吹く風は風は心地良く,頬にあたる光りも柔らかであった。いい季節になりました。ずっとこの季候が続くと良いのですが,そうは問屋が卸しません。
散歩の途中,白い百日紅の花を写していると,頭の上で,クルルという可愛い鳩の鳴き声が聞こえた。見ると足下では,数羽の小鳥たちが餌を啄んでいる。 私は,小鳥は可愛いと思うのだが,妻は鳥が苦手である。「あの細くて(確かに妻の足のように太くはない)気持悪い足,あの変な首の動き」と手厳しい。
妻は例外とし,鳥が嫌いな人はそんなにいないだろうと思っていたが,先日話をした大学生も鳥が嫌いだと言っていた。「あの色から駄目です」と。
蛇が嫌いなのは分かるが,鳥が嫌いとは。そんなとりとめのないことを考えながら歩き続けていると,トンボの群れに遭遇した。ここに小さい頃の子供がいたら,みんなでトンボとりをして遊べるのになぁと思ったが,もう子供たちはトンボとりをする年齢ではない。
鳥はともかくとして,トンボが嫌いな人もいるのだろうか?そういえば,次男はセミ取りは好きであったが,捕まえた蝉を触れなかったなぁ,などと人の生き方とは全く関係のないことを考えながら歩き続けた。
吹く風が本当に気持ち良かった。あまりに気持良かったので,あなたの心に優しさを運ぶ風になりたい(ナンテネ)と考えた,敬老の日であった。