<yahooニュースより転載>
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そもそも、第1次冷戦時代と違って、今回西側が対峙するのはソ連邦(ロシア)だけではない。
第1次冷戦当時には人口が多くても経済的小国であった共産主義中国はもちろん、近いうちに世界最大の人口を抱えることになると見込まれるインドも、第2次冷戦においては「西側と対峙する大きな勢力」になる可能性がある。
さらには、歴史的にイスラエルを支持する米国に潜在的憎しみを持っている中東諸国や、中国の一帯一路に取り込まれている国々。さらには、米国にひどい目に合わされてきた中南米の国々も「西側と対峙するグループ」になりかねない。もちろんキューバはその筆頭だ。
日本は、広島、長崎で事実上の「原爆人体実験」をされただけではなく、赤ん坊を背負った母親を含む無垢な市民を無差別に虐殺する東京大空襲の被害を受けた。さらには、同じ敵国人でも白人であるドイツ人やイタリア人にはお構いなしであったのに、日系人だけが非道にも強制収容された。それにも関わらず日本に親米派が多いのは不思議な現象ともいえる。
だが、世界を見渡せば大概の場合日本ほど寛容ではなく、反米の国々が多いのだ。その反米の国々を、バイデン民主党のロシアに対する「稚拙な経済制裁」によって一致団結させようとしているのが現状だ。
共産主義中国は、ロシアがもし倒れれば「次は自国」になるのであるから、これまでの両国の微妙な関係は抜きにして「一致団結」するのは間違いない。
インドはまるで「西側」であるかのように思われているが、(インドが)核保有国になった時のいきさつもあってかなりの反米国家である。また、現在使っている武器の多くがロシア製である。さらに、ソ連邦が崩壊するまではインドに対して強い経済的、政治的影響力を及ぼしていた。
ロシアを非難する国連決議をインドが棄権したのも、そのような歴史的な両国の関係が背景にある。
中国もインドも現在人口は14億人ほどであり、ロシアの約1.5億人を合わせれば30億人規模という巨大な経済圏になる。もちろん、全体ではまだまだ貧しい人々が多いが、ロシアの核兵器、中国の経済力、インドの人口(成長力)が合わさればかなりの脅威だ。
しかも、死に体であった一帯一路もバイデン氏の経済制裁のおかげで復活するはずだ。新興国や中南米には独裁国家が多いから、「やっぱりなんだかんだ言っても、ロシアをいじめ抜く米国よりも、中国の方が頼りになるよね」ということになるのは火を見るよりも明らかである。
それに対して、西側は1~4の複合危機によってかなり厳しい状況に追い込まれる。
世界が再び大きく2つの陣営に分かれた時に、今度も西側の自由主義が勝利すると安易に考えない方が良いと思う。もちろん、個人的にはそう願うが、バイデン政権があまりにも悪手を連発すれば、「起こってほしくないこと」が現実のものになる可能性は低くない。
「起こってほしくないこと」の筆頭はもちろん核戦争だが、リーマンショックを越える「大恐慌クラスの経済混乱」(今回はデフレではなくインフレ)もその一つである。
<転載終わり>
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テレビや新聞では毎日ウクライナ問題について報道されていますが、日本の報道だけを見ていると、全世界がロシアを非難しているように感じます。
調べてみたところ、ロシアへの経済制裁を拒否した国は以下になります。
中国
インド
ブラジル
メキシコ
サウジアラビア
トルコ
エジプト
イラン
ハンガリー
セルビア
これら以外にもあるので、全世界がロシアへの経済制裁をしているわけではないようです。
第一次冷戦は西側 vs ソ連でしたが、第二次冷戦は西側 vs ロシア・中国・インドなどになる可能性があるそうです。
ロシア、中国、インドの人口を合わせると30億人もいるとのことです。世界人口の4割ですね。
ロシアの善悪は別として、西側の経済力、軍事力、人口はこの3ヵ国に劣るそうです。
西側のyahooニュースに、このような記事が載ること自体に驚きました。
・yahooニュース