永遠の朝の暗闇岩井 志麻子中央公論新社このアイテムの詳細を見る |
この問いに対する答えは、最終章に明らかにされます。
「ぼっけいきょうてい」とか、失うべきもが何も無いという極限まで落ち込んでしまったドロドロとした人間表現の物語ばかりかと思って、手に取った・岩井志麻子さんの小説。
見事に裏切られました。
「永遠なんてものはない」
家族の群像の中で、それが、表現されていきます。
これは、私小説かもしれない。小説家という仕事のために、岡山に置いてきた自分の娘に対する応援歌だと感じてしまった。
鋭い、岩井さんらしい人間観察が散りばめられていて、読み応えアリです。