37年ぶりに高野山に行って来ました。
その時は、母と一緒に行って宿坊も泊まったの。一乗院に。
実家は真言宗で一乗院関係のお寺さんが来てたからかな?
今回は息子をお供に・・・・
高野山は、およそ1200年前に弘法大師によって開かれた、真言密教の修行道場。高野山真言宗の総本山で標高およそ900m。2004年には世界遺産の登録もされてます。そのためか、外人観光客多し。
小さい食堂のおじいちゃんも金剛峰寺のお坊さんも英語を話す人多し。
(その姿を見て息子は、えっあの人外人?とか間抜けたことを抜かす。明治の初めか?そんなんやから、こんなことに・・・)
例のJR1デイパスを使って、お得に。
だって南海電鉄の高野山往復チケットにバスフリー乗車券、色々各種割引券もついてるからねえ。
超お得。
何せ遠いので、6時起床。起きられなくて息子に起こしてもらう始末。
洗濯はパパに頼んだよ。
高野山にたどりつくには、ふもとの「極楽橋」からケーブルに乗るんやけどその勾配がきつくて。ケーブルの中で体が変な感じ。
途中で「ここは東京スカイツリーと同じ高さ634m」の標識が。
高野山駅。
ここからバスに乗ります。
やっぱり、高野山と言えば奥之院へ続く2キロほどの道でしょう。
何百年も経た老杉が高くそびえて、シーズンオフなだけに人気も少なく。やや恐いような。
涼しいの通り越して寒かった。
清浄な空気で、心清められるような。スピリチュアル過ぎ~
歴史教科書に出てくる人やビッグネームのお墓がたくさん。企業さんのお墓もたくさん。約二十万基の墓碑が並ぶそう。
私が、「あっ誰々のお墓や」「すごいと思わへん?」と叫んでるのに息子は、敷石や墓石の間の虫を探したり、苔?変な植物の観察・採集に余念がおまへん。
何でこんな息子連れて行ったかと言うと、平日やしシーズンオフで人も少ないからちょっと恐いかなあ?と思って。
息子に「お母さん、何ぼ若く見えても(あくまでも自己申告)四捨五入したら60。襲われたら困るやん」。
「オカンの自意識過剰ちゃう?」その意見を弟に後日言うたら、弟も息子に禿同(激しく同意)。
途中で汗かき地蔵さんにお参り。このお地蔵さんは世の中の人の苦しみを一身に背負っているので汗をかいてると言われている。横に姿見の井戸があって、うつらへんかったら死ぬらしい。こわごわ、覗く親子。
無事映ってたけどね。
FUKUSUKEの会社のお墓。社員物故者をお祀りしてる。ちゃんと福助だった。
奥之院まで行きお参りして、バスで金剛峰寺へ。
少しだけ紅葉が。
お庭もお座敷もすばらしいのだけど、各お部屋の襖絵がすばらしすぎ。
江戸時代に描かれたものや狩野派のもの。新しいものでは、守屋多々志の絵がステキ。
春夏秋冬を描いたものがよくって、その中に睡蓮を描いたものが。モネの睡蓮と違うけど。可愛いんだなあ。そして睡蓮が英語で‘water liliy‘ということを知ったのにも感激。←アホ?親子そろって。
お庭をぼんやり眺めながら、きれいな絵を見て私には何物にも代えがたい時間。
横にいるのが、息子なのが残念だけど。
新別殿では、お茶の接待があって。ほうじ茶とお菓子が。お寺さんが曼荼羅の解説もしていらっしゃった。
その時、いただいたのがこのお菓子。
薄い麩焼きのお煎餅なんだけど、なんともいえない上品な甘さ。
金剛峰寺限定と聞いたので、購入。
次は、重い体と足をひきずって根本大塔へ。
中がすばらしかった。堂本印象の十六大菩薩を配して曼荼羅を立体に顕してる(らしい)。
うっとり~息子は塗香が気に入って相当手の平に塗りこんでた。
少し涙が出るくらい感激しちゃったよお。
この日は、三箇所で御朱印をいただく。丁度、これで一冊一杯になったの。あちこち行ってても持ってくの忘れたりしてたし。たまたま今回の高野山の前のページは、去年比叡山延暦寺でいただいたもの。
前は何冊も集めるつもりだったけど、これでいいかなあと。
先々のことを考えると、持ち物は増やさない方がいいだろうと。
うちは、息子一人だけやしね。
宿坊協会で、日帰りの人は指定のチケットを見せればオールフリーが一人一本もらえる。
あらかじめ、調べてて良かった。絶対に知らん人多いと思うよ。
そのページもプリントアウトして行ってよかった。
もちろん息子に持たす。
弘法大師キティちゃん発見。キティちゃん、弘法大師さまに~
いやあ、何事も大きく受け入れて包み込んでくれる弘法大師さまの大きな御心を感じます。
今回の残念なことは、「みろく石」「あん麩」というお菓子を買えなかったこと。
うっかりしてたよ。次回は必ず買わねば。
そして帰りの電車で疲れきってよだれ垂らして寝てるバカ息子のよだれを拭いてやらなあかん私が残念。
同級生の中には、子供のよだれ拭いてやってる人もいてはんのに。
いつまで、よだれ拭いてやらなあかんねん?