うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

うべプラネタリウムに、一つの地球儀がある... (41)

2007年02月18日 00時22分44秒 | うべプラネタリアン
30年前のものだが捨てきれない。
“ロシア”が“ソ連”だから、それなりにおもしろいのだが、
骨董マニアということではなく、直径23㌢というところが実に使い勝手がいいためだ。
プラネタリウムの中で、懐中電灯の太陽で、この地球儀を照らして、
ピンポン球の月を挟めば、ちょうどいい日食ができあがる。
下方から照らして地球儀の影をドームに映し、その影の中を、ピンポン球を通過させれば、格好の月食が演出できる。
たまたまだが、直径8㍍の小振りなうべプラネタリウムにとって、この地球儀は大きすぎず小さすぎず、ジャストミートなのである。

3月19日に部分日食がある。8月28日には月食がある。
月食は、地球の影に月が入り込むのですが...と、説明をしながら考えた。
一体地球の影は何万㌔彼方まで伸びているのだろう。
月の影がぎりぎりで地球に届いて日食になるとすると、月と地球のサイズ、地球-月間の距離の比から容易に割り出せるだろう。
地球の円錐の影は、ほぼ150万㌔の彼方まで伸びているのではないか。
月までの距離は平均で、38万㌔だから、かなり大きい円影の中を通ることになる。
23㌢の地球儀を廊下の端に置くと、月は14㍍先のテニスボール、地球の影の先端は50㍍となる。
こんなスケールの実感を、学校の理科の授業でやってみると、生き生きした話ができるだろうなぁ。

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