稜線や 霞の中に 雨の前 暑さ閉じ込め 蒸し風呂如し
ひのひら ろくべえ
「石に立つ矢」とい諺がある。これは、心を込めて何事も行えば、できないことはない。
という意味を含んでいるそうな。確かに精神的には心を込めるとか、念じるという事は大切
なのであろうが、それだけでは、「石に矢が立つ」という事は不可能なのかもしれない。精
神的なこと、言葉として持つのはいいのかもしれない。しかし念じるだけでは物事というも
のは、うまくいかない。ではどのようにすれば念願かなうのであろうか、こんな諺もまた存
在する。「雨だれ石を穿つ」この諺は、どんなに小さな力でも辛抱強く続けていれば、いつ
かは願いは叶うという意味だそうな、ほかにも「門前の小僧お経をよむ」というのもある。
つまり、理想的には、念じながら毎日毎日少しづつでも、そのことにかかわることを続ける
という事が大切なんではないだろうか。石に矢が立つかどうかは解らないが、そのような気
持ちで物事に励めという事なんであろう。具体的に毎日毎日繰り返すことを、自分で選択し
そのことをあきらめず、慌てず、焦らず、実行する力こそが人間力と言うものに繋がるので
あろう。人間力を磨くことこそが、人生の目的この目的を果たすために、日々の目標という
もの大切にしたいものである。