星座を最初に整備したのは
ギリシア時代の天文学者プトレマイオス・クラディオスだ。
メソポタミア文明に端を発する星空の“絵”は、
オリエント各地を経巡り、プトレマイオスの大天文学書アルマゲストに
星図が記載された際、48の星座絵として登場する。AD150年ころだ。
それが現代の88星座の基本になっている。
プトレマイオスが星座絵を整備したとき、彼らの神話と重ねて物語を抱いて登場した。
ギリシャ神話である。
ギリシア神話は膨大なボリュームなので、星座には一部が重ね合わされているに過ぎないが、
星座神話には、その中のかなりすばらしいエッセンスが活かされて(採用されて)いるようだ。
神話だから主役は神々、そして数多くの人間(王様も人民も)が背景に存在する。
そして、神話の底流に流れるのは永遠のテーマ“愛”と“死”だ。
神々は“不死”である。神々の血を受けて生まれ、生きる子も不死である。
不死であるが故に多くの半神半人は苦しむ。
いて座のケイローン先生しかり、ふたご座の弟ポルックスしかり。
いずれの“人”も、大神ゼウスに不死の力を抜き取ってもらって、
無事死ぬことができるのだが、そこから見えてくることは、死の貴重さである。
限りある命の大切さである。限りある命だからこそ人は懸命に愛し合うのではないか。
そうしてみると、ギリシア神話の主役は、やはり人間なのだろう。
神々の気まぐれや英雄の大活躍がエピソードに彩りを添えるが、“愛”と“死”がテーマなら
やはり“人”が主役。大空の星々は、結局“人々の夢”なのである。
画像はNASA、ギリシアの遺跡に昇る満月。
ギリシア時代の天文学者プトレマイオス・クラディオスだ。
メソポタミア文明に端を発する星空の“絵”は、
オリエント各地を経巡り、プトレマイオスの大天文学書アルマゲストに
星図が記載された際、48の星座絵として登場する。AD150年ころだ。
それが現代の88星座の基本になっている。
プトレマイオスが星座絵を整備したとき、彼らの神話と重ねて物語を抱いて登場した。
ギリシャ神話である。
ギリシア神話は膨大なボリュームなので、星座には一部が重ね合わされているに過ぎないが、
星座神話には、その中のかなりすばらしいエッセンスが活かされて(採用されて)いるようだ。
神話だから主役は神々、そして数多くの人間(王様も人民も)が背景に存在する。
そして、神話の底流に流れるのは永遠のテーマ“愛”と“死”だ。
神々は“不死”である。神々の血を受けて生まれ、生きる子も不死である。
不死であるが故に多くの半神半人は苦しむ。
いて座のケイローン先生しかり、ふたご座の弟ポルックスしかり。
いずれの“人”も、大神ゼウスに不死の力を抜き取ってもらって、
無事死ぬことができるのだが、そこから見えてくることは、死の貴重さである。
限りある命の大切さである。限りある命だからこそ人は懸命に愛し合うのではないか。
そうしてみると、ギリシア神話の主役は、やはり人間なのだろう。
神々の気まぐれや英雄の大活躍がエピソードに彩りを添えるが、“愛”と“死”がテーマなら
やはり“人”が主役。大空の星々は、結局“人々の夢”なのである。
画像はNASA、ギリシアの遺跡に昇る満月。
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