ひらけいメモBlog@goo

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エディアの新PND「MAPLUS E-100MP」

2008-06-24 02:27:41 | GPS


ポータブルナビゲーションシリーズMAPLUS〔 E-100MP〕発売 (ニュースリリース)
製品サイト
MAPLUSとPONTUSにつきまして
エディア、声優音声追加可能なポータブルナビ「MAPLUS E-100MP」 (PC Watch)

 エディアは6月23日、ポータブルナビ「MAPLUS E-100MP」を発表した。店頭予想価格は59,800円程度、7月下旬発売予定とのこと。
 PSP用のナビソフトとして売り出している MAPLUS の単体ナビ化といった形らしい。ニュースリリースを見ると PONTUS シリーズは今後も続くように読めるが、サイトの案内を見ると、PND も今後は完全に MAPLUS シリーズに統合するように読める。エディアとしては、EN-4500 の後継のような形になるのだろうか?

 これが、なかなかにおもしろい仕様だ。挙げてみると、
・GPS+加速度センサー+電子コンパスのハイブリッド測位(ついにSiRFのハイブリッド搭載機だろうか? 興味深い)
・4.3インチ WQVGA
・横画面表示だけでなく、縦画面表示にも対応可能。
・IPx4の防水性能
・内蔵2GB+microSDスロット(8GB SDHCまで対応)。この microSD で地図データを拡張し詳細地図の表示も可能。
・オプション装置により、FM多重VICS による渋滞情報に対応予定(10月)
・レーンアシストは5つ先まで
・ワンセグ受信
・地図はインクリメントP, 50m~250km
・住所3500万、電話番号800万。
・名称検索・ジャンル検索200万件
・オービス対応
・音楽・写真・動画再生機能
・ナビでは無い、専用アプリケーションをインストール可能。
・PSPのMAPLUS同様、Web との連携が可能。
・GPSとワンセグは外部アンテナ接続可能。

 ナビとしての基本機能だけを見ても、基本機能はおさえつつ、IPx4 にとどまるが防水、オプションで FM多重 VICS 対応、外部SDで詳細地図も使用可能。測位性能は、加速度センサーを併用したハイブリッド。
 地図はなぜかインクリメントP。

 なかなかおもしろいものを作ってきたのが、スペックを見てだけの感想だ。これは注目していきたい。
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エアーナビ AVIC-T10 vs EN-4500 (5)

2008-06-24 01:16:27 | GPS


 エアーナビ AVIC-T10 の購入レビューの5回目だ。
 今回は、ナビゲーションについての前編。ワンセグ機能などもあるがカーナビとして購入したものであり、まずはこの機能を見ていきたい。

<自車位置補足精度>

 問題無い精度だと感じている。空が普通に見えている場所なら、EN-4500 をはじめとする SiRFstarIII(海外製の多くの PND に搭載されている GPS 受信チップで高感度であることが特長) 搭載 PND と比較してもすぐに体感できる優劣はなさそうだ。

 前回のレビューに記載したように、GPS感度も良好で、普通に走っているときには問題ない。GPS測位ができなくなるのはトンネルくらいだ。そのトンネルから出たときの再測位も、速いとまでは言えないかもしれないが問題は無い。(ただ、特に高速で気になる挙動を示すことがあるので、ちょっと確認中だ)
 実際の自車位置とナビ上に表示される自車位置とは一呼吸分ずれているような気もするが、これは EN-4500 でもそんな感じだったので、主力の測位方法が GPS である PND は、そんなものだろうか。マップマッチングや測位結果の補正(GPSによる測位はある程度のバラツキがあるので、それがユーザーから見えないようにすること)によるのかもしれない。

 期待のジャイロセンサー・加速度センサーによるハイブリッド測位については、車速センサーが無い現状では大きな期待はしない方がいいと思う。さほどの精度は出ていない。どれくらい狂うのかは追って調べてみたい。が、精度は悪いにしても、無いよりははるかにありがたい。首都高でトンネルを走行したときにその恩恵を十分に感じた。
 ちょっとよく分からないのは、トンネルに入ったときにハイブリッド測位が効いてそこそこ移動するときと、全く動かないときがあることだ。この条件については今のところ不明だ。

 空が普通に見えている場所でも、ジャイロセンサー・加速度センサーは測位結果に影響を若干は与えているように感じる。ただこのようなケースでは GPS による測位結果が支配的であり、ハイブリッド測位によるメリットは感じない。


<マップマッチング>

 自車位置精度に関係するが、マップマッチングの具合は特に問題なさそうだ。使っていた限りでは大きく道から外れたようなケースはなかった。ただ細街路を走っていて、近くに幹線が平行して走っている場合、現在地が幹線で表示されることがあった。このような場合では手動でも細街路側に現在地を修正することはできないと思う(有料道と一般道の間なら、修正は可能)。


<地図縮尺>

 AVIC-T10 の地図表示は縮尺50m~500km。EN-4500は10m~50kmだ。ちなみにミニゴリラNV-SB250DTは25mから。EN-4500 の 10m はとても詳細な印象を受けるが単に拡大されているだけで、地図の情報量と言った面では AVIC-T10 と変わらない。あくまでもわたしの場合だが、常用は100m。時たま知らない場所に来ると50mを使うこともあるという程度だ。
 広い側は AVIC-T10 は 500km だが、正直これを使うことはそう無いだろう。
 こう見ると、普通に走行しているだけならば、EN-4500 も AVIC-T10 も変わらないと思う。ただ、AVIC-T10 は交差点の拡大表示も50m縮尺になってしまう。これについては後ほど記載したい。


<肝心のナビゲーション機能(概要)>

 音声案内や交差点拡大表示で気になる点はあるが、十分に使用に耐えうると思う。知らない場所・首都高・一般的な高速・山道などを500km程度走ってみたが、特に迷うこともなくスムーズに走行できた。
 また EN-4500 などと比べての優位点もある。
 以下、詳しく書いてみたい。


<音声案内>

 AVIC-T10 で気になる点の1つが、音声案内だ。個人的には、カーナビは音声案内だけで運転できる程度の案内のあることが望ましいと思っているのだが、AVIC-T10 の場合は難しいかもしれない。わたしの場合はナビゲーション画面を併用する必要があった。ただこれはナビゲーションソフトに求める思想の違いなのだろう。
 以下に事例を書いてみたい。

 まず、音声案内の頻度についてだ。交差点を曲がるなどして新たな交差点など案内する地点が設定されると、その案内地点の音声案内が流れる。これを除くと、
 高速 - 2km, 1km, 700m。分岐で曲がる場合は推奨レーンが案内される。
 一般道 - 500m, 200m。
となる。高速では700mが、一般道では200mが「まもなく」の案内となる。

 ここでの比較対象のEN-4500では、
 高速 - 5km, 3km, 1km, 500m
 一般道 - 3km, 1km, 500m, 300m, 100m
となる。
 なお古いミニゴリラ NV-SB250DT では、
 高速 - 2km, 1km, 300m
 一般道 - 2km, 1km, 300m
だった。

 これから分かるように、AVIC-T10 の音声案内は頻度が少ない。特に一般道では 500m で初めて案内され、次は200mで、それで終わってしまう。最後が 200m というのはまだしも、500m から始まるというのは音声案内だけで運転していると唐突な印象を受ける。確かに十分対応可能な距離ではあるのだが、せっかく情報を持っているのだから 2km あたりで一度案内されて欲しいものだ。

 問題と思うのは、交差点を通過し次の交差点までの距離が200m未満だと音声案内がされないらしいことだ(調査中。されないのは音声案内のみで、交差点の拡大表示などは問題なくされる)。これは、最終の音声案内が200mであることに要因がありそうだ。
 このように交差点が連続する場合、ドライバーとしては「200m先右方向、その先左方向」のような案内を期待するのだが、そのような案内は今まで無かったように思う。音声案内の種類に「まもなく」というものもあるのだが、これも今回のようなケースでは案内されなかった。
 EN-4500では、あまり頻度は高くないのだが、かなり交差点間が近接している場合「100m先右方向、続いて左方向」のような案内は出るし、その場合は画面に分岐を示す矢印が2つ出てくる(個人的には、EN-4500 でも連続した案内の出てくる頻度は少ないように思う)。

 もう1点。高速道路で直進するIC・SA・PAに対して「直進」の案内を出してくる。一般的な高速道路ではそう問題にはならないのだが、首都高を走るとランプが多くそのたびごとに「直進」と言ってくるので、正直うるさい。
 さらに1つ前の問題と関連するのだが、AVIC-T10 では次の交差点の案内しかされないため、「直進」のランプ案内をし、そのランプを通過した直後の JCT で「まもなく左方向です」の案内を出すことがある。また交差点案内以外にもいくつかの案内が高速道路ではある(合流があります、運転に注意してくださいなど)が、このような音声案内と直後の JCT やランプが近すぎて、降りるランプの案内がされないケースがあるようだ。

 個人的には、直進するIC・ランプやその他案内で、肝心の曲がる JCT 音声案内の頻度が少なくなるのは本末転倒だと思う。せっかく 2km 手前からのレーン案内機能を持っているのだから、その機能を活かすために、不要な音声案内は省いて欲しいものだ。

 優れている点もある。高速の JCT で曲がる必要のある場合、推奨レーン案内が2km手前から案内される(直進の場合は基本的にレーン案内はされない)。これは便利だ。EN-4500 の場合は曲がる必要がある場合でも直進でも、JCT では「右方向」「左方向」の案内しか出ない。

 また AVIC-T10 では、JCTで左分岐と直進があり、直進する場合は「直進」と案内される。EN-4500 の場合は、このような左分岐と直進の分岐で直進する場合は「右方向」と案内される。JCT などのイラストが出てこないと、直進なのか曲がるのかが分からない。
 時たま走る首都高では分岐が頻繁にあるため、この EN-4500 の案内ではちょっと不足で、AVIC-T10 の案内は有用だ。これで無駄な直進 IC 音声案内が無くなれば、とても便利だと思う。

 もう1点、AVIC-T10 では料金所の音声案内をする仕組みがある。EN-4500 ではハイウェイ表示上に料金所は表示されるが、音声案内はされない。
 ただ AVIC-T10 の場合、他の音声案内に阻まれて料金所の案内がされないケースが多いように思う。

 音声案内の最後は、オービス案内について。これは AVIC-T10 には無い。EN-4500 にはある。


<ハイウェイ表示機能>

 ここでは、高速道路のハイウェイ表示について見てみたい。
 AVIC-T10 の場合は、2つ先までの施設案内が表示される。表示される情報は、施設までの距離と予想時間。また掲載した写真には無いが、SA・PAについてはアイコンで施設情報も表示される。また、降りるICまでの距離と予想時間が表示される。
 EN-4500 では3つ先まで表示される。表示される情報は残り距離と分岐案内だ。
 AVIC-T10 では2つ先+最後のIC、EN-4500 では3つ先の施設案内が表示される。どちらが使いやすいかといえば好みの問題なのだろうが、わたしの場合は EN-4500 のように3つ先までの施設案内が表示された方がありがたい。

 EN-4500 ではハイウェイ表示が画面のサイズの割に小さく、見づらいという問題があった。
 AVIC-T10 も画面を有効に使っているという感じはしないが、液晶サイズが大きいことでカバーしているという印象だ。


<分岐画面・車線案内表示>

 ここでは、音声案内と併せてナビゲーション中に常用する機能の、交差点などでの分岐画面・車線案内表示について見てみたい。

 まず高速の場合。

 AVIC-T10 では、(別の案内に遮られていなければ) 2km 手前で JCT 方向が文字表示される。これは音声案内と同期している。1km 手前からイラスト表示に切り替わる。AVIC-T10 は音声案内で既に直進が「直進」と案内されるため、イラスト表示によって新たに得られる情報というのはあまり無い。そのためというのでも無いだろうが、AVIC-T10 のジャンクション案内は EN-4500 やミニゴリラのようなゼンリン地図搭載機に比べると、シンプルだ。と言っても、情報量に不足は無い。
 高速走行中はハイウェイモード表示で、左側にハイウェイ表示、右側に地図が表示されている。イラスト表示や案内地点の拡大時は、左側に地図表示、右側にイラストや拡大地図が表示される。
 個人的には、ハイウェイモード時の表示を左右逆に、つまり地図を左にしてハイウェイ表示を右側にした方が使いやすいのではないかと思うのだが、慣れればそう問題でもないだろう。

 EN-4500 の場合も同様に 1km でイラスト表示が出る。EN-4500 では上にも記載したように音声案内のみでは直進するのか曲がるのかが分からないため、このイラスト表示を見ないと走行するレーンを決められない。

 高速では、(しつこいが無駄な案内がジャマだが)基本的にはAVIC-T10 が使いやすい。

 次いで一般道。
 まず、最も気になる仕様の、車線案内と方面看板表示についだ。

 AVIC-T10 では、曲がる交差点での車線案内や方面看板表示は音声案内と連動し、500m 手前にならないと表示されない。300m 手前になると交差点拡大表示となる。拡大した画面は50m縮尺のようだ。
 500m あれば十分対応は可能ではあるので、(もっと前から案内はして欲しいが)大きな問題ではないだろう。

 EN-4500 では、交差点の拡大表示は300m手前から。方面看板表示機能は無い。方面看板が表示できるだけ、AVIC-T10 が有利かもしれない。交差点の車線案内も、500m くらい前からだ。

 AVIC-T10 で問題なのは、直進する交差点での案内だと思う。
 まず、情報を持っているにも関わらず、直進する交差点では車線案内がされないことがある。どういう条件で省かれるのかは今のところ不明で、右折レーンがあるような交差点でも省かれることがあるようだ。
 また、車線案内や方面看板が、直進の場合は 200-300m くらい手前にならないと表示されない。直進なのだからそれほど重要ではない、との判断からそのような仕様になっているのかもしれない。が、200m 手前でいきなり方面看板表示や車線案内がされても、それでは現実の立て看板から得られる情報量と何ら変わらない。せっかくのカーナビなのだから、せめて 500m 手前で表示されて欲しい。
 さらに、直進の場合、どの交差点の車線案内がされているか分からない点も問題だろう。案内されている交差点までの残り距離も表示されない。まぁ、200m 手前でしか出ないのであれば、次の交差点が案内されているものだとは分かるのだが・・・

 なお、ミニゴリラ NV-SB250DT では、3つ先の車線案内までされる。これは非常に秀逸で、使いやすかったことを覚えている。車線案内機能の使い勝手では、AVIC-T10 は NV-SB250DT はおろか、EN-4500 にも及ばない感じだ。

 次に、交差点の拡大表示について。

 AVIC-T10 では、先に書いたように 300m 手前から 50m 縮尺で拡大される。交差点の位置が若干下寄りであることもあり、最初は自車位置が拡大画面内に表示されない。
 対する EN-4500 では、同様に 300m 手前から拡大表示される。ただ縮尺は2段階で、近づいたときの縮尺は25mと50mの間くらい。最初はもう少し粗い方向だ。交差点の位置が若干上寄りであることもあり、拡大地図でも最初から自車位置が表示される。EN-4500 の交差点の位置はよく考えられている。確かに曲がるのだから、交差点位置が下寄りにある必要は無い。

 このあたりに、AVIC-T10 の作り込みの甘さを感じる。またEN-4500に慣れてしまったからか、この拡大表示の案配がちょうどいい。AVIC-T10 の 50m では、ちょっと拡大が足りないように思う。道路の線画と施設アイコン、信号の表示のみくらいで、25m 縮尺で拡大表示ができればよいのではないだろうか? ただ最初から 25m で表示してしまうと自車位置がなかなか表示できないので、2段階拡大表示などが必要なのかもしれない。





(埼玉県川越市。上:AVIC-T10, 下:EN-4500。広栄町の車線案内はAVIC-T10では無い)


(AVIC-T10 方面看板表示)



(交差点拡大表示。上:AVIC-T10, 下:EN-4500)



(高速道路上。上:AVIC-T10, 下:EN-4500)


(AVIC-T10 高速道路での方面表示)



(ジャンクション・ランプ案内。上:AVIC-T10, 下:EN-4500)

(参考:ミニゴリラ NV-SB250DT の案内画面など)
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