健康楽園。

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前頭葉は何故偉いのか???

2009-05-19 | 読んでみた。finding.
東京大学大学院・認知言語神経科の准教授、坂井克之さんの講演会、演題です。
グランドプリンスホテル東京で行なわれました。
コギト・エルゴ・スム(われ思うゆえに、われあり)デカルトの有名な言葉です。
「自己を主観的に認知するところの自我はどこにあるのでしょうか?」94ページ。
すくなくとも脳だろう。
「見えている」っていうことは、後ろに自分自身がいて、眼という窓を通して外の世界を眺めている感じを抱いてます。

記憶と自分、に対しても解き明かされる。
「前向性健忘」・起ったことを忘れてしまう。いまだけははっきり認識する。

たとえば指を動かそうとする、8秒も前から前頭葉内側部の活動が変化している。
のだそうです。

統合失調症(自己と他者の区別ができない)と、自閉症の差異も。

お人よしになるには、前頭葉側面を刺激して、働きを抑えると、なれる・・・とか。

ヂュマの「モンテクリスト伯爵」
ビルフォールに老人が助言する場面。

映画「潜水服は蝶の夢を見る」の引用は楽しい。

難しい・判りにくい・手ごたえ大きい本だ。

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