日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

不老不死のように循環する野菜たち

2022-05-27 07:35:36 | 農業


  220520レタス2
5月1日にボランティアの皆さんに定植したいただいたレタスがグングン育っています。
6月上旬に収穫します。



  220520レタス
こちらはサニーレタスとリーフレタスです。
とても柔らかいので、強風で傷んでしまうこともありますが、今のところ元気に育っています。




  220522ネギ発芽
同じくボランティアの皆さんに移植していただいた長ネギが発芽しました (^^♪

寿命が来た長ネギを斜めに植えておくと、新しい芽が出てきます。
垂直に植えてもいいのですが、新芽が出にくいので斜めに植えています。

1本の長ネギが20本に分けつするので、種として1本だけ残してあとは出荷しています。
こうして12年間命が繋がっているのですね。
古い長ネギは枯れますが、新しい芽として再生されるのです。

植物とは不思議なもので、このように続けていけば100年でも1000年でも命は絶えることはありません。

ジャガイモや菊芋、生姜、里芋も同じように循環させています。
キャベツやレタスも循環させることはできます。
どの植物でも基本的に可能です。
面白いですね (^^♪


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藤あや子 大好きなアルコール断酒でぜい肉スッキリ (日刊スポーツ)

2022-05-25 05:24:07 | その他の情報

<MSニュースより転載>
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デビュー35周年の演歌歌手藤あや子(60)が30日、95年以来となる2冊目の写真集「FUJI AYAKO」(講談社)の発売記念イベントを都内で行った。4月15日に発売。初のビキニ姿などが話題を呼び、早くも重版がかかっている。 10年前にヨガを始め、2年前からはキックボクシングもやっている。「本業である歌手活動のため」「体幹を鍛えるため」だったが、なかなか腹部のぜい肉は減らなかったという。そこで、約4年前から大好きだったアルコールを飲まない断酒を決行。すると、求めていた体形になっていった。

ウエストは「20代は56センチ。今は59か60センチ」。細すぎると歌唱の際にバランスがしっかり取れないので現在がベストだ。「脇もスッキリしました。50歳をすぎたら努力しかない。努力しましょう!」と呼び掛けた。

写真集「FUJI AYAKO」お渡し会前に取材に臨む藤あや子(撮影・小沢裕)© 日刊スポーツ新聞社

 

  日本一美しい演歌歌手・藤あや子(60)が極上のビキニショットを ...の画像

 

 


<転載終わり>
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藤あや子さんが2冊目の写真集を発売したそうです。かなり売れているようですね。
還暦だそうですが、昔と変わらず美しいですね。

ヨガやキックボクシングで体幹を鍛えているそうです。
お酒を止めたらぜい肉が取れたとのことですが、余程意思が強くないとできないことですね。

いつまでも健康で若くいるためには、それなりの努力が必要なんでしょうね。
人それぞれ自分に合った健康法があるので、マイペースでやれればいいと思います。



MSニュース


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大谷翔平の大活躍の一因「グルテンフリー」とは?

2022-05-21 05:23:41 | 菜食・正食

<BJニュースより転載>
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  MLB】大谷翔平の話題は「もううんざり!」 元リポーターに批判 ...の画像




 今季、目覚ましい活躍を続けている大リーグ・大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の躍進の裏に、「グルテンフリー」という食事管理があると報じられて話題になっている。テニスのノバク・ジョコビッチ選手も、グルテンフリーによってパフォーマンスを上げて活躍したのは有名な話だ。グルテンフリーが人の体に及ぼす「ポジティブな影響」とはどんなものなのか、東京都江東区のアクアメディカルクリニック院長、寺田武史医師に聞いた。



  パン - 語源由来辞典の画像



  かけうどん|カマダレシピ|鎌田醤油(かまだしょうゆ)公式通販 ...の画像



  基本のアイスボックスクッキー* レシピ・作り方 by *NARUTO ...の画像


グルテン不耐症
「グルテンとは、小麦に含まれるグリアジン、グルテニンが合わさって、そこに水が加わるとグルテンが出来上がります。パンや麺類などのモチモチした感を出すのがグルテンです。しかし、このグルテンを消化できないグルテン不耐症の人がいます」

 

 グルテン不耐性の人はグルテンを消化する酵素がないため、グルテンを食べた際に腹痛や下痢など消化器系の症状が現れる。ちなみにジョコビッチは、グルテン不耐症によって十分な集中力と体力を保てなかったと、自らの著書『Serve to Win』で明かしている。

 

「ジョコビッチに限らず、もともとグルテンを含む小麦を食べ続けてきた欧米で『グルテンはよくない』という認識が広がっているのは、より強い弾力性や味を追求した結果、品種改良され、欧米人にとっても消化しにくい小麦が出来上がってしまい、グルテン不耐症の人が増えているからだと思われます」



もともとコメを主食とする文化の日本人では、遺伝性自己免疫疾患のセリアック病(グルテンに対して異常な「免疫」反応が起きること)は少ないと思われるが、食文化の欧米化によりグルテン不耐症に気づかずグルテンを摂取し、体に不調をきたす人が少なくない。次のような症状に心当たりがある人は、グルテン不耐症の可能性があるため注意が必要だ。

・倦怠感
・頭痛、関節痛
・風邪をひきやすい
・集中力低下
・不安感、イライラ感など、
・不眠
・アレルギー症状悪化
・下痢、便秘、胃の不快感

 このような症状が日常的に起きれば、アスリートならば良い成績を残すのは困難だ。また、アスリート以外の人にとっても、QOL(生活の質)が低下することが予想される。


SNSなどで「パンが大好きで、その匂いや食感がたまらない」「美味しいパンを食べ歩くのが趣味」などというコメントをパンの紹介とともに見ることがあるが、そういった気持ちが起きているとすればそれは、グルテン依存かもしれない。

「パンや麺類から摂取したグルテンは体内で分解され、”グリアドルフィン”というペプチドが産生されます。このグリアドルフィンは、モルヒネなどの麻薬と非常に類似した性質があり、脳へと移行し、多幸感をもたらすように作用します。その結果、グルテン依存となり、さらにグルテンを欲するようになり、さらには疲労感、眠気、集中力低下などが生じやすくなります」

 グルテン依存となれば、アスリートにとって重要な「安定したメンタル、強いメンタル」が維持できなくなり、当然のことながら成績に影響するだろう。



血糖値の乱高下
「実はグルテンは、血糖の乱高下を起こします。それは小麦由来のデンプン質、”アミロペクチンA”によるもので、グルテン摂取後には時にチョコレートよりも激しく急激な血糖の上昇を招きます。さらに、その反動で急激に低血糖となってしまいます。急激な血糖値低下が試合中やトレーニング中に起きれば、パフォーマンスが落ちる。そうなると、副腎からコルチゾールが出て血糖値を上げ、体の正常な機能を保とうとします」

 コルチゾールとは、体を守るステロイドホルモンである。抗炎症作用、抗ストレス作用、抗アレルギー作用などがあり、我々の体の免疫のバランスや血糖値コントロール、間接的にはタンパク質や脂質の代謝などの健康維持にも欠かせない。しかし、副腎が疲労すれば、コルチゾールも低下する。

<転載終わり>
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ジョコビッチ選手がグルテンフリーであることは知っていましたが、大谷選手もグルテンフリーとは知りませんでした。
先日も大谷選手は101号のホームランを打ちましたね (^^♪

4年前になぜ小麦を食べると体に変調をきたすのか不思議に思い、調べてみました。
色々な資料や本を読んでみて分かったことは、小麦の収量を増やすために500回以上の品種改良をしたことが原因でした。
500回も品種改良をしたため、在来種の小麦とは全く異なる小麦になってしまいました。
それで小麦アレルギーになる人が出てきてしまったのです。

小麦アレルギーの人が、昔の在来種のスペルト小麦を食べてもアレルギーは出ません。
そもそも小麦アレルギーは無かったのです。

少しくらい小麦を食べても問題ありませんが、ほどほどがいいですね。




BJニュース


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意外と長寿だった江戸時代の人々

2022-05-16 17:21:05 | 知られざる真実 & 真逆の世界


  220412芝桜




 <自然身法より転載>

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大江戸健康法

大江戸健康法  Oedo kenkoho

大江戸

 現代日本は科学や医療が発達してきましたが、様々な病気やストレス、老後の不安が社会をおおっています。江戸が養生・健康法が盛んで、長寿の時代であったことは案外知られていません。江戸の人々は日常の起居動作、行住坐臥で心身を鍛えていました。江戸には健康の知恵が詰まっているのです。日々の健康に役立ててみましょう。

    

体術、養生は生きる基本

 江戸人は生活の起居振る舞いを通じ、仕事の技を通じて体を練っていました。また体を練ることを楽しんでいました。庶民から武士に至るまで踊りや謡の一つや二つできて当たり前でした。剣術、柔術などは、武士は言うに及ばず、庶民、百姓、女、子供まで愛好する人が多かったのです。
 また、今以上に養生に関心が高く、様々な健康術も流行していました。数多くの健康法の本も出版されています。本家本元であった中国の養生法は早くから輸入され、元禄の頃のベストセラーであった貝原益軒の「養生訓」には自我按摩、導引、調息などのし方も説かれているのです。江戸初期に出た喜多村利且の「導引体要」には導引術、五禽戯、八段錦などが紹介してあるのです。つまり江戸では、既に気功の源流である五禽戯が行われていた可能性もあるわけです。
 江戸を短命な不健康な世界と思っている方も多いと思いますが、むしろ実際には、長寿者はとても多いのです。家康の師であった天海僧正は108歳、富士信仰の開祖、角行は106歳、浮世絵師、葛飾北斎は90歳、剣聖でヘビースモーカーだった柳生宗矩76歳、伊能忠敬74歳、養生法の大家、貝原益軒も85歳という長寿でした。江戸は享楽的な文化でしたが、自堕落な社会ではなく、体術を基本にした養生社会でした。自然を変えるのではなく、人を自然に合していくという江戸世界では、体が健康でなければ生きていけない世界でした。ですから皆養生に強い関心を持ったのでしょう。

はるかな江戸、失われた世界

 私たちは自然と共に生き、体としぐさを大切にしていた江戸人からだいぶ遠くに来てしまったようです。自然身法研究会では従来より、会員は江戸人を目指そうと唱えてきました。自然身法とは、自然の法則に調和した身体、身のこなしを呼び戻すということですが、江戸はまさに自然と調和した体としぐさを基本とした社会だったようです。ですから、はるか遠くの江戸を今再び感じてみることが必要な気がするのです。
 出口主宰の場合はもともと浮世絵が好きで、学生の頃より見たり模写したりと江戸には関心がありました。その後日本の古武道を始めたり、風水の研究で富士や日光のことを調べるにつけ、しだいに江戸というものが、とてつもなく深くまたエネルギーに満ちた世界であることに気づいたのでした。今、江戸文化が注目されているのは、単なる懐古趣味ではなく、平和なエコロジー文明、合議性の民主的な社会、ボランティアとネットワークの広がり、簡素ながらも粋でおしゃれな文化など、政治、経済、芸術、宗教、食事、養生などのあらゆる面で私たち現代人が学ぶべきものがあるからです。
 江戸を見直すことは、日本人としてのアイデンティティを取り戻すことであり、落ち込んでいる今の日本の再生に多くのヒントを与えてくれると思います。忘れられた江戸を振り返ってみましょう。

自然の営みに身体を合す

 江戸期の人々が寒い冬を、なぜ着物と足袋、草鞋ぐらいで過ごすことができたのかは謎です。日本の家屋は、夏向きに出来ており、広く開放された戸窓は障子で仕切られているだけで、暖房も火鉢程度だったわけです。食生活もほとんど菜食に近く時々食べる魚以外に動物性の蛋白や脂肪は少なく、熱量の高い肉や乳製品はほとんど採っていないわけです。訪れた外国人は日本の冬は寒くてたまらないとこぼしています。
 これまでこのような問題には、江戸時代は貧しかったからと簡単に片付けられてきましたが、見当違いもはなはだしいのです。当時の江戸時代の産業、技術の発達からすれば、様々な防寒衣類や家屋の暖房装置を生み出すことなど十分可能だったと思われます。しかし、暖かい部屋にぬくぬくとしていることは、簡素を旨とする江戸人には粋でなかったのかもしれません。自然環境を人工的に変えるのではなく、体の方を自然に合せるのが江戸人の心意気だったのです。世界でも最高レベルの産業の発達をしながら、高度な車や機械を作らず、人力にほとんどの仕事を頼るのが江戸文明の特徴でした。庶民はどこへ行くのも、自分の足を使い、足を丈夫に保たねば生活できませんでした。正座という、ひざが悪くてはとても出来ない姿勢で食事をし、茶を飲みました。着物の畳み方、ハタキのかけ方、布団の上げ下ろし、剣の扱い方まで幼い頃より体の作法をしつけられたわけです。江戸は「体術」の時代であったのです。江戸人は、体を最大限に活用し、自在に操り、自然のリズムに適合させる方法を選んだのです。一見厳しい文化のようですが、機械設備に頼ることは結局からだの免疫力を弱め、自然治癒力を弱め病弱な体になることをわかっていたのでしょう。自然を変えるのではなく、自分を自然に合わしていくわけです。そのことが日本人を冬にたいした防寒暖房なしでもいられるような心身にさせたのではないでしょうか。

<転載終わり>

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 江戸時代の人々は長寿だったと、森教授は言われています。そして自然身法さんのサイトでも江戸の人々が長生きだったと言われています。五穀・野菜を主体にした食事が長寿の秘訣だったわけです。これは以前ご紹介した第二のマクガバン報告でも証明されています。

 私たちは江戸時代は封建的で、短命な時代だと教わって来ましたが、真実はどうも真逆のようです。封建的な江戸時代を終焉させた明治維新こそ素晴らしいと教わってきました。実際は江戸に、日本人が幸せに生きるための大きな秘密が隠されているということになります。

 江戸の人口は当時100万人を超えており、世界一でした。上下水道が完備されていたため、とても衛生的だったと来日した外国人が驚いています。同じころ、フランスでは上下水道がなかったので、糞尿を家から道路に捨てていたそうです。あまりにパリの街が汚いので、ハイヒールが開発されたそうです。また、男性が家に近い側を歩くというのは、窓から捨てられる汚物から女性を守るためだったそうです。ずいぶんパリは汚かったのですね。日本は封建的で、遅れた国だと学校で教わって来ましたが、実際は逆だったわけです。こういうことが本当に多いですね。

 

・自然身法

 


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現代の日本に再臨されるかもしれないイエス・キリスト

2022-05-05 19:12:52 | その他の情報

220415花
   


 キリスト教の信者の中には、イエス・キリストの再臨を待ち望んでいる人は少なくありません。


「人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。すなわち、洪水の出る前、ノアの方舟に入る日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう」とあるので、イエスの再臨の時期は、縄文時代のような平和な時ではなく、人類が行き詰まった時ではないかと思います。そう考えると、今の時代にイエス・キリストが再び来られることも、あり得るのではないかと考えられます。現在でも、世界の多くのキリスト教の信者は、イエス・キリストの再臨を待ち望んでいるのです。


 聖書にはイエス・キリストの再臨を予言するような聖句がありますので、ご紹介します。


「キリストもまた、多くの人の罪を負うために、一度だけご自身をささげられた後、彼を待ち望んでいる人々に、罪を負うためではなしに二度目に現れて、救いを与えられるのである(へブル人への手紙第9章28節)」

「こうして、あなたがたは恵みの賜物たまものにいささかも欠けることがなく、わたしたちの主イエス・キリストの現れるのを待ち望んでいる。主もまた、あなたがたを最後まで堅くささえて、わたしたちの主イエス・キリストの日に、責められるところのない者にして下さるであろう(コリント人への第一の手紙第1章7-8節)」

「ガリラヤの人たちよ、なぜ天を仰いで立っているのか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになるであろう(使徒行伝第1章10-11節)」。

 このように聖書には、キリストの再臨を予言していると思われる聖句が複数あります。イエス・キリストとまったく同じ方が再度生まれて来るのか、イエス・キリストと同じような魂を持った方が再臨されるのかは分かりません。また再臨のキリストは、イスラエルにお生まれになるのかも聖書には書かれていません。従って、日本にキリストの魂を持った方が、生まれる可能性も否定はできないと思います。

 


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いきなり無農薬栽培を始めたキューバ

2022-05-01 17:05:49 | 農業

220430ナス
  


今年に入り食品や電力、ガスなどが値上がりしています。小麦は9割以上輸入していますので、うどんやパスタ、お菓子なども1割ほど値上げされましたね。20年ぶりの円安のため、輸入のコストが高くなっています。

 万が一、経済危機が来ると仮定した場合、とても参考になる国があります。それはキューバです。キューバは食糧やエネルギーなどを同じ社会主義国のソビエト連邦(当時)から輸入していましたが、1991年にソビエト連邦が崩壊してしまったため、食糧などを輸入することができなくなってしまったのです。食糧だけでなく農薬や化学肥料もソ連に頼っていたので、それらもストップしてしまいました。

 キューバは日本や世界各国と同じように、農薬と化学肥料を使用する慣行農業がメインの国でしたので、国内の農業が停止してしまうという危機的な状況に陥ってしまったのです。しかも当時のキューバの食糧自給率は今の日本とほぼ同じくらいでしたので、一気に食糧難になってしまいました。その影響で多くの国民は栄養失調に陥ってしまったそうです。

 
 自給しようにも農薬も化学肥料も無いわけですので、農業自体がストップしてしまいました。農薬と化学肥料の農法が主流だったことが、状況を悪化させてしまったのです。万事休すです。


 では一体どのようにして危機を乗り越えたのでしょうか?その危機を救ったのが、街中で行われる無農薬・有機肥料の農法でした。もはや農薬は輸入できないので、無農薬で栽培するしかありません。また、化学肥料も輸入できないのですから、有機肥料しかないのです。選択肢もないまま、無農薬・有機肥料栽培を国民総出で実践するしかありませんでした。食べるものがないのですから、弁護士も会計士も皆農作業を行ったそうです。

 地方には畑があるので、まだよかったのですが、首都のハバナには農地はほとんどありません。地方に疎開する人もいたそうですが、移転することができないハバナ市民は、都会で野菜を栽培するしかなかったのです。正に「必要は発明の母」で、そこで考え出されたのが、「オルガノポニコ」という方法です。市内の駐車場のコンクリートの上や屋上など、どこにでも畑を作ったそうです。先ずコンクリートの上にレンガや木などで囲いを作ります。その囲いの中に、有機肥料を混ぜた土を入れ、畑にしたというのです。都会のコンクリートの上にいきなり畑が出現したことになります。日本でもビルの屋上で家庭菜園を実現しているケースが多くなりましたが、それを少し簡単にしたような方法です。全く土がない街中でも、半日もあれば立派な畑が完成するそうです。こうしてハバナ市の至るところに畑ができていきました。また、アパートや一戸建てのベランダでは、多くの人々がプランターで栽培を行っているそうです。

 プランターで栽培しても、少ない量しか収穫できないだろうと思うかも知れませんが、10個、20個と並べられたプランターであれば、かなりの収穫が見込めます。スター農園では、平均で一株のナスから50個くらい収穫できます。プランターで栽培した場合では50個はムリとしても、20個くらいは採れますので、かなり足しになると思います。また、小松菜やほうれん草などの葉物は、根っこから抜いてしまうのではなく、外側の葉からハサミなどで切って収穫すれば、ドンドン葉っぱが出てきますので、なかりの期間、収穫をし続けることが可能です。

こうしてほとんど農業などを行っていなかった人口約200万人のハバナ市は、10年かけて、野菜に関してはほぼ100%の自給が達成されたそうです。しかも無農薬・無化学肥料栽培になります。日本では農薬と化学肥料を使用して栽培するケースが99.8%ですから、いかにキューバが素晴らしいかが分ります。自分たちの手で、安心・安全な野菜を育てたのです。

 ひふみ農園、スター農園では農薬や化学肥料を使わず、野菜やお米を栽培しているので、農薬や化学肥料が輸入できない状況になったとしても、影響はありません。野菜や稲は本来とても強いので、農薬や肥料が無くても育つのです。庭にある柿やビワに農薬や化学肥料を使う人はほとんどいませんが、毎年立派に実ります。植物も人間も生まれながらにして頑強にできているのですが、それを疎外しているのが人間の意識だと思います。

 


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