日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

不老不死のように循環する野菜たち

2022-05-27 07:35:36 | 農業


  220520レタス2
5月1日にボランティアの皆さんに定植したいただいたレタスがグングン育っています。
6月上旬に収穫します。



  220520レタス
こちらはサニーレタスとリーフレタスです。
とても柔らかいので、強風で傷んでしまうこともありますが、今のところ元気に育っています。




  220522ネギ発芽
同じくボランティアの皆さんに移植していただいた長ネギが発芽しました (^^♪

寿命が来た長ネギを斜めに植えておくと、新しい芽が出てきます。
垂直に植えてもいいのですが、新芽が出にくいので斜めに植えています。

1本の長ネギが20本に分けつするので、種として1本だけ残してあとは出荷しています。
こうして12年間命が繋がっているのですね。
古い長ネギは枯れますが、新しい芽として再生されるのです。

植物とは不思議なもので、このように続けていけば100年でも1000年でも命は絶えることはありません。

ジャガイモや菊芋、生姜、里芋も同じように循環させています。
キャベツやレタスも循環させることはできます。
どの植物でも基本的に可能です。
面白いですね (^^♪


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いきなり無農薬栽培を始めたキューバ

2022-05-01 17:05:49 | 農業

220430ナス
  


今年に入り食品や電力、ガスなどが値上がりしています。小麦は9割以上輸入していますので、うどんやパスタ、お菓子なども1割ほど値上げされましたね。20年ぶりの円安のため、輸入のコストが高くなっています。

 万が一、経済危機が来ると仮定した場合、とても参考になる国があります。それはキューバです。キューバは食糧やエネルギーなどを同じ社会主義国のソビエト連邦(当時)から輸入していましたが、1991年にソビエト連邦が崩壊してしまったため、食糧などを輸入することができなくなってしまったのです。食糧だけでなく農薬や化学肥料もソ連に頼っていたので、それらもストップしてしまいました。

 キューバは日本や世界各国と同じように、農薬と化学肥料を使用する慣行農業がメインの国でしたので、国内の農業が停止してしまうという危機的な状況に陥ってしまったのです。しかも当時のキューバの食糧自給率は今の日本とほぼ同じくらいでしたので、一気に食糧難になってしまいました。その影響で多くの国民は栄養失調に陥ってしまったそうです。

 
 自給しようにも農薬も化学肥料も無いわけですので、農業自体がストップしてしまいました。農薬と化学肥料の農法が主流だったことが、状況を悪化させてしまったのです。万事休すです。


 では一体どのようにして危機を乗り越えたのでしょうか?その危機を救ったのが、街中で行われる無農薬・有機肥料の農法でした。もはや農薬は輸入できないので、無農薬で栽培するしかありません。また、化学肥料も輸入できないのですから、有機肥料しかないのです。選択肢もないまま、無農薬・有機肥料栽培を国民総出で実践するしかありませんでした。食べるものがないのですから、弁護士も会計士も皆農作業を行ったそうです。

 地方には畑があるので、まだよかったのですが、首都のハバナには農地はほとんどありません。地方に疎開する人もいたそうですが、移転することができないハバナ市民は、都会で野菜を栽培するしかなかったのです。正に「必要は発明の母」で、そこで考え出されたのが、「オルガノポニコ」という方法です。市内の駐車場のコンクリートの上や屋上など、どこにでも畑を作ったそうです。先ずコンクリートの上にレンガや木などで囲いを作ります。その囲いの中に、有機肥料を混ぜた土を入れ、畑にしたというのです。都会のコンクリートの上にいきなり畑が出現したことになります。日本でもビルの屋上で家庭菜園を実現しているケースが多くなりましたが、それを少し簡単にしたような方法です。全く土がない街中でも、半日もあれば立派な畑が完成するそうです。こうしてハバナ市の至るところに畑ができていきました。また、アパートや一戸建てのベランダでは、多くの人々がプランターで栽培を行っているそうです。

 プランターで栽培しても、少ない量しか収穫できないだろうと思うかも知れませんが、10個、20個と並べられたプランターであれば、かなりの収穫が見込めます。スター農園では、平均で一株のナスから50個くらい収穫できます。プランターで栽培した場合では50個はムリとしても、20個くらいは採れますので、かなり足しになると思います。また、小松菜やほうれん草などの葉物は、根っこから抜いてしまうのではなく、外側の葉からハサミなどで切って収穫すれば、ドンドン葉っぱが出てきますので、なかりの期間、収穫をし続けることが可能です。

こうしてほとんど農業などを行っていなかった人口約200万人のハバナ市は、10年かけて、野菜に関してはほぼ100%の自給が達成されたそうです。しかも無農薬・無化学肥料栽培になります。日本では農薬と化学肥料を使用して栽培するケースが99.8%ですから、いかにキューバが素晴らしいかが分ります。自分たちの手で、安心・安全な野菜を育てたのです。

 ひふみ農園、スター農園では農薬や化学肥料を使わず、野菜やお米を栽培しているので、農薬や化学肥料が輸入できない状況になったとしても、影響はありません。野菜や稲は本来とても強いので、農薬や肥料が無くても育つのです。庭にある柿やビワに農薬や化学肥料を使う人はほとんどいませんが、毎年立派に実ります。植物も人間も生まれながらにして頑強にできているのですが、それを疎外しているのが人間の意識だと思います。

 


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無農薬栽培について述べていきたいと思います

2022-04-15 17:35:36 | 農業


  220412芝桜
庭の芝桜が綺麗に咲いています。

 

 

5日前にNTTレゾナントの営業の方から電話をいただきました。

無農薬野菜やそれを原料として製造した人参ジュースやクッキーなどを、gooのマルシェルというサイトで紹介してみてはどうかとのことでした。

NTTさんとは以前から付き合いがあったので、出店することにしました。

2008年から日月神示を中心に述べてきましたが、これからは無農薬栽培についても書いていきたいと思います。日月神示に「百姓から出直せ」とあったので、2010年から群馬県前橋市の赤城山ろくにて農業を始めました。農業も日月神示の実践の一つですので、今後は様々な観点から紹介していきたいと思います。




  220412レタス2

レタスが大きくなってきました (^^♪
来週から収穫の予定です。



  220412ジャガイモ2

10日前の霜で枯れてしまったジャガイモの葉が、復活しました!
強いものですね。


  220412サニーレタス2

サニーレタスが旬を迎えました。
今週から野菜セットの仲間入りをしています。


 


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旱魃と熱波で全米のトウモロコシに壊滅的打撃 Rockway Express

2012-07-14 08:44:49 | 農業

<記事転載> 

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アメリカのトウモロコシが死滅しつつある・・・

◆7月12日

 7月5日号の「記録的な暑さと旱魃で全米で不作の危機」の続編である。トウモロコシの受粉の季節が6月から7月初めと言われており、その期間に発生したアメリカの熱波と旱魃で受粉はうまく行っていないため、トウモロコシの収穫量は大きく減少しそうである。

 従ってその影響が様々な方面で出てくることになりそうだ。トウモロコシは家畜の餌でもあるから、畜産、酪農にも影響がでてくる。アメリカのトウモロコシを輸入している他国も困ることになる。食料品の価格上昇は避けられない

 これが言われてきた、「食料自給率」の問題と繋がってくる。アメリカは小麦をロシアから購入しようとしているらしいが、ロシアも洪水などでそんな余裕はない。日本も家畜の餌を始めとしてアメリカのトウモロコシを大量に輸入してきているから、大きな影響が出てくる。こういうことがあることを「想定」して、もっと早くから日本政府は「食料自給率」を上げておくべきだったのだ。お金を出せば買える、と考えてはいけない。お金を出しても買えなくなる時代がもうすぐそこまで来ているのである。
 
 従って今回のこの問題を契機として、日本は本腰を入れて食糧自給率向上に努めなければならない。これから起きる世界的な天変地異は、もう待ったなしの状況に来ていると考えるべきなのだ。

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●旱魃と熱波で全米のトウモロコシに壊滅的打撃
http://theeconomiccollapseblog.com/archives/the-corn-is-dying-all-over-america
【7月9日 The Economic Collapse】

 全米でトウモロコシが死滅しつつある。もしも旱魃が中部地帯で続けば、小麦と大豆が次にやられるだろう。何週間も続く厳しい暑さと極端に乾燥した状況のためアメリカのトウモロコシ生産者は全面的で壊滅的な状況に追いやられている。もしもすぐにも十分な降雨がなければ、多くの農業従事者は資金的に破産してしまうだろう。この季節はとりわけトウモロコシにとっては、受粉がなされる時なので重要な時期である。

 しかしかつてない暑さと極端に乾燥している状況で、この受粉がうまくいってない。日々事態は悪化している。トウモロコシの価格は6月14日から41%上昇している。これは驚くべき上昇率だ。我々はトウモロコシを直接にはそんなに食しないだろうが、いまどきはトウモロコシやコーンシロップはあらゆるものに使用されているのだ。アメリカでは加工食品の75%にトウモロコシが使用されている。従ってトウモロコシの価格の大幅な上昇はスーパーマーケットでその影響が出始めている。トウモロコシはまた家畜の餌に広く使用されている。もしもこの危機的状況が続けば、食肉と酪農製品の価格の上昇を見る事になるだろう。アメリカにおける食料品価格は既に着実な上昇を見せている。

<転載終わり>
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 先日からアメリカでは高温が続き、熱波と言われるくらい暑い毎日だそうです。当然毎日38℃が続き、雨が降らなければ作物は枯れてしまいます。その異常気象の影響で、とうもろこしがかなり枯れてしまったそうです。
 
 とうもろこしが輸入できなくなっても、日本にはあまり影響はないと思っている人もいるかも知れませんが、とうもろこしは牛などのエサになっています。日本は世界一のとうもろこし輸入国だそうです。ですからとうもろこしが輸入できなくなると、日本の畜産は大きな打撃を受けます。肉を食べない人間にとっては、別にどうということもないのですが、その業界では大変な問題になります。
 
 この熱波の報道を見て、動物の命を奪い、売り買いする行為は、いい加減に止めるべき時が来ているという警告のように思います。日月神示にあるように「四つ足を食ってはならん」というのはその通りだと思います。農作業をやっていると、小さな虫一匹でも殺すことはできなくなってきます。たとえ大切なキャベツを平気で食っている青虫も、殺さず、どこかに移動させることもなく、そのままにしています。自然と共に行う農業をやっていると、不思議とそうなります。
 
 
wikiによると、
 
日本はトウモロコシのほとんどを輸入に依存している。農水省や総務、財務省などの統計上の分類ではトウモロコシとは穀類の事であり、その殆どは飼料として、一部が澱粉や油脂原料として加工されるものである。その量は年間約1600万tで、これは日本のの年間生産量の約2倍である。日本は世界最大のトウモロコシ輸入国であり、その輸入量の9割をアメリカに依存している。また、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用されている。飼料用としては「青刈りとうもろこし」が国内の酪農家などで生産されており、年間450~500万t程の収量があるが、その殆どは自家消費され「流通」していないので統計上自給率は0.0%となる。一方未成熟状態で収穫する甘味種で一般的に小売され家庭や飲食店で消費されるものは統計上「スイートコーン」と呼び、野菜類に分類される。年間国内生産量25~30万tに対し輸入量は2000t前後で推移しており、こちらの自給率は99.9~100%となる。 国内で生産されているものは、缶詰めやそのまま食用にされるものがある。遺伝子組換えトウモロコシは、スーパーなどで一般的に市販されている食品に含まれる、植物性油脂、異性化液糖、アルコール、香料、デンプン、果糖などの原料として日本国内で流通している。(表示義務はない)
 
 
 
 

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アメリカ全土にわたる鳥と蜂の減少 Rockway Express

2012-07-10 05:09:29 | 農業

<Rockway Expressより転載>

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ミツバチが減ってきている・・・

◆7月6日

 一昨日、昨日に続いて3日連続で自然現象を扱うことになった。ミツバチがいなくなった、という話がかなり以前から言われてきている。その原因がどうも農薬にあるらしいと言われてきた。蜂だけでなく鳥の数も減ってきている。農薬がその原因だとなると、どういうことになるか、と言えば、我々の知らないところで行っていた花粉媒介の仕事をやってくれる存在がいなくなり、その結果農作物が壊滅してしまうことなるので、即、人類の生存が脅かされる、ということになる。

 今からでもこの農薬に頼る農業を見直し、できる限り農薬使用をやめていくことが必要なのだ。一昨日の記事はその農薬問題を一部指摘したものであるが、農薬に耐性を持つ根切り虫が、急速に繁殖している事実があると同時に、花粉媒介を実践しているミツバチはその農薬のために死滅に向かている、という皮肉な現実があることを見れば、農薬使用停止しか人間が取るべき方法は残されていないだろう。自然現象の奥には「神の声」がある、と考えるべきである。

 以前日本ではオタマジャクシが空から降ってくるような現象が起きたが、どうもあれも農薬に汚染されたオタマジャクシを呑みこんだ鳥が、これは体に悪いとばかり、空中で吐き出した結果、と指摘する声がある。呑みこんだオタマジャクシを吐き出すほどなのだから、鳥のエサ自体がこのように農薬で減少している、となれば鳥自体の数が減少するのもうなづける。これ全て、農薬が原因だ。
 
 
 
<転載終わり>
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 2年前からミツバチが少なくなったという話しは聞いていましたが、どうやらその原因は農薬にあったようです。長年に亘り農薬を使い続けてきていますので、とうとう大事なミツバチまで居なくなってきたようです。トマトでもキュウリでも、ミツバチなどの虫により受粉する場合が多いですので、とても大事な存在です。その大事なミツバチを農薬で減少させてしまっているのではどうにもなりません。自業自得です。
 赤城では今のところミツバチの減少は聞いていませんが、このまま農薬を使い続ければ、アメリカのようにミツバチが居なくなることもあると思います。何せ日本は1反当たりの農薬使用量は世界一ですから。2位が韓国で、3位がオランダです。
 日本では農薬使用は99.8%と全てです。ウチの農園のように無農薬・無化学肥料栽培は0.2%とほとんどありません。JAS規格の有機栽培でも、実は指定されている農薬なら使ってもOKなのです。一般的には有機栽培だから安全だと言いますが、農薬を使っているので、どこが安全なのかと思います。この辺のグレーゾーンのやり方が何ともウマいですね。知られては困る事実ということです。ユーザは無農薬を要望しているのに、その表記はありません。尤も無農薬という基準を設けると、0.2%しか該当しませんから、JAS規格を通る野菜は無くなるということになります。
 
 
 
 
 
・Rockway Express

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農薬とジュースについて

2012-06-25 07:18:21 | 農業

<オルタナティブ通信より転載>

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発ガン性農薬入りのオレンジジュース


 ドール・バナナ社は、中米のホンジュラス、ニカラグア、グアテマラ等、またフィリピンのバナナ農園等で、果実の栽培のため「ネマゴン」という名前の農薬を継続して使用して来た。この農薬は発ガン性があるため、米国では使用が禁止されている物である。

この農薬のため、フィリピンのドール社の農園で働く労働者に身体に異常を訴える者が続出している。

ニカラグアでは、この農薬の製造販売を行ったシェル石油、化学企業のダウ・ケミカル社とドール社が裁判所に告訴され、2002年、裁判所は94臆9000万ドル=1兆円(当時の為替レート)を超える賠償金の支払いをドール社等3社に命じている。

裁判所は、この農薬が皮膚に付着した事で人間がガンになり、また不妊症になったと認定した。

「皮膚に付着した」だけでガンになる農薬が、「何度も何度もふりかけられた」バナナやオレンジ、パイナップルの「しぼりたてのフレッシュジュース」を飲んでいる私達はどうなるのであろうか?

オレンジジュースは、ドール社と他の企業のジュースが「混ぜ合わされ」、オレンジジュース・タンカーで海路、日本に運搬され、コカコーラ、キリン・ビバレッジ、UCC、全農等のジュースメーカーに「渡されている」。どの会社のジュースも農薬から「逃げようが」無い。
 
 
<転載終わり>
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 ドール社が裁判により賠償金の支払いを命じられたとありましたので、調べてみると金額の差異はありましたが、確かに裁判所から支払いを命じられていました。
 
 
 
<AFPニュース>

農薬DBCPによる健康被害で米食品大手ドールなどに賠償命令

 

【11月6日 AFP】1970-80年代にニカラグアのバナナ農場で使用された農薬で健康被害を受けたとして農場労働者6人が米食品大手ドール(Dole)と米製薬会社ダウ・ケミカル(Dow Chemical)を訴えていた裁判で、ロサンゼルス(Los Angeles)地裁の陪審団は5日、両社に300万ドル(約3億4000万円)の賠償金の支払いを命じた。

 原告側はバナナの木の根に住む害虫駆除に使用されたダウ製の農薬(DBCP)により生殖能力が失われたとして両社に損害賠償を求めていた。米国でDBCPに関する裁判が行われたのは初めて。

 公判での証言によるとダウは1970年代後半、人体への悪影響を懸念しDBCPの米国内での製造を停止したが、ドールはダウに対して国外の農場向けにはDBCPの供給を続けるよう要求、応じない場合は契約不履行とみなすと迫ったという。

 原告側弁護人は「証拠を重視してくれた陪審団の判断に満足している」と評価した。

 陪審団は6日に、この件が懲罰的損害賠償に相当するかどうかの判断を示す予定。(c)AF

 
 
 
 オレンジジュースが健康に良いと思って飲んでいる人は多いと思いますが、問題もあるようです。日本の野菜は99.8%が農薬を使って栽培されていますし、特にりんごやももなどの果物は10回、20回と大量に農薬を散布します。これはすごい状況です。その野菜や果物を使った加工食品は、更に防腐剤などの添加物が加えられています。コンビニのおにぎりやサラダの裏に貼ってある成分の内訳を見ると、防腐剤等の添加物がたくさん入っています。一度見るといいと思います。(見ると、買えませんが)
 
 ただ、そういうことばかり考えていると食べるものが無くなりますので、私は自分で作る野菜以外は程度の差こそあれ、何かしら問題があると思って食べるようにしています。ですので、農薬や添加物などの毒素を排出する作用のある玄米を週に2回以上は食べています。発芽玄米なら白米に片手で一握りくらい入れます。今はホームセンターで精米機を15,000円くらいで買ったので、都度精米して食べています。その日によって違いますが、100%精米して白米にすることもあれば、七分づき、五分づき、三分づきのときもあります。
 
 また、地球(テラ)サイエンス技術で栽培された無農薬・無化学肥料のお米を食べています。割高ですが、栽培している方を訪問して、その作業を見ていますので、安心です。それとひふみ農園で自分で作った野菜を食べているので、安全でしかも美味しく食べています(美味しいのが一番ですね)。料亭や割烹の料理もいいですが、私は美味しい炊き立てのテラ米とひふみ野菜が飽きが来なくて好きです。
 
 そうはいっても、外食の時は農薬を使って栽培された米と野菜を食べなくてはなりません。その時は、地球(テラ)サイエンス技術から作られた地球(テラ)の源(もと)という塩を、料理に0.2g~1gくらい降りかけて食しています。飲物にはT-ヴィータ125という液体を数滴入れて飲んでいます。犬にも毎日T-ヴィータ125を食事のときやおやつにかけて与えています。もうすぐ13歳ですが、まだまだ元気です。家族は玄米は食べますが、地球(テラ)商品には関心があまりないようです。しかしながら、「梅しずく」という無農薬栽培の梅で作られたジュースは飲んでいます。美味しいものなら人間は何でも飲みます。そういうものです。ですから、あまり気にせず、感謝していただいています。子どものころ、祖母が「美味しく食べると、何でも栄養になるんだよ」と言ってました。そうだと思います。
 
*6月21日はいつもお世話になっている弥栄の会の奈良のSさんと一緒に、大阪の枚岡神社に行きました。8月4日の農業神事の研修の打合せのためにお伺いしました。神職さんから農業神事で使う祭壇や三宝などの神具についてとても丁寧に教えていただきました。また、中東宮司からは農業の神事に関することや、お笑い神事のこと、今の日本や世界の情勢や今後の対応策など、幅広く教えていただきました。13時半から17時までご教示くださり、大変ありがたく思いました。これも奈良のSさんが、枚岡神社の中東宮司にお願いしてくださったお陰です。まさか農業神事研修が実現するとは思ってもいませんでした。感謝です。不思議なことには、Sさんの御祖母様と私の母の生まれた町が同じ前橋市富士見町でした(ひふみ農園赤城のすぐそばです)。これにはびっくりしました。Sさんのご先祖様と私のご先祖様はとても縁が深かったように思いました。数百年の時を超えて、ご先祖様のお計らいで、農業神事が現代に甦るように感じます。
これから8月4日に向けて、準備していきたいと思います。
 
 
 
 
 

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本当は危ない「国産農産物」 niftyニュース 

2012-06-19 05:25:30 | 農業

<niftyニュースより転載>

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本当は危ない「国産農産物」

 

野菜の解説書が売れ、野菜ソムリエや野菜専門レストランが注目されるなど、健康志向を反映して、世は「安全な農作物」の大ブーム。スーパーでも、生産者の顔写真をつけ「産地直送」「国産」の文字が躍る。中国産冷凍ほうれん草の残留農薬と毒ギョーザ事件が衝撃を与えてからは、「国産安全神話」は強まるばかりだ。
だが本当に「国産なら安全」なのか。イメージ先行のブームの裏で、日本の野菜にはとんでもないことが起きていた。

「いま日本の野菜の多くからは、本来含まれるはずの栄養素が激減しています。形はきれいに整っていても、中身はからっぽの農産物も多いのです」

 そう語るのは農業研究者で『野菜が壊れる』(集英社新書)などの著書をもつ新留勝行氏。「日本食品標準成分表」の調査を見ても、栄養価の減少は驚くべきものだ。

 例えば100g当たりに含まれるビタミンCは、この50年の間にキャベツでは半減、にんじんや春菊で3分の1に、ほうれん草ではなんと、1950年の150㎎から2000年は40㎎と、4分の1に激減している。

 ミネラルや鉄分の減り方はもっと激しく、ほうれん草も春菊も、今や50年間前のわずか1割ほどしか含まれていない。にら、わけぎに至ってはさらに減っている。いくら健康を気にして野菜を食べても、その中身がこれでは、何の意味もないではないか。

 

 なぜこうなったのか。新留氏は、第一の理由に「土が変わったこと」を挙げる。

「戦後使われてきた化学肥料は、窒素分を土に与え、これを作物の根に吸収させて、どんどん育てることに優れていました。ところが化学肥料の一部の成分は、植物の根が本来ならば土中に広げるはずの根毛を焼ききってしまう。実は鉄分やビタミンは、この根毛から根に吸収されます。見た目は立派な今の野菜に鉄分やビタミンなどの栄養素が少ないのは、当然の結果でしょう」

 栄養価が減った一方、有害な成分は増えているという。

「きゅうり、レタスやセロリに苦味を感じたり、メロンや桃で舌がピリッとしたことはないでしょうか。じゃがいもを半分に切ると皮の内側に黒っぽい環があったことは? 昔の野菜にこんなことはありませんでした。私は化学肥料と農薬の使いすぎから来ていると考えています」

 化学肥料の弊害の中でも、新留氏がとくに問題視するのが、「硝酸態窒素」である。「牛が青草を食べると死ぬ」現象が「牛のポックリ病」として多発したときにその原因といわれ、欧米では、離乳食のほうれん草を食べた乳児が顔を真っ青にして突然死する「ブルーベビー症候群」への関与が指摘されている。

「植物が土中から窒素を吸収したとき生成し、本来は光合成の過程で分解されるもの。しかし分解されずに、一般に売られている野菜から1㎏あたり数千㎎単位で検出されている。原因にはさまざまな説がありますが、私は化学肥料の使いすぎだと思っています。

 

 危険性の認識も日本は欧米に比べて非常に甘い。1日摂取許容量の基準値さえないほどです。農水省のHPには、ピーマンの肉詰めやロールキャベツの肉がピンク色になる現象を、野菜に含まれる硝酸塩のせいと説明している。ならばそれが発ガン性物質であることも明記するべきでしょう」(新留氏)

 さらに驚くのは、農薬の使用量だ。中国産野菜に「農薬の使いすぎ」が、米国産じゃがいもでは「ポストハーベスト農薬」が、かつてさんざん騒がれたが、実は耕地面積あたりの農薬使用量で世界第一位なのは、ほかならぬ日本なのである(図参照)。

 かつて農機具メーカー営業マンとして全国の田畑を回った新留さんは、個別の農家の事情も知っている。

「農薬の注意書きには、使い方や希釈倍数などびっしり書かれていますが、細かい文字に全て目を通すことなどできるものではありません。それに病害虫は少しずつ抵抗力をつけるので、作物に薬害が出ないかぎりは次第に多めに使うようになり、規定量の3~4倍は使うという農家も少なくないのです。

 皮肉な話ですが、農薬に関しては、中国の野菜の方が『安全で安心』かもしれない。農薬はまだまだ高いですから、貧しい農家は使えず、昔ながらのやり方で作っているケースがありますからね」(新留氏)

 

リサイクル信仰が生んだニセモノの有機野菜

「毒菜」といわれた中国産より「国産」の方が危険かもしれないとは衝撃的だ。では、有機野菜はどうだろうか。「無農薬」「オーガニック」「自然農法」などの宣伝文句付きで、全国のスーパーにコーナーができるほど脚光を浴びている。

 しかし、ここにも落とし穴があった。「間違った有機栽培で作られた有機野菜には危険がいっぱいです」というのは、現役の施肥技術指導員である松下一郎氏だ。著書『本当は危ない有機野菜』(徳間書店)、『野菜畑のウラ側』(ゴマブックス)などで、ゆき過ぎた「有機信仰」のウソを指摘してきた。

「野菜ブームなのか、テレビ報道でも、有機栽培の畑を訪ねたレポーターが、土のついた大根をその場でかじり、『甘いですね~』などと感動している映像をよく見かけますが、心配になりますね。その土に何が肥料として使われ、その結果何が入っているのか、本当に知っているのでしょうか」

 安心といわれて使われるたい肥の原料の多くは、生ゴミや家畜フン尿だ。「自然」だからこそ、そこには感染症を引き起こす菌や細菌、寄生虫が存在する可能性が高い。

 食の安全とエコブームに乗ってか、国の施策の後押しもあり、農の現場では今、こうした種類のたい肥使用が日常化している。そのような有機農業を松下氏は「有機リサイクル農業」と呼び、本来の伝統的な有機農業とはっきり区別して見るべきだと指摘する。

 

「現場を回っていると、異臭がする畑があります。減反田を転換したような水はけの悪い畑に大量の有機物を入れたため、硫化水素やメタンが発生して臭っているのです。行政が推進し、昨今よく出回っている生ゴミや家畜フン由来のリサイクルたい肥には、発酵が十分でないものや塩分が強いなど、問題のあるものも結構あります」(松下氏)

 発酵が十分でも心配は残る。大型畜産では、輸入される穀物が与えられているからだ。この穀物主体の飼料に混ぜられる防カビ剤や抗生物質が問題となる。また、家畜の成長に必要な重金属があり、エサに添加される。こうして取り込んだ重金属や成長過程で投与された化学物質等は家畜の体内で濃縮されてフンに出るが、それがたい肥化されることで、さらに濃縮されるのだ。

 しかし日本はなぜか、自国農産物の重金属汚染に鈍感なのだという。

「カドミウム含有量が国際基準を超えているコメでも、日本では市場に出回っています。日本の基準値は、国際基準よりゆるいのです」(松下氏)

 家畜の体を経由して野菜畑に届くのは、重金属のほかに農薬、細菌やウイルスもある。 農業用のたい肥から、日本では登録も使用もされていないはずの除草剤成分が検出されたこともある。くだんの除草剤を撒かれた牧草が輸入され、牛が食べてフンをし、それがたい肥に残留したとみられている。

「リサイクルやエコロジー、オーガニックなどのイメージと現実との間にギャップがありすぎる。たとえば、有機JAS栽培でも、天然に存在する無機肥料や30種類の農薬の使用が認められていることを大概の消費者は知りません。今後は栽培法や産地履歴より、生産物そのものの抜き取り検査や、田畑の土壌の科学的な検査と情報公開を進めるべきです」(松下氏)

 

健康ブームが添加物を増やしている

 もう1つ、盲点となるのが加工された野菜だ。毒ギョーザ事件以後、冷凍野菜やカット野菜のパッケージにも「国産」が売り文句のように大々的に表示されるようになったが、これが〝安心の印〟でないことは生鮮野菜と同じである。しかも、先に国産の問題としてあげた肥料や農薬に加え、別の問題が浮上する。

「見た目がきれいで便利な野菜や食品ほど、農薬や添加物は増える。単純な話です」

 そういうのは『食品の裏側』(東洋経済新報社)、『なにを食べたらいいの?』(新潮社)で食品現場のの実態を伝える安部司氏だ。

 ブームの「マクロビオティク」では、根菜が体にいいといわれているが、手のかかる野菜の煮物を家庭で作ろうとしたとき、頼りになるのが皮をむいた加工野菜だ。

「『筑前煮セット』『きんぴらごぼうセット』のようなカット野菜には当然、添加物が入る。変色防止に酸化防止剤が5~6種、素材の食感を残して液が濁らぬよう、リン酸塩も入れるでしょう」

 サラダ用カット野菜やパックサラダは刻む手間も省けるし、切り口がいつまでもしなびず、長持ちすると人気だ。

「カット野菜やパックサラダの消毒現場は、それはすさまじいものですよ。殺菌剤のプールにカットした野菜を何度も漬け、食べたときのシャキシャキ感を出すためにさらにPH調整剤のプールに漬けたりもします。普通の人なら、一度見たら絶対食べたくないと思う光景でしょうね」(安部氏)

 健康・安心のイメージが先行しすぎて、逆に間違った食品が横行してしまうという点では、安部氏も同意見だ。

 

「塩分の取りすぎがよくないといって、減塩梅干が増えていますが、塩を減らせばそのかわりに保存料や酸化防止剤が必要になる。本末転倒です。

 輸入食品には添加物が多いといいますが、それも日本が仕向けている面もあります。日本に輸出するための加工基準といったら、ばかばかしいぐらいです。魚のサイズや切り身のグラム数を揃えろ、この薬剤で殺菌しろとか、細かくてうるさい。

 インドネシアで、日本向けの水産加工品は作りたくないという人がいました。添加物を使って手が荒れるからです。ベトナムの食品工場では、『日本人は食べ物にどうしてこんなに薬をいっぱい入れさせるのですか』『中国向けの作業場に行かせてください。あそこは塩を使うだけでいいですから』という声もあったそうです。

 農産物でも、野菜を買いつける日本の商社の要求どおりの色や形、大きさに揃えるために、農薬が必要になると訴える声は多い。そんな現地の声も知らずに『輸入野菜は危険だ』というのはおかしいのではないでしょうか」(安部氏)

 安全・安心な農産物を求める気持ちは、生産者も消費者も同じ。必要なのは、正しい知識を得るための情報開示であると、前出の新留氏は指摘する。

「個々の農家や農協、行政の人々も、皆その時々でよかれと思って現在の農業を作ってきた。しかし、さまざまな問題が見えてきた今、情報を共有し、これまでの制度を見直す必要があります。本当に信頼できる国産農産物を作る基盤作りが急がれます」

 

<転載終わり>

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 耕作面積当たりの農薬の使用料は、20年以上に亘りダントツで日本が世界一です。2位が韓国、3位がオランダです。中国が農薬を世界一使っているイメージがありますが、中国の農村部はまだまだ貧しいので農薬をあまり買えないそうです。ですから平均で見れば、日本の方が余ほど農薬を使用しているということです。

 日本のユーザは形などの外見に拘るので、どうしても日本の農家は農薬を使う量が増えてしまいます。綺麗に形が揃ったキュウリやトマトこそ、不自然なのですが、F1種の種と化学肥料、農薬を使うことにより、形がそろった見た目が綺麗な野菜を作ることができます。ユーザの需要に生産者は合わせますので、一概に農家が悪いとはいえないと思います。

 日本では化学肥料の使用料も多いのですが、そもそも化学肥料を散布すると虫が寄って来ます。化学肥料が虫の好物ですので、当然多くの虫が野菜に付きます。ですから、化学肥料を与えなければ、虫に食われません。それ程難しいことはないのです。ひふみ農園では化学肥料だけでなく、有機の肥料もこの一年は与えていませんので、虫にはあまり食われません。キャベツや小松菜などは少し食われることもありますが、一番外側の葉っぱだけ食うので、人間が食べる部分は全く問題ありません。ただ、出荷する際に青虫が付いていることはあります。

 面白いもので、肥料を与えなければ、虫に食われないのです。更に、ひふみ農園では、野菜が病気に一度もかかったことはありません。種が古くて、発芽状況が悪いというトラブルはありますが、野菜が病気になることはありません。農薬は劇薬ですので、野菜に散布すれば当然野菜は弱くなります。弱くなった野菜は病気にかかり易くなるわけです。しかもひふみ農園では、化学肥料と農薬代がかかりませんので、安上がりです。そもそも江戸時代までは世界中、無農薬栽培だったのですから、やってできないことはないのです。農薬と化学肥料が無いと栽培できないと思い込んでる農家はとても多いです。

 また、「有機野菜」ということばは、とても面白いです。有機栽培で育てられたトマトといえば、誰でも無農薬栽培だと思いますが、実は国が許可した一部の農薬は使ってもいいことになっています。有機野菜の90%以上は、実は農薬が使われていると言われています。これもヘンな話しですね。非常に紛らわしくしてあります。

 先日東京の有名な自然食品店に行きました。そこの野菜の表示を見ると、有機栽培と記載されています。95%くらいの野菜が有機栽培と書かれていました。その中で、カブだけに、「農薬不使用」という表示があったのです。つまりカブ以外の有機栽培と書かれている野菜は、農薬が使用されているということになります。有機栽培=無農薬栽培ではないということです。この表示方法が非常に紛らわしくされています。そもそもJAS規格には、「無農薬栽培」という言葉はありません。消費者としては、「無農薬」かどうかを知りたいのに、「有機」という言葉を使って、解らなくさせているわけです。何ともセコイ話しです。

 ですから、木村秋則さんの言われる無農薬・無肥料栽培が一番分かり易くていいのです。麦芽100%のモルツやエビスビールがいいのと同じようなもんです。怪しいヘンなモノは何も入れてないというのが、一番解り易くていいのです。ひふみ農園では、無農薬・無肥料で栽培しています。木村秋則さんと違うところは、土を作るのに3年も5年もかけてられないので、スーパー活緑という福島産のゼオライト(岩石)を100坪当たり10kg入れています。

 昨日は今年初めてキュウリを出荷しました。まだ土が良くなってはいませんが、そこそこ美味しいキュウリができました。トマトやピーマンもあと少しで出荷です。今のところ、何の病気もせずに、元気に育ってくれています。肥料も無しですが、とても頑張ってくれています。ありがたいことです。

 

・niftyニュース


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野菜のうまみは、きびしい環境で増大する

2012-04-11 05:26:11 | 農業

<自然の摂理から環境を考えるより転載>

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 ~野菜のうまみは、きびしい環境で増大する~

野菜のうまみと、ビタミンなどの栄養素はどう関係しているのでしょうか?


前回の【気象シリーズ】「日本の局地気候と農業 ~奈良県・宇陀でおいしい野菜が採れるのには理由がある~」では、野菜のうまみの一要素として「甘み」(糖分)を取り上げました。その追求の中で野菜の「甘み」(糖分)は気候の寒さや寒暖の差という、植物にとっては「逆境」ともいえる環境のもとで、より多く生成されることがわかりました。


【奈良県の大和野菜】
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※奈良県・斑鳩小学校さんからお借りしました


でも、野菜のうまみは「甘み」(糖分)だけではありません。


今回は気候と野菜のうまみを探る第2弾として、糖分と同様に野菜のうまみを形成しているビタミンCやカロテン(カロチン)といった栄養素を取り上げてみます。

 

m207抗酸化物質の効用は植物も人間も同じ


植物だけでなく、われわれ人間の体内でも抗酸化物質は重要な役割を果たしています。


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理化学研究所さんからお借りしました


最近は「放射性物質から身を守る」という視点からも抗酸化物質が注目されていますが、活性酸素が体内のたんぱく質や脂質・DNAなどを酸化させ、老化を促進したり、身体の機能に多大な影響を与えてしまうため、抗酸化物質がこの活性酸素を除去、あるいは作用を弱める働きをしているのです。


しかし植物と違って、人間や多くのほ乳動物はビタミンを自分でつくることができません。ですから、ビタミンをつくる能力を持っている植物、微生物を摂取することで、生きているのです。


参照:
m061日本ビタミン学会

 

m207ビタミンなどの栄養素も逆境下で増える


外圧環境からのストレスで活性酸素が生成され、それと連動して抗酸化物質が生成されているとすれば、野菜の中の糖分が逆境下で増えたのと同じように、ビタミンCなどの抗酸化物質も厳しい環境下で増えてもおかしくありません。


実際、栽培技術を工夫して外圧環境に変化を加えることで、栄養価の高い作物を作る事例があります。以下、その代表例を3つ紹介します。


<越冬(雪下)にんじん>

一般的ににんじんは7月~8月に種まきをして11月~3月に収穫しますが、青森など積雪の多い地域で、秋に収穫するにんじんをわざと畑に残し、雪の下で越冬させて春に収穫するという農法があります。雪の中でにんじんは凍ることもなく、ちょうど良い条件で貯蔵されるため、おいしいにんじんが育ちます。東北農業試験場の調査では、越冬後の方が糖とビタミンEの含有量が増える、という結果が出ています。


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助安農場さんからお借りしました


<寒じめホウレンソウ>

外の環境と切り離されたハウス栽培でも野菜のおいしさをアップさせる農法があります。冬、ハウスの中で育てたホウレンソウを収穫前にあえて外気に晒します。10日~14日以上寒さに晒しながら育てることで、糖と一緒にビタミン、ミネラルの含有量も増え、しかも有害成分である硝酸およびシュウ酸の含有量は逆に減少するため、おいしいホウレンソウを作ることができます。


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北海道農業研究センターさんからお借りしました


<塩(フルーツ)トマト>

一般的に野菜の生育において塩分は害になりますが、あえて水分が少なく塩分の多い厳しい環境で栽培することで、糖のみならずビタミンやミネラルが凝縮した栄養価の高いトマトが育ちます。もともと高知県の農家の方が、災害で海水をかぶってしまったハウスで、トマトがとてもおいしく育ったのを発見したことから生まれた栽培法です。今では全国各地で様々な工夫がされて栽培されており、最近では震災後に塩害農地の復興方法として話題になりました。


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司こだわりの逸品さんからお借りしました


このように、糖分だけでなく、ビタミンなどの栄養素についても厳しい環境下で数値が増え、結果として野菜のうまみが増していることがわかります


また同様に、野菜のうまみ成分の代表格と言われるグルタミン酸(アミノ酸の一つ)も、長期生育(≒長期間自然外圧に晒す)による熟成過程や、寒い環境のもとで増大することがわかっています。とりわけハクサイやトマトに顕著です。


参照:
m061 「野菜のビタミンとミネラル」(2003年・女子栄養大学出版部・辻村卓ほか著)
m061 「蘇るおいしい野菜」(2000年・宝島社・飯田辰彦著)
m061 「『うま味』の成分」日本うま味調味料協会
m061 「氷温熟成」広島県商工会連合会
m061 「冷え性」脂質と血栓の関係
m061 「グルタミンとグルタミン酸」脂質と血栓の関係

 

m207まとめ


以上、類グループの類農園がある、高地野菜で有名な奈良県・宇陀では「なぜおいしい野菜が採れるのか?」という疑問から出発して、日本の局地気候と農業というテーマで、2回にわけて野菜のうまみと気候の関係を調べてきました。


そこからは、
★逆境が野菜の甘みや栄養素を増大させる
★「寒暖の差が大きい」という逆境下にある高地野菜では、甘みや栄養素が増す
★死ぬか生きるかの微妙なバランスの上で野菜のうまみは生成される
という自然の摂理が見えてきました。


自然は絶妙なバランスの上に成り立っていますから、野菜のおいしさが増すからといって、「逆境」に晒し続ければいいわけではなく、厳しい環境が続くとむしろ野菜は枯れてしまうわけで、まさに“両刃の剣”です。


だからこそ、自然相手の農業は「観察」が決定的に重要であり、日々環境と植物の呼応(やりとり)を暖かく見守っているお百姓さんたちの力には、敬意と感謝の念が湧いてきます。


そんなお百姓さんたちに感謝しつつ、体に良い、おいしい野菜をたくさん食べていきたいですね☆

ではまた☆☆☆

<転載終わり>

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★逆境が野菜の甘みや栄養素を増大させる
★「寒暖の差が大きい」という逆境下にある高地野菜では、甘みや栄養素が増す
★死ぬか生きるかの微妙なバランスの上で野菜のうまみは生成される
という自然の摂理が見えてきました。 

 

 ひふみ農園の野菜は美味しいとよく言われますが、上記の環境で育ってきたから美味しいともいえるようです。昨日中矢代表が言われたように、ひふみ農園では水は控えています。また、赤城山ろくは、日本でも有数の日照時間の長い地域ですので、雨が少ないのです。ですので野菜は必死で根っこを土に伸ばしてきます。普通の栽培方法ですと、すぐに大きくなるのですが、ひふみ農法や奇跡のりんごの木村式自然栽培ですと、先ず根っこを土に張りますので、普通の野菜よりはじめは小さいです。しかし根っこは普通の野菜よりも大きく長いのが特徴です。ウチの野菜は皆根っこが大きいです。そして根っこも甘くて美味しいのです。

 また、ひふみ農園赤城は高原ですので、寒暖の差が大きい地域です。それで甘みや栄養素が増すのかも知れません。

 更に地球(テラ)サイエンスのライフグリーンを3000倍~5000倍に薄めて与えていますので、とても美味しくなるのです。

 ただ、この記事にもあるように、厳しい環境ですので、枯れてしまったりする場合もたまにあります。そうならないよう、いつもよく見てあげることが大切だと思います。10日前に定植したキャベツやブロッコリーの苗は、風で枯れてしまったようです。水分はあるのに、あまりの強風が連日吹いたため、1%くらいが枯れてしまいました。途中で茎が折れたり、葉っぱが飛ばされたものもありました。

 また、記事に写真が出ていますが、寒締めほうれん草と普通のほうれん草はまったく形も味も違います。ウチのほうれん草はハウスで栽培せずに、露地で栽培していますので、今収穫しているのは皆寒締めほうれん草になっています。関東ではちじみほうれん草といって、市販では普通の2倍の値段で販売されています。普通のほうれん草は茎が長いのですが、寒締めほうれん草は地面に這うように平べったくなっています。それで、野菜セットを定期的に購入されているお客さんからは、形がヘンだとか、奇怪だとか言われています(笑)。ただし、甘みはとてもあるので、旨いと評判です。ひふみ野菜は形はヘンですが、味はいいと評判です。

 今はまだ生産が追いつかないため、日本弥栄の会会員さんだけに販売しています。今後福島や丹波篠山、千葉でも生産しますので、一般の皆さんにも販売できるかと思います。

 

・自然の摂理から環境を考える


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「奇跡のリンゴはこうして生まれた」

2012-03-22 06:53:56 | 農業

 

< 国際派日本人養成講座より転載>

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       「奇跡のリンゴはこうして生まれた」

 無農薬、無肥料でリンゴをつくるという夢に掛けた男の執念。

■転送歓迎■ H24.02.26 ■ 39,970 Copies ■ 3,509,819Views■
無料購読申込・取消: http://blog.jog-net.jp/


■1.6年間、探してきた答が、目の前にあった

 木村秋則さんは、満月の下、リンゴ畑の間の道を通って、黒い影となってそびえる津軽富士こと岩木山に向かって歩いていた。手にはロープを握りしめ、誰にも見つからないところまで登って、そこで首を吊って死のうと思っていた。

 長年の労苦で老人のように皺が刻まれた顔は、死を決意した開放感でもとの30代の男の表情を取り戻していた。6年もの間、無農薬でリンゴをつくるという夢にとりつかれて、財産を潰し、家族を貧乏のどん底に突き落としてまで頑張ってきたが、ついにその夢は潰えたのだった。

 その夢こそが自分の生まれてきた意味と信じていたが、その夢が果たせない以上、生きている意味はない。自分がいなくなれば、家族も今よりは幸せになるだろう。そう思うと、この何年も背負い続けてきた自分には重すぎる荷物を下ろせるという開放感を感じていた。

 2時間ほども登って、首を吊るすにはちょうどいい具合の木が見つかった。持ってきたロープを枝に投げると、ロープの端が指をするりと抜けて、あらぬ方向に飛んでいった。

 ロープを拾いに山の斜面を降りかけると、月光のもとに一本のリンゴの木が立っていた。のびのびと枝を伸ばし、そのすべての枝にみっしりと葉を茂らせて、思わず見惚れてしまうほど、美しい木だった。

 こんな山奥で、誰も農薬などかけていないはずだ。そうだ、森の木々はそもそも農薬など必要としていない。6年間、探してきた答が、目の前にあった。


■2.「無農薬でリンゴを育てる」という夢

 木村さんが、無農薬でリンゴをつくるという夢にとりつかれたのは、ふとした偶然がきっかけだった。研究熱心な木村さんが、本屋で農業の専門書を見つけた。書棚の最上段にあるので、ちょうどそばにあった棒でその本をつっついた所、隣にあった本も一緒に落ちてきた。

 床は雪か雨で濡れていて、汚れた本を仕方なく一緒に買った。『自然農法』というタイトルで「何もやらない、農薬も肥料もなにも使わない農業」とコピーがついていた。木村さんは、その本を擦り切れるほど読んだ。

 リンゴを育てるには、年に13回も各種の農薬をそれぞれ最適な時期に散布しなければならない。そうしないと、昆虫、カビ、細菌など、多種多様の外敵にやられて、虫食いのない、甘くて大きい、美しいリンゴは育たないのだ。

 農薬の残留量は、人体に影響を与えないよう、厳しく決められている。しかし、妻の美千子さんは農薬に過敏な体質で、散布するたびに1週間も寝込んでしまう。

 無農薬のリンゴができたら、妻に辛い思いをさせることもなくなるし、より安心なリンゴを消費者に届けられる。こうして木村さんは重すぎる夢を背負い込んだのである。


■3.冬のように葉のない寒々とした光景

 リンゴ畑での農薬散布をやめてみると、害虫が一斉にリンゴの木に襲いかかった。蛾の幼虫が何万匹も枝に集まってきて、葉を食べ尽くしてしまう。虫の重さで、リンゴの枝がしなって垂れ下がるほどだった。

 一家四人で毎日、朝から晩まで虫取りをしたが、一本の木からスーパーのビニール袋3杯分の虫がとれた。それでも虫はあとからあとから湧いてくる。さらには病原菌が、残った葉を冒した。黄色くしなびた葉が一枚、また一枚と落ちていく。

 殺菌作用のある酢やニンニク、焼酎などを片っ端から農薬のかわりに散布してみたが、満足な結果は得られなかった。周囲の畑のリンゴの木々は鬱蒼(うっそう)と葉を茂らせているのに、木村さんの畑だけが、冬のように葉のない寒々とした光景をさらしていた。

 結局、リンゴはひとつもとれず、収入もなかった。あと一年だけ頑張ってみよう。その繰り返しで、2年過ぎ、3年が過ぎた。蓄えは底をつき、自家用車も農作業用のトラックも売り払った。電話代も払えないので、止められてしまった。

 3人の娘たちには穴のあいた靴下にツギをあて、短くなった鉛筆2本をセロテープでつないで使わせた。


■4.「あいつは頭がおかしくなった」

 4年目が過ぎ、5年目に入ってもリンゴ畑の状態は悪化するばかりだった。木村さんの友人たちは心配して激しい口調で忠告した。

「無農薬では無理だってことは、もうわかっただろう。いい加減に目をさませ」「少しは奥さんや、子供たちのことを考えたらどうだ」
 しかし、木村さんは頑(かたく)なに首を横に振るだけだった。友人たちは心からの忠告に耳を貸さない木村に腹を立て、友人たちは愛想を尽かして、去って行った。

「あいつは頭がおかしくなった」「バカが感染(うつ)るから、近づくな」と陰口を叩かれるようになり、木村さんも人を避けて、道で誰にも出会わないように、夜が明ける前に畑にでかけ、日が暮れてから家路についた。

 ただ一つの救いは、家族がバラバラになっていなかったことだ。木村さんが「もう諦めた方がいいかな」と珍しく弱音を吐くと、いつもは大人しい長女が色をなして怒った。「そんなの嫌だ。なんのために、私たちはこんなに貧乏しているの?」 いつしか長女は父親の夢を共有していたのである。

 6年目になると、リンゴの木々は根っこまで弱ったのだろう。幹を押しただけで、ぐらぐら揺れるようになった。木村さんはリンゴの木を一本づつ回って、こう言いながら、頭を下げてあるいた。

「無理をさせてごめんなさい。花を咲かせなくとも、実をならせなくてもいいから、どうか枯れないでちょうだい」

 もう出来ることは無くなって、あとはリンゴの木にお願いするしかなくなっていたのである。この頃から、木村さんはリンゴの声が聞こえるようになった、という。


■5.「そうだ。この土をつくればいい。」

 こうして万策尽きた昭和60(1985)年7月31日、木村さんは死を決意して岩木山に登っていった。そして偶然、山中の斜面に立つ美しい木を見つけたのである。

 走って近づくと、それはドングリの木であることに気がついた。しかし、リンゴの木でもドングリの木でも同じことだった。虫の音は周囲にうるさいほど鳴り響いている。病気の原因となるカビや菌もたくさんあるに違いない。それなのに、なぜこの木は農薬もなしにこんなに葉をつけているのか。

 決定的な違いは地面にあることに木村さんは気がついた。雑草が生え放題で、足が沈むほど、ふかふかだった。木村さんは無我夢中で土を掘った。柔らかい土は、素手でいくらでも掘ることができた。

 ツンと鼻を刺激する、山の土の匂いがした。思わず、土を口に含んでいた。よい匂いが口いっぱいに広がった。「そうだ。この土をつくればいい。」

 この土はここに住む生きとし生けるもの、すべての合作なのだ。落ち葉と枯れ草が何年も積み重なり、それを虫や微生物が分解して土ができる。そこに落ちた木の実が、土の深い部分まで根を伸ばしていく。

 ここではすべての命が、他の命と関わり合い、支え合って生きていた。その中で生き物は、このドングリの木のように、本来の力で自分の身を守ることができるはずなのだ。そういう自然の強さを失っていたから、リンゴの木はあれほどまでに虫や病気に苦しめられたのだ。

 今までの自分は、農薬の代わりに、虫や病気を殺してくれる物質を探していただけのこのなのだ。自分のなすべきことは、この柔らかい土を畑に再現して、本来の自然の力を引き出してやることなのだ。

 一心に土にまみれる木村さんの姿を、中天の満月が皓々(こうこう)と照らしていた。


■6.8年目にとれたリンゴ

 翌年は、春から大豆を播(ま)いた。大豆は腰の高さにまで育ち、リンゴ畑がジャングルのようになった。草刈りも一切やめてしまったから、大豆の下には様々な種類の雑草が生えた。その草陰で鳴く虫を蛙が追い、蛙を狙って蛇が姿を見せる。野ネズミや野ウサギまでが走り回っていた。

 木村さんの畑は、急に賑やかになった。リンゴの病気も害虫も相変わらず猛威を振るっていたが、リンゴの木は少しだけ元気になった。木村さんはこう気づいた。

__________
 農薬を使っていると、リンゴの木が病気や虫と戦う力を衰えさせてしまうのさ。楽するからいけないんだと思う。クルマにばかり乗っていると、足腰が弱くなるでしょう。同じことが起きるわけ。[1,p156]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 翌年の春先には、新しい枝が10センチほど伸びていた。何年も生長を止めていたリンゴの木が、ふたたび生長を始めたのだ。

 無農薬を始めたときには、800本あったリンゴの木の半分近くが枯れていたが、残る400本余りのリンゴの木のうちの一本だけが、7つの花を咲かせた。

 自分の畑でリンゴの花が咲くのを見るのは、ほんとうに久しぶりだった。農薬の使用をやめてから8年目、ドングリの木から得たヒントで大豆を播くようになってから3年目であった。

 その7つの花のうち、二つが実をつけた。収穫できたリンゴはたった二つだった。そのリンゴを神棚にあげ、それから家族全員で食べた。

 驚くほどおいしかった。リンゴ農家だから、物心つく前からリンゴを食べ続けてきたければ、こんなにおいしいリンゴを食べたのははじめてだと思った。


■7.9年ぶりの涙の花見

 翌年の春、その光景を最初に見たのは、隣のリンゴ畑の持ち主、竹屋銀三さんだった。「あいつ、とうとうやりやがった」と思わず、声をあげた。竹屋さんはお祝いを言いたくて、木村さんを探したが、見当たらない。

 方々探し回って、人に借りた田で農作業をしていた木村さんを見つけた。「岩木山のお前のリンゴ畑に、花咲いたぞ。行ってみろじゃ」

 木村さんはオンボロ・バイクの後ろに奥さんを乗せ、畑に向かった。隣の畑の農具小屋に辿り着くと、その陰からそっと首を伸ばした。

 畑一面に白いリンゴの花が咲いていた。言葉を失って、二人はその場に立ち尽くしていた。二人の目には涙が浮かんでいた。9年ぶりのリンゴの花見は、涙に濡れていた。

 その日は、何度も花を見に行った。夕方にはお祝いをしようと、お酒を持っていき、リンゴの木の一本一本の根元に、少しずつかけて回った。「ありがとう、よく花を咲かせてくれた」と。木村さんは言う。

__________
 みんなは、木村はよく頑張って言うけどさ、私じゃない。リンゴの木が頑張ったんだよ。・・・だってさ、人間はどんなに頑張っても自分ではリンゴの花のひとつも咲かせることが出来ないんだよ。・・・

それがわからなかったんだよ。自分がリンゴを作っていると思い込んでいたの。自分がリンゴの木を管理しているんだとな。私に出来ることは、リンゴの木の手伝いでしかないんだよ。失敗に失敗を積み重ねて、ようやくそのことがわかった。それがわかるまで、ほんとうに長い時間がかかったな。[1,p167]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


■8.奇跡のリンゴ

 しかしゴールはまだまだ先だった。その年の秋にとれたリンゴはピンポン球ほどの大きさだった。そこから通常の大きさのリンゴがとれるようになるまで、さらに数年を要した。

 木村さんのリンゴは今でもそれほど大きい訳ではないし、形が歪んだり、小さな傷もある。しかし、そのリンゴを一口かじった途端に、あまりのおいしさに涙が出そうになるという。

 二つに切って2年間、保存しておいても、普通のリンゴのように変色して腐ることなく、小さくしぼみながらも、赤い色をほのかに残したまま、お菓子のように甘い香りを放っている。まさに「奇跡のリンゴ」である。[1,p4]

 平成3(1991)年の秋に、台風が直撃して、青森県の大半のリンゴが落花しただけでなく、リンゴの木そのものが風で倒れるという被害が起こった。

 ところが、木村さんの畑ではリンゴの木は揺るぎもせず、8割以上の果実が枝に残っていた。通常の木の根の長さは、せいぜい数メートルというところだが、木村さんの畑では20メートル以上も伸びていた。それほどに長い根から吸収する養分が、害虫や病気を跳ね返す力になっていのだろう。

 生きとし生けるものの間で、リンゴの木の本来の生命力を引き出した木村さんの農法は、日本古来からの自然観に立脚したものだ。それは環境破壊と食糧危機に脅かされている人類への重要な示唆を含んでいる。

(文責:伊勢雅臣)

<転載終わり>

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 3年半前に「奇跡のりんご」を読み、とても感動しました。この抜粋した文章を読んでも、感動します。当時はどんな困難にも負けずに自分の夢を達成したすごい人という点に、感動した部分が多かったのですが、今は、「りんごを自分が管理するのではなくて、りんごのお手伝いをしている」ということを悟った木村さんがすごいと感じています。

 先日木村さんの弟子の方のお誘いで、木村さんとほんの数分だけお話しさせていただきましたが、とても謙虚な方で驚きました。「奇跡のりんご」で一躍有名になり、著書も5冊ほど出版され、講演で全国を飛び回っている超売れっ子の木村さんです。普通なら有頂天になってしまうのですが、木村さんはあくまで「百姓」に拘っていると感じました。全然浮かれていません。この人にして奇跡のりんごあり、と思いました。

 謙虚になる理由は、自分が世界一素晴らしいりんごを作ったのではなく、そのりんごのお手伝いをしただけという真理に到達されたからだと思います。ひふみ農法でも同じで、私たちは野菜の生長のお手伝いをしているだけで、基本的には野菜たちが頑張って、強く、美味しくなってくれているだけです。それが事実です。ひふみ野菜は最高に美味しいと評判になってますが、私たちに特別な技術やノウハウがあるのではありません。ひふみ農法のコアの地球(テラ)サイエンス技術と「ひふみ祝詞」がすごいのです。地球サイエンス技術は一種のフリーエネルギーですので、テキトーにラクにやっただけで、美味しい野菜が育ってくれます。まさに魔法の技術です。私たちは特別なことをやってないのに、皆さんが最高だと言ってくださるのです。ただ、虫を殺さないことや、雑草をあまり抜かないなどのノウハウはあります。また、「ひふみ祝詞」と共に作業をすることもポイントです。来月中旬にひふみ農園のホームページを開設しますので、技術やノウハウについてはそちらを見ていただければ誰にでも解ると思います。決して難しいことはありません。ただ、我善しでは上手くいきませんので、それだけ注意です。それと、義務感ではダメです。嬉し嬉しで、みんな仲良く、楽しくやることが成功の秘訣です。今日は東京の目黒のSさんが種蒔きなどの作業を手伝いに来てくれます。本当にありがたいと思います。今日から新月ですので、春野菜の種蒔きを皆で楽しくやっていきたいと思います。

 

 

・国際派日本人養成講座


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遺伝子組み換えの仕組みと人体への影響 感謝の心を育むにはより転載

2011-12-07 20:44:40 | 農業

<感謝の心を育むにはより転載>

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『安心基盤を作っていくには?』:「食」への期待3~遺伝子組み換えの仕組みと人体への影響~

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 世界的に遺伝子組み換え作物への不信が高まる中で、日本の農林水産省は、遺伝子組み換え大豆の日本での栽培は「学識経験者からは、生物多様性への影響がある可能性はない」との意見を得たとして、遺伝子組み換え大豆の日本での栽培の容認に動います。また、米国では遺伝子組み換え食品かどうかの表示義務はないため、TPP参加となれば、知らず知らずのうちに遺伝子組み換え食品を口にするおそれが格段に上昇するはずです。

そこで心配になるのが、『遺伝子組み換え食品』って、ほんとに食べても大丈夫なの?ということだと思います。そこで今回は、遺伝子組み換え食品について、そのしくみを明らかにした後、その実害の実態について迫りたいと思います。

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◆遺伝子組み換えはどういうところに使われているか  

 大きく分けて、食用と非食用に分けられます。食用には飼料用も含まれます。
  食 用:大豆、トウモロコシ、小麦など
  非食用:主に園芸作物と林木。サントリーが開発した「青いバラ」が有名です
 
◆遺伝子組み換えのしくみ
 
 『遺伝子組み換えとはどういうものか 』より、引用します。

 植物における遺伝子組み換え工程は、おおまかに次のような手順で行われます。
 ①有用遺伝子を見つける
   微生物や植物、動物などの細胞の中から、有用な遺伝子を見つけて取り出す。
 ②遺伝子を細胞に入れる。
   植物の場合、方法は主に3つあります。
   イ.アグロバクテリウム法
     土壌細菌(アグロバクテリウム)が植物に感染したときに、自身の環状DNAを   細菌中に入れ染色体中に組み込ませる性質を利用する方法
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(図はこちらからお借りしました) 
 
   ロ・パーティクルガン法
     金粒子に遺伝子をまぶし、細胞に撃ち込む方法
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(図はこちらからお借りしました)
 
   ハ.エレクトロポレーション法
     細胞壁を酵素で取り除いた細胞に直流パルスを瞬間的に与えて細胞膜を乱れさせ、できた穴から遺伝子を潜り込ませる方法

 ③遺伝子が入った細胞を選抜する
  遺伝子を入れる操作をしても、うまく入らなかったり、組み込まれた染色体の位置が悪かったりすると、遺伝子の有用な性質は出てこないため有用なものだけを選び出す操作が必要になります。例えば、除草剤耐性の遺伝子を入れた場合は、その除草剤をかけて生き残ったものが、遺伝子がうまく入り込んだ細胞といえます。
 ④細胞を植物体に育てる
  細胞を培養し、植物ホルモンなどを与えて再分化させると、植物体に育てることができます。


◆どこに使われているか 
 
 遺伝子組換え作物の栽培国と作付面積は年々増加しています。2010年現在、全世界の大豆作付け面積の81%、トウモロコシの29%、綿の64%、カノーラの23%がGM(遺伝子組み換え)作物です。限定的ですが2009年には日本も遺伝子組換え作物の栽培国となりました(ex. 青いバラ)。

 わが国の主要農産物国別輸入割合(2009年)は以下のようになっています。

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これらの作物の主要輸入相手国は、上記のようにそれらの作物の遺伝子組換え品種の栽培の盛んな国です。主要な遺伝子組み換え作物である小麦、トウモロコシ、大豆では、米国が圧倒的なシェアを占めています。よって、日本は遺伝子組換え作物を大量に輸入していると推定されています。その推定値の中には日本の輸入穀類の半量は既に遺伝子組換え作物であるというものもあります。

「私たちは遺伝子組み換え大豆をこうして摂取している!」
消費者の目に届きにくいところで、遺伝子組み替え大豆は使用されており、それを油や食肉を通じて、私たちは摂取していることになります。また、大豆は遺伝子組み換え大豆の混入率が5%以下なら「遺伝子組み換えではない」と表示できるそうです。普段食している大豆食品にも混入されてる可能性は否定できません。

このように、私たちの食卓にはほぼ確実に遺伝子組み換え食品が入ってきていると思った方が良さそうです。

 


◆どこが作っているか?
  
 この分野で圧倒的なシェアを占めるのがモンサント社です。2005年の売上高は62億ドル、2008年の売上高は110億ドル、遺伝子組み換え作物の種の世界シェアは90%。研究費などでロックフェラー財団の援助を受けています。

「米国による日本の食糧支配①~モンサント社等の遺伝組換え企業による日本農業支配の構造」
アメリカの巨大農業関係企業、モンサント社は、除草剤に強い性質を持つ遺伝子組み換えの種子と除草剤の販売で、世界の市場を支配している。遺伝子組み換えの種子の特許を取得し、莫大な利益をあげている。しかし、多くの科学者が、安全性や環境による影響に疑問を投げかけている。アメリカでは、遺伝子組み換え作物について、何の特別な審査も義務付けられていない。モンサント社は、バイオテクノロジーを利用した食物の認可を得るために、アメリカ政府を初め、各国に強い働きかけをしてきた。
 

 

◆遺伝子組み換え食品の実害例 
 
 ジェフリー・M・スミス著『偽りの種子』から、遺伝子組み換え食品による恐るべき実害(人体を含む生物に生じた異常)の例を紹介したいと思います。

①遺伝子組み換えジャガイモ
『遺伝子組み換えジャガイモを与えられたラットの白血球は、遺伝子組み換えされていないジャガイモを与えられたラットの白血球よりも、ずっと鈍い反応を示し、感染症にかかりやすく異常が生じやすくなっていた。免疫システムにかかわる臓器である胸腺と脾臓も何らかの異常を示していた。遺伝子組み換えされていない餌を与えられたラットに比べ、遺伝子組み換えされた餌を与えられたラットの脳や肝臓、精巣は小さく、発達も劣っていた。膵臓や腸などの組織が肥大しているラットもいた。何匹かは肝臓の一部が萎縮していた。さらに重要なのは、遺伝子組み換えされた餌を与えられたラットの胃と腸に、著しい構造の変化と細胞の増殖が起こったことである。これはガンになる可能性が増えたことを示す危険信号かもしれないのだ。』

②スターリンク事件
『2000年9月のことだった。35歳のグレース・ブースは同僚とビジネス・ランチをとっていた。その日のメニューのチキン・エンチラーダを楽しんでいたところ、食事をはじめて15分が経ってから彼女は急に具合が悪くなった。全身にかゆみが広がり、体が熱くなった。唇は腫れ上がり声も出なくなったうえに激しい下痢に襲われたのだ。「胸が苦しくて、息が止まりそうでした。」とブースは語る。「何がなんだかわからないまま、彼女はショック状態に陥っていました」とCBSニュースは伝えた。(中略)スターリンクという商品名の遺伝子組み換えトウモロコシがタコスやトルティージャをはじめとするトウモロコシを使った食品に混入していたというのだ。スターリンクはアレルゲンを含有している可能性があり、食品用としては認可されていなかった。このため、最終的には300品種あまりが回収の対象となり、遺伝子組み換え食品が起こした事件としては最大のものとなった。(中略)このトウモロコシの「粒およびかいばは食品用、飼料用または加工用に」適している、と書かれた荷札が堂々とついているスターリンクの種子袋さえあったのだ。このため、スターリンクは全米のトウモロコシ畑のわずか1%未満にあたる約1300km2で作付けされただけにもかかわらず、全米のサイロで通常のトウモロコシに混入してしまい、アメリカ農務省の調査対象となった全米のトウモロコシの22%にあたるトウモロコシ粒を汚染してしまったのだった。スターリンクの一部は結果的にタコスやコーンチップ、コーンミール、その他すべてのトウモロコシを使った加工食品に混入したものと思われ、1000万品目に上る食品がリコールの対象となったが、そのときにはすでに何千万人もの人びとがスターリンクを口にしたあとだった。』

 遺伝子組み換え食品の実態は、その生産元であるモンサント社による妨害や、メディア操作により世間に広く知られることはありませんでした。そのため、遺伝子組み換え食品を食べたからと言って、実際のところ影響があるのかどうかわからないと思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、これらの実態を見るにつけ、人体に何らかの影響を及ぼすのはほぼ明らかであると考えていいのではないでしょうか。
「茶のしずく石鹸」が小麦由来成分による重いアレルギー症状(アナフィラキシーショック)を引き起こすとして自主回収されていますが、これももしかすると遺伝子組み換え小麦が原因かもしれないという噂があります。

 

◆防御策はあるのか?
 
 ここまで見てきたように、私たちはどうやら、知らず知らずのうちに遺伝子組み換え食品を口にしてしまっているようです。完璧に防ぐのは無理でしょう。しかし、気を付けて食品表示を見ていると、怪しいと思われるものをその中に見つけることができます。つまり、ある程度なら防ぐことも可能ということです。例えば、「大豆由来」や「小麦由来」と表示されているものです。このような物を含んでいる食品は極力避けた方が無難でしょう。今はこれくらいしかできないのが現実です。

<転載終わり>

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 遺伝子組み換えされた大豆や小麦が、人体にどれくらいの影響を及ぼすかについては、まだ研究の段階ということでえす。ただ、実験結果を見ると、やはり遺伝子組み換え穀物を摂取すると、内臓に異変が起こるように思われます。そうであるのなら、わざわざ危険な穀物は食べたいとは誰も思わないと思います。

 ほとんどの日本人は遺伝子組み換え穀物を食べようとは思っていないと思われますが、実際には少しづつ出回っているそうです。

 本当に安全な食品というのは段々少なくなってきています。ひふみ農園で食事をするときには、自分達で作った安全な野菜を食べることができますが、外食などの時には何が入っているかわからないのが現状です。あまり神経質になるのもかえってよくないでしょうから、できる範囲で気を付けていくしかないように思います。私は発芽玄米や胚芽米を白米に入れて食べていますので、玄米のデトックス作用がある程度効いているかと思っています。また、地球(テラ)サイエンスのT-ヴィータ125や地球(テラ)の源を摂るようにしていますので、重金属などの毒性のあるものは排出されているとのことです。お陰さまでかなり忙しく動いていますが、体調は結構良いです。

 

 

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