告白。

　２４時間テレビのテーマ「告白」とは、全く異なる内容で、戦慄させられてしまう恐ろしい小説。
主人公　熊太郎は、考えていることと、行動することがどうしても、うまく一致することのできない毎日をおくっている。
思ってもみない行動にも出てしまう。
思っているように行動ができない。
「嫌われ松子の一生」の松子のように、読んでいて、とっても、もどかしい。
熊太郎、何をグズグズしているんだ、こうしろよ！！！
と、叫びたくなる。
だが、どっこい、読み手に、ブーメランのように帰ってくる。ずっしりと、、、。
自分にも、自分自身の行動にも、熊太郎のようなとこが、少なからずある。存在している。
だから、とてもストーリーだけを追っていられない。
自分に、突きつけられる、恐ろしい小説。