことについて「事実誤認だ」と強調。「使用済み核燃料の崩壊熱による水の蒸発は1日50トンに過ぎない。プールには1200トンの水があるから、地震直後から蒸発が続いたとしても、水は今も入っていることになる」と反論した。

 一方、経済産業省 原子力安全・保安院がレベル5と発表した事故の暫定評価について「スリーマイル島原発事故に比べて放射能汚染が広範囲に及んでいる上、1号機から4号機まで事故が発生していることを考えればレベル6に相当する」と認識の甘さを指摘した。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。この 日本原子力技術協会の石川迪夫(いしかわみちお)という学者が、原発を推進してきた、日本側の学者・技術者の最高責任者であるようだ。あとの、テレビで危機のさ中に解説していた、核物理学者や原子力工学者たちを含めて、この石川氏から、みたら自分の子供のような人たちだろう。

 私は、福島の原発の巨大事故のことでは、19日に、富岡町(とみおかまち、原発から8キロ)の所から、漏れている放射線量は、15マイクロシーベルト毎時(15μSv/h)と非常に低い。従って原発事故はこれ以上の凶悪化はない」と報告した。この考えに今も変化はない。 私の判断に、追随して、全国で、ほっとした人々がたくさんいたようだ。

 私が、今、世界基準(world values 、ワールド・ヴァリューズ)の政治分析で、一番、気にしているのは、何と、15日と言うアメリカの最高指導者たちにとっても、焦(あせ)って動転していた、「日本のフクシマ・ニュークレア・クライシス(原発危機)」の最中に、日本の新外相の松本剛明(まつもとたけあき、伊藤博文の曾孫だそうだ)と、ヒラリー・クリントンが、穏やかそうに会談をしていた事実だ。ヒラリーは、それまで、あれほど怒って、「日本政府は、(原発事故のことで)本当のことを(私たちに)伝えていない」と苛立っていたのに、15日には、すでに密約の交渉を始めている。この事実が私には気になる。松本剛明という若い政治家の裏にどういう人脈(ネットワーク)があるのか。

 このたびの日本民族の存亡に関わるほどの、これほどの巨大事故を起こした東電と日本政府の責任を、正しく追及して批判することを国内言論としても私たちは続けてゆかなければならない。
 
 それでも、「世界政治の大きな仕組み」から見れば、東電も日本政府(含む官僚ども)も、操(あやつ)られて、動かされているだけの手駒(てごま)なのだろう。アルル君が「気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板」の「329」番で、優れた分析を始めているように、1952、3年ごろからの、正力松太郎(しょうりきまつたろう、内務官僚・太平洋戦争開始前からアメリカと繋がっていた者たちのひとり。戦後は読売CIAのドン)が、戦後復興する日本国民に「まずプロレス、野球、そして原発を与える」という方針に従って、育てられた。それ以来の日本の歩んだ道である。私は、世界政治の中で、いいように翻弄される日本国の運命を、これからも大きく俯瞰(ふかん)する思想作業を続けなければならない。

 全国あちこちで、まだ、震度4ぐらいの余震(よしん、aftershock アフターショック)が続いている。茨城 や 福島を震源とする震度5ぐらいの地震がまだまだ治まらない。余震は、西日本(中部地方、関西、九州、中国・四国地方 など)に向かっているように感じたが、急には来ないのだろう。関西以西の日本人にも、震度5ぐらいは、今のうちに味あわせて、ずこしはゾッとさせておかないと、これからの日本国民の心構えと団結を作ってゆけない。

 関西以西の日本人は、全く何事もないように暮らしているという。関西方面に避難して帰ってきた人たちが、一様にこのことの違和感を言っている。日本人は、皆、全国に知人、親戚がいて散らばっているから、決して、他人事(ひとごと)ではないし、情報は伝えあっているのだろうが。

 私、副島隆彦が、ようやく19日に福島第一原発のそばまで行って、分かったことは、日本のメディア(マスゴミともいう。テレビ、新聞、週刊誌、雑誌)の連中が、誰一人として、現地に入っていないという事実である。朝日新聞の記者が、私にぼぞっと真実を教えてくれた。「僕たちは、社命で、70キロ圏内には近づけないのです」と。ということは他の新聞もテレビ局の記者たちも同じく70キロ圏から内側には入っていない。出版社系の週刊誌も、突撃カメラマンたちも入っていない。

 ようやく、23日になって、朝日新聞が、原発の北40キロ圏の南相馬(みなみそうま)市と、南のいわき市をレポートして、「物資が届かない。運転手たちが、嫌がって運送しないからだ」と書いた。
これでは、日本のジャーナリズムは死ぬ。メディアが、メディアの本来の仕事として、政府と巨大企業の行動を監視して、ウオッチドッグ(watch dog 、国民の番犬、国民の監視の目)としての役割を健全に果たさなければ、国民は、正しい見識を持てない。

 今のように、大本営発表(だいほんえいはっぴょう)をそのまま、垂れ流して、NHKが、報道管制(ほうどうかんせい)のトップのようになって、文字通り国営放送局(こくえいほうそうきょく)と、現場から30キロの大滝根山(おおたきねやま、標高1192メートル、阿武隈山系の高峰)からの望遠レンズでの報道を続けて、それに「自衛隊のヘリから東電の社員が撮影した映像」とか、東京消防庁のハイパーレスキュー隊の現場からの映像、というのだけを、国民に与えている。 これでは、日本の報道の自由、言論の自由(憲法21条)が、危機に瀕する。 この 報道管制、報道統制、言論統制、思想統制 を打ち破らないといけないのです。 私は、職業的な言論人として、この事実に拘(こだわ)るし、本気になる。
 
 私が、19日に、原発のそばから、「東電が毎日発表している 放射能の数値は正しい」と
書いたことで、一番、ほっとして喜んでくれたのは、福島の人たちだった。福島県人は、東電と政府の言うことを全く信用していない。これまで、これほどに騙(だま)され、ウソばっかり聞かされて、そして、この巨大事故であり、慌てて着の身着のまま逃げ出して来た人たちである。だから放射能汚染の問題で深刻になってた。だから、私が、純粋の第三者の立場から、「東電と県の対策本部が出している数値はほぼ正しいようだ」と書いたことで、福島県の人たちを安心させた。紛争当事者ではない、横にいて冷静に判断する第三者の意見の存在が非常に重要なのである。

 私、副島隆彦は、近年、あまり「専門の科学者たちの科学的な根拠に基づく意見」というのを、信じなくなった。理科系の大学の、物理学や、工学の学者や専門の研究者たちというのは、ロクなやつかいない。文科系の学者たち(政治学、法学、経済学、社会学、サイコロジー)のいい加減さと、本当はあまり変わらないな、と、見くびって、見下すようになった。彼らにとっても、「分からないことは、分からない」のだ。分かっているふりをしても、自分たちの想定を超える、異常な事態が出現すると気が動転している。

 自分たちが 核物理学の教科書で、習って頑迷に学会、学会、専門業界で信じ込んでことは、それらは、これまでに起きたいろいろの事例を並べて、それから経験則で、いろいろのことを推計、推量しただけの学問(サイエンス)に過ぎない。 宇宙物理学(宇宙のなぞは分からない)も、生命科学(分子生物学。モレキュラー・バイオロジー。生命のなぞもDNAなどでは、分からない)も、核物理学(今回、大失敗)も、抗生物質という邪悪な、ばい菌殺しのに頼る腐った薬学も、人間を生きたまま死ねない屍(しかばね)にしている医学も、全部そうだ。 

 そのことを彼らも今回、イヤと言うほど知っただろう。数学や物理学が出来た秀才たちだからと言って、この世を支配する、天(てん、heaven や providence プロヴィデンス、自然界の摂理。私は、あまり、神とか仏と言いたくない)の 恐ろしさの前には、跪(ひざまづ)くべきなのだ。 

 今度の、大地震、大津波、そして原発事故の凶事が、私たち人間の驕(おご)りに対する天罰であることは、(石原慎太郎の耄碌爺=もうろくじじい=のくせに、タヌキ野郎で、78歳で、まだ愚劣にも都知事という権力者の地位にしがみ付く気だ。お前には、無念に死んだ三島由紀夫の霊が、襲い掛かるからな 。石原が今度の大地震・津波に対して「天罰で、丁度いい」と言ったというが)間違いない。

 だから、私、副島隆彦は、今も、ずっと、「科学と言う宗教」という本を書いている。「宗教と科学は上手に棲(す)み分けなければならない」などど、愚かなことを言う人がいるが、そうではなくて、自然科学(ナチュラル・サイエンス)の諸学問も、自らの限界が、ぼろぼろに露呈するようになって、「科学=サイエンス=と言うのも、宗教の一種であって、人間(人類。マン man) と言う大きな勘違い動物が、傲慢に増長して、勝手に思上がって、信仰している、だから、『科学と言う名の宗教』に過ぎないだ。

 だから、私は、素朴な自然崇拝の祈りの生活や、いろいろの災難(人間関係が作る邪悪な害意を含む)から逃れるために準備と心構えをして、厄除けとしての呪(まじな)いの行(ぎょう)、修行(しゅぎょう)をするようになった。私たちは、自然の猛威と、それから、人間自身が作り上げてしまった多くの傲慢(ごうまん)の産物である爭(あらそ)いごと、いがみ合いから、出来るだけ逃れて、気持ちを引き締めなければならない、と考えるようになった。人間世界(高度の都市文明でもある)が作ってしまった、人間のエゴイズムのあまりもの強欲と驕慢は、やはり、訂正されてゆかなければならない。

 私は、日本の海、山、川への素朴な祈りをささげる、古来の自然崇拝である 修験道(しゅげんどう。決して、古神道 、復古神道 などではない)への道を今、歩いている。私は、この4月3日ぐらいから、津波のせいで製紙工場が水浸しになって印刷が遅れたが、『なぜ女と経営者は占(うらな)いが好きか』(幻冬舎新書) と言う本を出す。これは、大地震が襲い掛かって来た3月11日の、数日前に書き上げた本である。手軽な本ですから、買って読んでください。でも、一ページ、一ページ、私の本心を真剣に書きました。

 文化人類学者(カルチュラル・アンスロポロジスト)のマリノウスキー Malinowski のことを思い出した。マリノウスキーは、ニューギニアやアフリカの未開部族の研究をして、たとえば、3日で行って帰って来れる隣りの島への旅では、あまり不安と心配はないから、祈りの気持ちは起こらない。

 だが、2週間とかの手漕ぎのカヌーでの、遠い島への旅では、一体どういう脅威と危険が起きるか分からないので、それで、祈りと呪(まじな)いを必死でするようになる、と確か書いていた。人間と言うのは、これぐらいの、いい加減な生き物だ。 人間(人類)は、自分たちが作りだしてしまって、そして、自分たちでは制御(コントロール)出来ないほどの危険を作り出したことに、原発と核兵器に心底、脅えている。私たちに今必要なことは、大自然への素直な畏敬(いけい)であり、祈りである。

 私は、福島の いわき市の 風光明媚な四ッ倉海岸や、新舞子浜 (しんまいこはま。「東北の湘南」と呼ばれていたそうだ)に、これからもどんぞん、打ち上げられるだろう津波被災者の死体の知らせを聞きながら、「副島隆彦の四ッ倉日記」を書き続けようと思う。 

副島隆彦拝
 <転載終わり>
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 副島さんは原発の峠は超えたようだと言われています。これも一つの意見ですが、全く反対の意見もあります。現段階では、国民へ公開されている情報が、余りに少ないため、原発の危険度については、私たち国民は判断がしにくい状態となっています。

「福島第1原発:土壌からプルトニウム 建屋外にも汚染水」 毎日新聞

2011-03-29 07:13:41 | 政治・社会

 <毎日新聞より記事転載>

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福島第1原発:土壌からプルトニウム 建屋外にも汚染水

 

 ◇格納容器損傷の可能性高まる

 東京電力は28日、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発1~3号機のタービン建屋外にある「トレンチ」と呼ばれるトンネル状の穴の中に水がたまり、2号機では1時間当たり1000ミリシーベルトを超える高い放射線量が検出されたと発表した。建屋地下の汚染水がトレンチに漏れ出した可能性がある。また同日、敷地内の土壌から毒性の強い放射性物質のプルトニウムが検出されたことも明らかにした。いずれも炉心内で作られる放射性物質や放射線量で、11日の被災以来指摘されていた核燃料や格納容器の損傷の可能性が高まった。

 プルトニウムの濃度について東電は、1940~80年代に繰り返された大気圏核実験の際、日本に降ったものと同等で人体への影響はないとしている。新たな土壌を採取し、継続的に分析する予定。

 トレンチはタービン建屋と海との間にある凹字形トンネルで、非常用電源を冷やすための海水が通る配管や海水をくみ上げるポンプのケーブルなどを納めている。普段は水がないが、1~3号機とも地表付近まで水で満たされているのを27日午後3時半ごろ発見、直後に線量を測定した。

 2号機のトレンチの水は1000ミリシーベルト(1シーベルト)以上で、同タービン建屋地下の汚染水と同様、炉心の冷却水の10万倍以上のレベルだった。1号機は0.4ミリシーベルト、3号機はがれきがあるため近寄れず測定していない。周辺の大気の放射線量(1時間当たり)は▽1号機0.4~1ミリシーベルト▽2号機100~300ミリシーベルト▽3号機0.8ミリシーベルト。

 東電は最も水面が高い1号機のトレンチについて、海への流入を防ぐ処置を取った。

 プルトニウムの調査は21、22日に実施した。1、2号機から500メートル~1キロ離れた5地点で土壌を数百グラム採取し、日本原子力研究開発機構が分析。その結果、全地点の土から原子炉内で発生するプルトニウム239、240が検出され、うち2地点からプルトニウム238も検出された。

 大気圏核実験では主にプルトニウム239、240が大気中に放出され、238はほとんどないことから、東電はこの2カ所については今回の事故によるものとみている。

 プルトニウムは▽被災時運転中だった1~3号機の炉心▽1~6号機の使用済み核燃料プール内の核燃料▽3号機で使用していたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料のいずれにも含まれる。今回検出されたプルトニウムの由来について東電は「特定はできない」と話した。

 原子炉の冷却作業は、水を増やすほどタービン建屋に汚染水がたまる恐れがあることから難航している。【藤野基文、八田浩輔】

 ◇「憂うべき事態」

 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官はプルトニウムの検出について「健康影響は考えられないが、燃料棒の損傷があることを示している。放射性物質が漏れないようにする(原発に)あるべき五重の壁が破れたことを示す。憂うべき事態だ」と述べた。

 <転載終わり>

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 今日の読売新聞を見て、びっくりしました。プルトニウムが検出されたと出ているのです。ついに来るべき時が来たか、と暗澹たる気持ちになりました。

 東電側は原因は特定できないと言っていますが、3号機で使用していたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料が原因だとすると、かなり良くない事態であるということになります。現場の作業員の方は毎日被爆しながら一生懸命作業してくれていますが、事態は改善されるというより、残念なことに良くない方向に進んでいるように素人には写ります。

 最近は東北、関東だけでなく、中部や関西、四国でも放射線が検出されていますので、日本中がプルトニウムと放射線で汚染されるのだろうと思いましたが、武田教授のサイトを見て、やや見方が変わりました。

 

『やはり最も注目すべき事故例は、1965年のアメリカで起こった事故で、その時には25名の人が酸化プルトニウムの微粒子を吸い込んでいます。 

  

吸い込んだ量は、放射線の作業をする人として認められている許容値のさらに10倍程度であり、かなりの量を被曝しています。 

  

この時の酸化プルトニウムの粒径は0.21ミクロンから0.37ミクロンです。0.21ミクロンとは210ナノメートルですから、所謂“ナノ粒子”の領域です。微粒子としてもかなり小さい方に属します。

  

当時、プルトニウムは非常に毒性が強いと言われていたので、この25人は直ちに肺癌になると予想されていました。しかし、事故後20年たった1985年の健康診断でも健康上の被害は認められていません。

  

このほかに事故例は10ぐらいありますが、いずれも軽度の被曝で重篤な症状は見られていません。

  

 

 

 プルトニウムは人類が作った最悪の毒物と言われていますが、いたずらに恐怖するだけではなく、できるだけ正しい知識を持つことが大事だと思いました。ウチの家内のように、「そんなの全然平気だよ!」というのも、極端だと思うのですが。「どこに居たって、死ぬ時は死ぬ。逃げたって意味ないよ。」と今日も強気で言ってましたが、何故か日月神示と同じことを言ってます。ただ、家内に言われると、何だか違和感はありますが。

 プルトニウム

 

 ・毎日新聞 


「東日本大震災:東電、火力発電の復旧急ぐ 原発に信頼失い 夏場需要なお不安」毎日新聞

2011-03-28 21:27:15 | 政治・社会

  <毎日新聞より記事転載>

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東日本大震災:東電、火力発電の復旧急ぐ 原発に信頼失い 夏場需要なお不安

 東京電力が電力不足の改善に向け、使用を休止していたりした火力発電所を動かす準備を急いでいる。枝野幸男官房長官が20日、福島第1原発の廃炉の見通しを示した上、地元自治体が東電不信を強める中、同第2原発や点検中の柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市)2~4号機の早期再稼働のめども立っていないためだ。ただ、火力を総動員しても、冷房利用の増える夏場の電力需要は賄い切れず、電力需要抑制策の強化は避けられそうにない。【宮崎泰宏、三沢耕平】

 東日本大震災で、東電管内では福島第1、第2原発の計10基(909・6万キロワット)や火力13基などが停止。19日時点の供給能力は約3450万キロワットと震災前の約5200万キロワットから大きく低下。平年の3月のピーク需要(4700万キロワット)に対応できなくなっていた。

 東電は震災後1週間で、被災した大井火力発電所2号機などを復旧し、定期検査の前倒し終了分も含めて約270万キロワット分を確保した。向こう1週間程度で東扇島火力1号機、4月末までには五井火力2号機や袖ケ浦火力1号機の定期検査期間を短縮して起動する。被災で燃料タンクが損傷、停止した鹿島火力の全4基が復旧すれば、320万キロワットを上乗せできる。これらの運転再開分を合わせ、4月末までに供給能力を4300万キロワットまで引き上げることで、「計画停電を回避できるようになる」(東電の藤本孝副社長)という。

 だが、冷房利用の多い夏場の電力需要は6000万キロワット超に膨らむ。夏の電力需要に備え東電は、ガスタービン発電所(1基当たりの出力約30万キロワット)の新設などを検討しているが、それでも供給能力は5000万キロワット程度にとどまりそうだ。

 火力増強を急ぐ背景には、福島第1原発事故で、原発の新増設や再稼働が極めて難しくなったことがある。柏崎刈羽原発は、07年の新潟県中越沖地震で火災を起こし、定期検査中も含めて全基を停止。これまでに、地元自治体の同意を得て、全7基中4基の運転を再開したが、今回の事故で、残る2~4号機(計330万キロワット)の運転再開に対し、地元が厳しい姿勢で臨むのは確実になった。

 関西電力など他社からの供給にも多くは期待できない。周波数の異なる東西の電力会社の電気を融通するには国内3カ所の変換装置を通さなければならないが、処理能力が100万キロワットしかないためだ。東電の09年度の発電電力量のうち、火力は63・9%を占める。柏崎刈羽原発が停止した07年度の火力比率は70・6%まで上昇しており、福島第1、第2の全基と、柏崎刈羽の3基が停止したままの今回は、火力依存度がさらに高まりそうだ。

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 ■東電が再開を予定している主な火力発電所■

 ◇被災後、既に運転再開

大井   2基 東京都品川区   70万キロワット

千葉   1基 千葉市      36万キロワット

横浜   1基 横浜市      35万キロワット

 ◇4月末までに運転再開見込み

東扇島  1基 川崎市     100万キロワット

五井   1基 千葉県市原市   26.5万キロワット

袖ケ浦  1基 千葉県袖ケ浦市  60万キロワット

鹿島   4基 茨城県神栖市  320万キロワット

 ◇5月以降に運転再開見込み

広野   2基 福島県広野町  160万キロワット

常陸那珂 1基 茨城県東海村  100万キロワット

 ※定期検査の前倒し終了分も含む

 <転載終わり>

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 現在停止している火力発電所を稼動させれば、計画停電をしなくても大丈夫のようです。夏場は電力が不足するので、節電が必要かも知れませんが、停電まではしなくてもよいようです。危険な原発を廃止し、火力に戻せばいいと思います。火力発電は地球温暖化を加速させるとよく言われますが、放射能が漏れて多くの人が被爆するよりはずっとマシですね。(二酸化炭素が温暖化の原因ではないという説もあります)

 

・毎日新聞

 

 


菅総理もダウンしたようですが、過剰に恐怖感を煽るとパニックになるだけ。

2011-03-27 07:17:18 | 政治・社会

 <株式日記より記事転載>

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都内の盛り場を見ても外人を見かけなくなりましたが、みんな脱出したのだろう。
菅総理もダウンしたようですが、過剰に恐怖感を煽るとパニックになるだけ。


2011年3月25日 金曜日

原子力を弄ぶ罪深きジャーナリストたち 3月23日 永田町異聞

この国の原子力行政は、地震国であるという厳然たる事実に、真摯な姿勢で向き合ってきたのだろうか。

平成17年に内閣府の原子力委員会が策定した「原子力政策大綱」を見てみよう。

今年から新大綱の策定作業がはじまっているが、いまのところ17年の大綱が生きており、すくなくともこれが現下における日本の原子力行政の基本的な考え方といえる。

驚かされるのは、219ページにおよぶ文書のなかで、「地震」という言葉が出てきた箇所を調べてみると、わずか2か所に過ぎないことだ。

最初に登場するのは9ページで、こういうところに使われている。

「原子力施設の設計・建設・運転に当たっては、地震等の自然現象に対する対策はもとより、設備の故障や誤操作に起因して、内在する放射性物質が国民の健康に悪影響を及ぼす潜在的危険性(リスク)を抑制する安全対策と、妨害破壊行為のリスクを抑制する防護対策を確実に整備・維持する必要がある」

「地震など自然現象に対する対策」と、通りいっぺんの記述があるだけで、具体的な対策の中身は示されていない。

次に25ページのこの部分。「なお、国は、国内外において大きな地震が相次いだこと等から、原子力施設の地震リスクについて国民の関心が高まっていることに留意するべきである」

国は留意すべきである、というだけだ。大きな地震が相次いでいると言いながら、それを、たとえば地球規模で何らかの変動が起きているのではないか、などと敷衍して考察することもなく、あくまで鈍感に「地震と原発」という重大な課題を通り過ぎる。

原子力委は初めに原発推進ありきの議論でOK、地震対策はその分野の専門家が取り組めばいいという、霞が関的なタテ割り発想が、26名の有識者をそろえたはずの会議に見てとれる。

国の原子力行政の基本において、地震への万全の備えという、国民の命を守る姿勢そのものが抜け落ちているのである。

では、昨年6月にまとめられた資源エネルギー庁の「エネルギー基本計画」では「地震」という言葉が何回出てくるだろうか。これも「総合資源エネルギー調査会」なる有識者の審議を経ている。

まず3ページ。「テロや地震などのリスクは減じておらず、エネルギーの輸送・供給や原子力などについては一層の安全確保が求められていく」

次に31ページ。

「安全規制を取り巻く近年の大きな環境変化を踏まえた上で、必要な取組を実施してくことが重要である。具体的には、安全審査制度における品質保証の考え方の取り入れや検査制度における品質保証の取り入れの拡充、大きな地震動を受けたプラントの点検方法の標準化・マニュアル化、トピカルレポート制度28の対象分野の拡充、リスク情報の活用方策等について検討する」

原子力政策大綱と同様、「地震」という言葉が出てくるのはこの2か所だけである。どんなにコストがかかっても地震への備えを万全にしておくのだという姿勢は微塵もうかがえない。

原子力の平和利用を唱える以上、なによりも「地震対策」という項目を掲げ、原発の是非論も含め、議論するべきではなかったか。

大地震を想定しておかねばならないはずのこの国で、原子力行政に携わる官僚や民間の有識者が、ほとんど本気でその重要な問題に立ち向かおうとしていないことは、驚愕すべきである。

もとより下記のような霞ヶ関作成の原発増設プランを前提にし、アリバイ的に御用学者や評論家、ジャーナリスト、財界人を集めて審議しているのだから、いまさら嘆いても仕方がないことかもしれない。

「2020 年までに、9基の原子力発電所の新増設を行うとともに、設備利用率約85%を目指す。さらに、2030 年までに、少なくとも14 基以上の原子力発電所の新増設を行うとともに、設備利用率約90%を目指していく」(エネルギー基本計画)

原子力委にしても、総合資源エネルギー調査会にしても、議事録を読んでみると、いつも威勢よくメディアで発言している評論家やジャーナリストが、委員として惨めなほどにズレた議論をしていることに気づくことがしばしばある。

例に出して恐縮だが、ことし1月31日に開かれた原子力委員会・新大綱策定会議における青山繁晴氏の発言は次のようなものだった。

「原子力発電が集中立地している若狭湾では、雨が降ったとき、自然界の放射線量がどれぐらい増えるかというと、大体170nGy/h(ナノグレイ・パーアワー)までいくんです。ところが、原発が地震で揺らされたとして、使用済み核燃料棒のプールの水とかが仮に漏れたという被害であれば、170nGy/hまではとてもいかない。すなわち自然界の放射線量を超えることがない。環境への影響はない。中越沖地震で柏崎刈羽原発の使用済み核燃料棒のプールから水が漏れましたが、IAEAの調べでも環境への影響はなかったことが確認されている。しかし社会的には、こうした事実がまったく知られていなくて、環境が汚染されたかのような事実誤認がある。(中略)必ず巨大地震というのはやがて来るわけですから、そのときに何が起きているかということを地元の方あるいは国民全体がフェアに、客観的に判断できるような教育を今から積み上げることが大事ではないかと思っています」

この青山氏の発想からは、日本の原発がどうやって地震に備え、安全を確保すべきかという視点は完全に欠落している。

そればかりか、原発が巨大地震に見舞われたときに国民全体が「フェアに客観的に」判断できるよう教育すべきであるという趣旨の発言は、つまるところ「地震国の国民として少々の放射能で騒がない教育が必要」とも受け取ることができる。自然と人間に対する恐るべき傲慢さといえないだろうか。

ちなみに170nGy/時は、0.136マイクロシーベルト/時である。福島第一原発3号機北西0.5キロにおける放射線量が一時、5000マイクロシーベルト/時を超えたのは周知のとおりだ。

福島市の県北保健福祉事務所で3月22日11時に観測した数字が6.53マイクロシーベルトで、青山氏が持ち出した170nGyすなわち、0.136マイクロシーベルトの48倍という計算になることを考えると、いかに原子力委でいい加減な議論が行われていたかがわかる。

3月25日に開催される予定だった原子力委の会議は延期されたが、次回会合でも青山氏は同じ考えを貫けるだろうか。

かつて内橋克人氏は、行政や電力会社に支給されるデータ、紙に書かれた情報をマル呑み込みする知識人たちの説く「原発推進論の無知蒙昧ぶり」(内橋克人「原発への警鐘」)を嘆いた。

財団法人「日本原子力文化振興財団」が1000人のジャーナリストを選び「PA(パブリック・アクセプタンス)戦略」と呼ばれる原発推進洗脳作戦を繰り広げたことも、内橋氏は厳しい視線で書いている。

また、鎌田慧氏はその著書「原発列島を行く」(2001年)において、「言論買収」という激しい言葉で、マスコミにはびこる原発信奉者を糾弾している。

「政府資金は、膨大な広告費として、新聞、雑誌、テレビなどのマスコミを汚染した。言論買収といってもまちがいない。また、原発の信奉者は、これまで数多く輩出した。かつては大熊由紀子(朝日新聞)、最近は上坂冬子(作家)などが、宣伝に貢献している。上坂は電力会社の『助さん格さん』にともなわれてアジア各地の原発事情をみてまわり、原発賛美の記事を書いている」

いまこそ、ジャーナリストや識者といわれる人々が目を覚ますべき時だ。経産省の幹部が原発関連企業に天下りし、電力会社が地元にカネをばらまき、原発を「クリーンエネルギー」だとうそぶいて推進してきた結果が、この惨状だ。

国が一刻も早く脱原発にエネルギー政策を転換し、代替エネルギーの開発を強力に進めるため、識者、ジャーナリストは霞ヶ関におもねる姿勢を改めねばならない。もはや世論をミスリードすることは許されない。



【緊急報告】広瀬隆/広河隆一 「福島原発で何が起こっているか?-現地報告と『原発震災』の真実」

日時:2011年3月23日(水)19:00~21:00(18:30開場)
会場:早稲田奉仕園 スコットホール(定員200名)
上記で開催される同イベントの生中継。


(私のコメント)

テレビのニュースでは、対策会議にも菅首相の姿が見えませんでしたが、23日を最後に姿を見せなくなっている。福島第一原発は小康状態ですが、決して楽観は出来ないようだ。テレビを見ていても情報操作が厳しくなってきているように思える。枝野官房長官も国民のパニックを抑えることに力点を置かなければならなくなっているのだろう。
 
福島第一原発から湯気や煙が出続けているように、放射能の汚染物質が少しづつ出続けている。海水で冷やすのは応急措置であり、冷却装置が働かなければ使用済み燃料棒は過熱し続ける。昨日は3名の作業員が被爆しましたが、彼らには何も知らされていないで作業させられているのだろうか? 少なくとも高圧電気工事にはゴム手袋とゴム長靴は必要な装備ですが、ゴム長靴も支給されていないようだ。
 
保安院も3号炉の一部破損を認めましたが、180ミリシーベルトは作業できる状況ではない。2号炉も一部破損しているのだろう。今日の動きとしては海水を入れ続けるのはまずいからタンカーで真水を運んで注入するという動きがあるようですが、対策が後手後手になっている。官邸が機能不全になっているために、バックアップ体制が取れていない。
 
菅総理の性格的な欠点が出てきて、イラ菅と言われるように官僚をどやしつけてばかりいては官僚も逃げるだろう。だから情報が総理に集まらなくなり官邸は機能不全を起こしてしまう。そしておそらく体力的精神的にダウンして会議にも出られない状況になっているのだろう。ネット上のニュース記事でも菅総理の動向がつかめない。
 
今日は広瀬氏の講演の動画を紹介しますが、あまりにも恐ろしくて気の弱い人は見ないほうがいいかもしれない。NHKや民放の放送では「問題ない」のオンパレードですが、広瀬氏はそれに異議を唱えている。マイクロシーベルトも1時間あたりの数字であり、1万倍すれば1年の値になるそうです。そしてどのテレビにも同じ専門家が出てきますが、御用学者であり信用が出来ない。
 
原発が停電して自家発電もストップすれば、冷却装置もストップして燃料棒が過熱して暴走を始める。まさに「想定外」の事が起きたわけですが、永田町異聞で指摘しているように「原子力政策大綱」には、ほとんど防護対策には簡単にしか触れられていない。地震の言葉は出てくるが津波などは「想定外」の事だったのだろう。福島第二原発や女川原発は同じ津波に遭いましたが、何とか事故は防げたようだ。
 
だから福島第一原発も、自然災害対策を打っていれば、最悪の状況は防げただろう。最悪の状況でも水素爆発が防げていれば電源が復帰すれば元の装置も動かすことも出来るのでしょうが、広瀬氏によれば水素爆発で爆発によって内部もかなり破壊されているようだ。テレビの解説では原子炉は大丈夫と言うことですが、内部のデーターが分からないから、今後どうなるか分からない。
 
原子力委員会のメンバーである青山繁晴氏は、使用済み燃料棒の保管プールは地震にも影響がないと発言していますが、水素爆発が起きて燃料棒が露出することまでは予見できなかったようだ。けっきょく大前氏が言っていたように、日本には原子力発電が分かっているのは日立や東芝の技術者ぐらいであり、大学教授や科学担当記者や知識人や東京電力は原子力発電所が分かっていないのだろう。だから水素爆発も予見できなかった。
 
原子力発電に否定的な学者や専門家がどんどんパージされて、イエスマンだけが残って原子力発電が進められているのですが、事故対策まで御座なりになってしまったから今回のような事故が起きる。東京電力は採算重視であり、安全対策は後回しだ。国会でも原発の安全対策が討議されても、それが現場に反映されることはない。反対すれば東京地検が動いて失脚させられる。
 
最初から予想しているように、電源が来ても装置の復旧には相当時間がかかるだろう。上手く行かなければ近づくことも出来なくなり原子炉が爆発すれば広瀬氏が予測するような事態になる。私自身はそこまでにはならないと思いますが、死の灰は風任せに撒かれ続けることになるだろう。永田町異聞にも書かれているように日本の知識人の原発に対する無知ぶりは、今回に事故の原因の一つになったともいえるだろう。少なくとも原発が分かっていれば水素爆発は防げたはずだからだ。
 
テレビなどにも、日立や東芝や三菱などの原子力プラントの元技術者がなぜ出てこないのだろう。出せば東京電力や経済産業省へのずさんな原子力行政が批判されるから出さないのだ。死の灰が撒かれ続ければ、いずれは隠し切れなくなって実態がはじめて分かるだろう。しかし過剰な恐怖感を煽るのも間違いであり、早くも国外脱出や買いだめなどが始まっている。
 
私などは米軍がどう動くか注視しているのですが、米軍家族も続々国外に脱出している。横須賀が母港のジョージワシントンも急遽出港して退避するようだ。都内の盛り場を見ても外人を見かけなくなりましたが、みんな脱出したのだろう。菅総理も過労とストレスでダウンしたようですが、過剰に恐怖感を煽るとパニックになるだけであり、かえって判断を誤ることになる。
 
<転載終わり>
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 自衛隊や東電は被爆をしながら毎日復旧作業を行っていますが、事態はあまり改善されているようには見えません。テレビや新聞では大丈夫と言ってますが、広瀬さんのビデオを見ると、どんどん悪い状態に向かっているようです。今は様子を見るしかない状態ですが、かと言って最悪の事態になり、いざ避難しようとしても、どこにも避難するところはないのが現状です。そうであるなら、今のままで放射能に影響されない対策を考えるしかないようにも思います。
 昨日はひふみ農園の会合を春日部で開催しましたが、その中で手作り味噌が放射能には有効だとありました。実際どのような効力があるのかはきちんと検証できていませんが、事例はあるそうです。そこで、みんなで味噌を作り、福島の方々の特に子供たちに送りたいということになりました。東北・関東に住んでいる私たちは毎日被爆しているわけですから、何らかの自衛をしていきたいと考えています。
 



・株式日記


「それでも原発は必要」と思われますか?

2011-03-26 08:06:25 | 政治・社会

  <蒼生舎より記事転載>

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March 24, 2011

「それでも原発は必要」と思われますか?

 被災地の人は言うまでもありませんが、計画停電の影響で、東日本の人々も不便な生活を強いられていることと思います。

 そのためか、「原発が止まったから電力不足になった」と勘違いしている人が結構いるのではないでしょうか。

 「原発停止で電力不足」は間違いです。今回の計画停電は、原発だけでなく、火力発電所(広野・常陸那珂・鹿島など)もストップしているためなのです。

 では、中長期的に見るとどうなのでしょうか? やはり原発をやめると電力が足りなくなるのでしょうか?

 それも間違いです。

 次の4点で、順に説明していきます。

【1】 2003年、原発が止まった夏

 2003年は、事故や不祥事続きの点検のため、東京電力が保有する17基の原子力発電所すべてが、長期にわたって停止しました。

  • 福島第一原発
     1号機( 46万キロワット) 停止
     2号機( 78万4,000キロワット) 停止
     3号機( 78万4,000キロワット) 停止
     4号機( 78万4,000キロワット) 停止
     5号機( 78万4,000キロワット) 停止
     6号機(110万キロワット) 停止
  • 福島第二原発
     1号機(110万キロワット) 停止
     2号機(110万キロワット) 停止
     3号機(110万キロワット) 停止
     4号機(110万キロワット) 停止
  • 柏崎刈羽原発
     1号機(110万キロワット) 停止
     2号機(110万キロワット) 停止
     3号機(110万キロワット) 停止
     4号機(110万キロワット) 停止
     5号機(110万キロワット) 停止
     6号機(135万6,000キロワット) 停止
     7号機(135万6,000キロワット) 停止

 つまり、その期間は、東京電力では原子力発電が全く行われていなかったのです。このとき、大規模な停電や、生産・生活に多大な影響がある計画停電はありませんでした。夏のピーク電力でさえ乗り切っています。関東の電力は、原発なしでも賄えるということです。

【2】 「原発が3分の1」のカラクリ

 よく「電力の3分の1は原子力でまかなわれている」という人がいます。原発を停止すべきだと言うと、「原始時代に戻れ」と言われます。原子力時代と原始時代とだったら、原始時代も悪くはないかな、なんちゃって。

 「原発が3分の1」っていうけど、実際はどうなんでしょうか?

 京大の原子力研究者・小出裕章先生のコメントを引用します。

 原発は我が国の発電の30%を占めており、原発抜きでは電力不足に陥るといわれます。日本の発電設備の量と実績を比較した図があります。発電設備の18%を占める原発は構造上フル稼働しかできないため、70%が稼働していますが、水力は20%火力は48%の稼働でしかありません。原発を止めても火力発電の稼働率を70%にあげればまかなうことが可能です。

 また小出先生は、やはり「今回の災害で電力供給に支障をきたしたのは福島原発だけでなく、火力発電所が停止したことも原因」と述べています。

【3】 「原発不要」は東電も知っている

 「原発を止めて再生可能エネルギーにせよ」という意見には、「非現実的だ」という人がたくさんいます。それなら水道から放射能が検出される「現実」を直視したほうがいいと思うのですが、それはさておき。

 はたして再生可能エネルギー(風力、太陽光、バイオマスなど)で電力はどのぐらいまかなえるのでしょうか?

 ミュージシャンの小林武史氏が、未来バンクの田中優さんと興味深い対談をしています。

田中 (前略)東京電力が東京大学に委託して、犬吠埼に風力発電を建てたらどれだけ発電するかを調べたそうです。そうしたら出てきたデータが「東京電力がまかなっている電気が全部作れます」というものだった。犬吠埼の沖合だけで、だよ。
小林 すごい。
田中 そうしたら東京電力は「そのデータは公表しないでください」と言った。だけど、こっそりとインターネットに公表されていたのを僕は検索して見つけてさ。

*エコレゾ ウェブ
  http://www.eco-reso.jp/index.php

 つまり東電自身が、電力をすべて再生可能エネルギーでまかなえることを知っているのです。知ってて隠すのは、今に始まったことではないようです。

【4】 無計画停電から戦略的エネルギーシフトへ

 では、どうすればいいか。これは「環境エネルギー政策研究所(ISEP)」の適確な提言を見てみましょう。

短期的な電力需給
 今春から夏の需要ピーク時(1日最大電力予想=発電端で5,755万kW)にて、とくに需要側への適切な措置~特に大口需要家との需給調整契約の戦略的活用~を行えば、短期的にも無計画な「計画停電」を実施しなくても、十分に対応可能であることが明らかになった。

中長期的なエネルギーシフト
 地域分散型の自然エネルギーを中心とするエネルギー政策に転換すれば、短期的には震災復興経済の柱となるだけでなく、中長期的には自然エネルギーを2020年に電力の20%・2050年には100%を目指し、電力安定供給・エネルギー自給・温暖化対策の柱とする大胆かつ戦略的なエネルギーシフトができる。

*レポート『「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」への提言』
 http://www.isep.or.jp/images/press/ISEP_Strategy110323.pdf

 どう思われましたか? 「それでも原発は必要」と思われますか?

 <転載終わり>
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 2003年に17基の原発を止めたにもかかわらず、一度も停電は起きなかったそうです。確かに2003年も東京に住んでいましたが、全く停電はありませんでした。
 そして、現在電力不足を起こしているのは、火力発電所が3ヵ所停止しているからとのことです。
 火力発電所が再度稼動すれば、停電など起こさなくてもよいということになります。この事実は全く知りませんでした。私も原発は反対だけど電力不足なら仕方ないと考えていましたし、そのように考えている人は結構多いと思います。
 ただ、2003年に17基の原発を止めても、一度も停電にはならなかったということだけは、事実ですから、多くの国民がこの真実を知れば、危険な原発は次第に停止になっていくと思います。
 しかし、この真実を知らなければ、東電や政府(裏では官僚)の言いなりになり、結局停電するよりは、原発を稼動した方がいいということになると思います。今は一人でも多くの人に2003年の事実を知ってもらいたいと思います。
 

「東電よ、まず都内で計画停電を実施しなさい。」 船井幸雄氏

2011-03-25 07:48:50 | 船井幸雄氏

 <船井幸雄.comより記事転載>

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「東電よ、まず都内で計画停電を実施しなさい。」

 東電の計画停電でいま多くの人や企業が迷惑をこうむっています。
 私ごとですが、3月8日に決めて、3月14日に緊急入院、午後、緊急手術を受けましたが、CTもレントゲンも撮れず、担当医師の天才的な能力のおかげでようやく私は助かりました。
 私の場合、手術をひきうけてくれた担当医師が、埼玉県下の総合病院の医師だったのです。「都区内は計画停電がない。特に、港、千代田、中央区は、今夏でも停電しないようだ」と、きのうその医師から聞きました。
 3月28日にその病院へ、手術後の検診を受けに行くのですが、「計画停電が入ってくるので、早いのですが、この時間に病院へ来ていただけませんか」という話しとともにこれを聞いたのです。そういわれると、この病院では入院患者のCTやMRIは早朝などふつうでない特別の時間にしていました。
 東電関内のGDPは日本の40%ぐらいでしょう。
 都内だけで30%ぐらい占めるかも分らないと思います。
 しかし都区内も東京都区内以外も住んでいる人は、みんな平等です。同じ日本人です。
 都区内だけは停電しないで、それを他の関内に住んでいる人々に停電を分けて押しつける……というのは、どうしても一般人的な目線での心ある人の決定ではないと思います。決めた人は狂っています。もしくはリーダーとか決定者としては落第です。
 都区内以外にも企業はあるし、病人もいます。たまたまでしたが、私のように緊急手術の必要な人もいます。
 担当医師が3月14日朝にどれだけ悩んだかは、自宅から病院へ向う私の車に、電話のつながらない中で、どうして彼が連絡したかを知ると、その必死の行動に涙が出ます。東電や政治家、官僚は、ふつうの人のことをどう思っているのですか?

 私は菅さんや政治家に言いたい。官僚にも言いたい。
 まず首相官邸や国会や官庁街で計画停電をしなさい。あなたたちは公僕なのですよ。
 東電の本社でやってみればよいのです。それではじめて分るのです。
 都内の高い建物のエレベーターを使う人たちは困るでしょう。
 しかしそこでやればよいのです。
 経験しないと知恵は出て来ません。
 都区内で2時間くらい計画停電すれば、それ以外の停電時間はいまの1/3くらいでいけるでしょう。どれだけ多くの人が助かることでしょうか?
 大体、東京は大都会すぎてしまったし、高い建物が多すぎます。リーダーという変な 人も集まりすぎています。常識的には、平気で住める人の気持が知れない変な所です。
 権力機構や大会社の本社も集中しすぎです。
 その方が能率的なことや、いままでの常識は私なりに分りますが、それがうまくいかないことがおこったから福島第一原発のような問題が今回はおきたのです。
 それらはリーダーの責任でもあるし、やはり、いま東京に住んでいる変な人たちの責任がより大きいでしょう。
 そういう人こそ人並みになって、自分らでより多くの痛みを受けることが必要です。
 私も多くの会社をつくりました。それらの多くは東京都心に本社や本社機能があります。社員の約60%は都心に住んでいます。40%は都区内以外です。都区外の人は、計画停電中は自宅待機にしても、電話もパソコンもつながらない人が多いのです。
 計画避難ならまだしも、「東京の空気は放射能でこわい」と言って、自分や家族が関西以西へ逃げ出す自分のことしか考えない人間よりは、多くの東京在住のリーダーたちは、人間的にましな人たちでしょうが、この計画停電のやり方一つ見ても、日本のいまのリーダーの思い上りが分ります。大衆をバカにしてはいけません。
 今度の大震災は天災だったと思いますが、その50%くらいはこれらをみると人災だったのかも分りません。そんな気がします。
 東電よ、早く都区内の計画停電をやってください。
 そして現実を知り、もっとよい知恵を出してください。よろしく。
                                           =以上=

 <転載終わり>

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 船井氏のブログを読むまでは、東京都区内では計画停電がないことは知りませんでした。私の自宅のある三多摩では毎日停電していますが、職場のある中野区では確かに一度も停電は起こっていませんでした。足立区など一部の都区では停電させられているようですが、23区はほとんど停電していないそうです。東京23区以外の関東近県では5つのグループに分けられて、毎日計画停電しています。

 今日発売のサンデー毎日には、「原発政策は全て官僚が支配しているため、政治家も関与することはできない」とあります。まだ記事を読んでいないので何とも言えませんが、原発は官僚の聖域になっている可能性はあるかと思います。

前福島県知事・佐藤栄佐久「原発政策、政治家は関与できず霞が関の独裁だ」

 

 佐藤栄佐久前福島県知事は、一貫して原発の危険性を訴えていましたが、収賄の容疑で東京地検に逮捕されました。今回の福島第一原発事故では、佐藤栄佐久元知事の言う通りの結果となった格好です。佐藤氏は、小泉元総理に終始反対する立場であったため、東京地検から逮捕されたという見方をする人も多数います。今回の原発事故により、佐藤氏の事件にも再度スポットが当たる結果となりました。いずれ私たちは真実を知ることができると思います。

 

<Wikipediaより引用> 

 佐藤 栄佐久(さとう えいさく、1939年(昭和14年)6月24日 - )は、元参議院議員で、1988年9月から2006年9月までの福島県知事である。福島県郡山市出身。全国過疎地域自立促進連盟の会長も務めていた。

 

略歴

少年時代を福島県本宮市で過ごす。中学生の時に郡山市に移住。福島県立安積高等学校を経て、1963年東京大学法学部を卒業。

日本青年会議所副会頭などを経て、1983年(昭和58年)の第13回参議院議員通常選挙で初当選。

松平勇雄が勇退した1988年(昭和63年)9月の福島県知事選挙に、伊東正義斎藤邦吉らの支援を得て出馬した。選挙は保守陣営が分裂し、参議院補欠選挙と同時投票となり、折りからの消費税問題も絡んで、全国から注目を集めた。その結果、保守系無所属の前建設技監広瀬利雄と、革新系無所属で立った草野太の両対立候補を大差で破り、初当選を果たした。その後の選挙でも圧倒的な力を示し、2006年秋まで第5期を務めていたが、9月27日に実弟・祐二の絡む汚職事件で追及を受け、任期途中での辞職を表明し、翌28日に議会の同意を得て退職した。後日、汚職事件で逮捕され、現在、上告中。

知事

自治体合併(市町村合併合併の両方)ブームとは正反対で、「地方主権」を掲げる姿勢が強い。分配主義を掲げており、国政では新党日本国民新党に近い。

東京一極集中に対して、一貫して異議を唱えている知事の1人であった。1993年頃に、首都機能移転中通り南部への首都機能の誘致を、隣接する栃木県知事や茨城県知事と共同して進めようとした。しかし、首都東京のが主導する市町村合併ブームが到来し、2001年に県内の矢祭町が「合併しない宣言」を出すと、形勢は一転し、首都機能移転は宙に浮いた状態となっている。

矢祭町に刺激されて以来、「県は市町村合併を強制しない。合併する市町村も、合併しない市町村も、両方とも支援する」という立場を掲げて来た。佐藤栄佐久以外に、「合併しない市町村も支援する」立場を明言している県知事は、田中康夫2000年秋~2006年秋の長野県知事。新党日本党首)がいた。しかし、田中康夫の落選と佐藤栄佐久の辞職により、「合併しない市町村も支援する」立場を掲げる知事は、1人もいなくなった。

道州制を拒否しており、「道州制によって、大都市一極集中を招いてはならない」と主張して来た。佐藤栄佐久以外に、道州制を拒否する県知事には、井戸敏三兵庫県知事や、西川一誠福井県知事がいる。

又、福島県浜通り内の原子力発電所については、ガラス張りとされやすく、初期の頃を除いて、県政や発電所所在地から遠い地域への利益の少なさなどを理由にして、反対の立場を明らかにしている(→プルサーマル[1]

このように、東京一極集中を強める小泉純一郎政権に対して、「地方の痛み」を強調し続け、知事在任末期における郵政民営化飲酒運転厳罰化などへの姿勢も含めて、一貫した政治姿勢が際立っていた。

家庭科が男女必修になったことで、県立高校全ての共学化を推進し、2003年に完了した。

辞職そして逮捕

2006年(平成18年)7月に、水谷建設レインボーブリッヂのからむ一連の不正事件で、実弟・祐二が営む縫製会社が、不正な土地取引の疑いで検察の取調べを受け、9月25日には祐二が競売入札妨害の疑いで逮捕された。これを動機として、佐藤の辞職を求める動きが、県議会を初めとして内外から高まり、9月27日に道義的責任を取る形で辞職を表明するに至った(9月28日に県議会で辞職が許可)。報道によると、辞職後も「影響力」を示す行動をとったものの、10月23日に東京地検により収賄の容疑で逮捕される。検察聴取により全面的に自身の関与を認めたとされるが、本人は後に否認している。[2]

なお、同年11月15日に和歌山県知事だった木村良樹が、12月8日には宮崎県知事だった安藤忠恕が、同じく官製談合事件で逮捕起訴された。3ヶ月間に3人の知事が、同じような事件で刑事責任を追及される事となり、大きな波紋を起こした。

2008年(平成20年)8月に一審の東京地裁の判決で懲役3年・執行猶予5年となり、2009年10月に二審の東京高裁の判決では懲役2年・執行猶予4年となった。佐藤は判決後の記者会見で「検察が作り上げた事件で、有罪は納得できない。上告を検討する」と述べた。なお主任弁護人は元特捜検事の宗像紀夫である

 

 ・船井幸雄.com


放射線を浴びることによる突然変異について

2011-03-24 21:25:44 | 日月神示の実践

 放射線を浴びた人の中には、極まれにDNAが突然変異し、却って健康で長寿になるという記事を昨日書きましたが、現段階ではその理論は証明されていないことが判りました。そこで、昨日の記事は確証が取れるまで保留とさせていただきます。ご指摘いただきました方々には感謝いたします。ただ、ラジウム温泉は放射能の温泉ですが、身体には良いということで、多くの浴場が営業しています。特に国や都道府県が規制するということは全くないそうです。

 


「もう原発は要らない」 中矢伸一代表

2011-03-22 21:36:08 | 日月神示の実践

  <日本弥栄の会より記事転載>

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  もう原発は要らない

 

福島の原発災害は、命を危険にさらす覚悟を決めて身を投じた消防庁のレスキュー隊や
自衛隊の皆さんのお蔭により、ようやく終息に向かう兆しが見えてきたようです。
先週はすごく緊迫していて、私もテレビやネットの情報にかじりついていました。
テレビでは、国民がパニックを起こさないように、危機を封じ込めるのにやっきに
なっているようで、ネットで飛び交う情報の中には、政府発表やマスメディアに出る
情報は嘘ばかりで、本当ははるかに深刻なことになっており、首都圏の人は今すぐにでも
脱出した方がいいと警告を発する人も少なからずいました。
実際、関西方面に脱出してしまった人もいますし、日本を飛び出して外国に行って
しまった人もいます。

この点、日月神示には、
「どこへ逃げても逃げ所ないと申してあろがな」(『富士の巻』第19帖)
とあるように、いま世界中で様々なことが起き始めている以上、「ここへ逃げれば
100%安全」という場所などないことは肝に銘じておくべきでしょう。

私は、テレビで報じられる情報をそのまま鵜呑みにするなんてことはありませんが、
かと言って、ネット上で「匿名」の人からもたらされる、不安と恐怖を煽るだけの、
根拠不明の情報に踊らされるほど愚かでもありません。

しかし、参考に値する有識者の情報は、参考にすべきです。
そのうちの一人が、ジャーナリストの広瀬隆さんではないかと思います。
広瀬さんはかなり前から原発問題について警鐘を鳴らしており、私も注目していました。
日本は、発電は火力と水力だけで十分まかなえており、原発など一つも要らないと
いうのが広瀬さんの持論です。
原子力発電はいまや日本の電力供給(電源別発電電力量)の約3割も占めています。
だから、原子力発電なしでは日本はやっていけないと思わされているのです。
これは真っ赤なウソということになります。
ではどうして日本にはこんなに多くの──55基もの原発があるのか。
しかも日本は、2020年までにさらに9基もの原発を作ろうとしているのです。
私の見解ですが、その一番の目的は「金儲け」でしょう。
その大元締めはアメリカで、日本はアメリカから「買わされ」ているのだと思います。
もちろん日本の側にもこの事業で「儲けて」いる連中がいるわけです。
原発一基作るのには莫大な金がかかります。ネットで調べると、福島第一原発の、
あのクラスの建設費用が一基4200億円と出ていますが、実際は1兆円近くかかって
いるそうです。そのうちの1%にあたる100億円くらいが、地方自治体に入る。
では、残りの金は?いったい誰がどれだけ儲けているんでしょうか。
しかもその建設には国民の税金がつぎ込まれているわけです。さらに言えば、今回の事故は
地震と津波による被害なので、東電は損害賠償責任が法律で免除されているそうです。
つまりこの巨額な損害賠償は国が負担するということであり、それは私たちの税金が
使われるということです。その額、推計1兆円超とも言われています。
 http://ceron.jp/url/www.47news.jp/CN/201103/CN2011032001000542.html

今回の「一言」は長くなってすみませんが、もう一つ。
福島の原発がああいうことになり、計画停電で首都圏は大混乱していますね。
ところが、広瀬隆さんによれば、福島の原発なんか停止したところで、
火力(石油・石炭・天然ガス)と水力を稼働させれば余裕でバックアップできるのだそうです。
一年間のうち、電力のピーク時というのは、8月の真夏の午後あたりでしょうが、
この最も電力需要が多くなる時間帯とて、火力と水力だけで十分まかなえるのだそうです。
だから、今の時期などというのはなおさら大丈夫なんです。
東電は、いま問題になっている福島と、新潟の柏崎と合わせて17基の原発を
持っているのですが、2003年、事故の隠蔽が発覚した時に、国の命令により点検を行うため、
これら17基の全原発を停めたことがあるのです。
その時、首都圏が停電になったとか、電車の運行本数が間引かれたということはありましたか?
なかったでしょう。
福島の原発が停止したのなら、なぜ火力・水力で補おうとしないのでしょうか。
それは広瀬さんもよくわからないそうです。もしかすると、燃料調達に手間取って
いるのかもしれないし、輸送とか補給に手間取っているのかもしれない。
推測ですが、私の意見はこうです。
もし、福島の原発がダウンしたことで、すぐに首都圏の電力を火力・水力だけで
十分にまかなったとしたら、「じゃあ、原発は要らないんじゃないか」と気づく人が多く
出てくるからではないのでしょうか。そんなことが知れ渡ったら、今回こんな大惨事が起きた以上、
なおさら国の原子力政策が大きくダメージを受けることは必至です。
つまり、いかに原発が必要かを、身をもって国民にわかってもらうために、
「計画停電」というものに踏み切ったのでしょう。
穿ち過ぎでは、と言われるかもしれませんが、広瀬さんの話を聞くと、
私はそう思わざるを得ないのです。

 <転載終わり>

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 2003年に17基の全原発を停めたことがあるそうですが、その時、首都圏は今回のような停電にはならなかったそうです。確かに、40年近く東京に住んでますが、今回のような停電になったことは一度もありませんでした。

 その時は、17基もの原発を止めても、全然平気だったとすれば、今回の計画停電はやらずに済むということになります。

 ところが、現実には毎日3時間くらい計画停電を強制されています。毎日停電させられていれば、原発が稼動していないために停電をせざるを得ない、と誰でも納得させられてしまいます。確かにこれは変ですね。

 そこで、2003年に17基の原発が停止した件を知るために、ネットで検索したところ、東京の東村山市議会議員 大塚恵美子さんのホームページを見つけました。大塚議員によると、やはり2003年に17基もの原発を停止しても、全く平気だったそうです。

 『東電は福島原発のトラブルにより2003年に全17基を2週間運転停止、2007年にも地震により柏崎原発7基を2年間停止、でも停電は起こっていない。それは火力発電等の余剰設備をバックアップのために抱えているからだそうだ。』

 2010年8月29日のブログ  ・究極のエコは脱原発から

 

 2003年に17基も原発を停止しても、全く停電などしなかったのに、何故今回は停電させるのか、これはおかしいと思います。今後引き続きこの件は探っていきたいと思います。とにかく毎日停電だと仕事にも影響が出ますし、病院などでも問題が起こると思います。信号も動作していませんので、既に2名の方が交通事故で亡くなっています。原発が必要だということを国民に信じ込ませるために、2011年末まで10ヶ月も停電にさせるというのでしょうか。被災者の方が今でも困難に耐えているのだから、と私たちも素直に停電に従っているのに。真相を知りたいです。