金沢の観光名所、東山の茶屋街を案内するときには金沢駅からの徒歩をお奨めする。
バスの混雑を思うと歩いても20分。ついでに道中の古い街並みも楽しんでもらえればと思うからだ。
ということで『2024金沢・春』の2回目。
金沢駅から近江町市場を横目に尾張町の裏道に入る。
泉鏡花記念館を過ぎたあたり、久保市さん(久保市乙剣宮)の境内を横切ると
旅行雑誌などで紹介されることが多い「くらがり坂」の坂上に出る。
そして、坂を下ったところがこの風景。
「ひがし」、「にし」と並ぶ金沢の茶屋街のひとつ主計町だ。
右の建物はかつて「検番」と呼ばれたところで
芸妓の管理、風紀取り締まりのために置かれたということだが、今は芸妓の稽古場として使われている。
観光案内などには、「運がいいと稽古の三味線や鼓の音が聞こえてくる」とあるが
ちょうどその時、その運に出会うことができた。
同行の撮影メンバーの方々にも大いに面目が立った次第である。(実をいうと私も初めての経験でした)
そして、浅野川沿いに出てそぞろ歩き。
桜を眺めながら、ひがし茶屋街までは歩いて5分程度。
一見、観光客はまばらかに見えるかもしれないが
それは広角レンズの為せるところで実のところはたいへんな人出。
よく雑誌などで紹介される落ち着いた佇まいをお望みであれば早朝か夜間をお奨めする。
次に続く。