貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

初めまして…

2005-03-18 22:07:32 | よもやま話
「ブログ」デビューです、よろしく。
ホームページを作るスキルがない(コンピュータとの付き合いは25年にもなるのに…
ので、朝日新聞に出ていた「ブログ」に挑戦してみようと思い立ち、今日からデビュー!
というわけです。

「貧乏暇なし※」は事実で、一昨年夏に実質的に前の会社をリストラされて失業しました。
「パソコンに向き合う余裕があるのなら、仕事探してくれば?」って言われそうですが、
実際50過ぎて特筆すべき資格もなく、時間的に余裕(主夫してます)があり、それなりの
給料がもらえる仕事なんて望むほうが無理!、というわけです。
もちろん本気で望んでいるわけではありませんが(苦笑)
 ※後に改題しています

失業者の仲間入り後は、退職金+失業手当~バイトでなんとかやってきましたが、
もう限界…
糊口をしのぐため「メール便」をバイクで配達していますが、「休まず働いて、それだけ?」
って言われるほどの収入にしかなりません。
大学生の家庭教師の方が多いんじゃないかなぁ?
別に愚痴を聞いてもらおうとコレを始めたわけではありませんので本題に戻ります(笑)

コメントにあるように、私はいわゆる「団塊の世代」です。
戦後のベビーブームに生まれ、少年時代は文字通り詰め込み教育で(1クラス50人!)、
受験戦争が始まって高校・大学入試(私は実業高校なのでそれ程でもなかったですが)で
苦労しました。
世の中へ出ると過当競争の渦に巻き込まれ、経済高度成長を支えたものの、中年以降は
一部を除いて厄介者の汚名をきせられ、年金はあてにならず「豊かな老後」なんて「夢」
と消えました。
 参考:教えてgooの回答

そんな団塊の世代の私からみた、今の恵まれた(?)子供達を取り巻くいろいろなことに
ついて、ちょっと考えてみます。
子供達自身の、あるいは子供に対する異常な(我々が子供時代には想像もつかない)
事件が多発して、その遠因として「教育の問題」がいろいろ取り沙汰され、文部科学省・
現場教員・親が責任のなすりあいを繰り広げていますが、ずっと心にひっかかっていた
「あること」を思い出したので触れてみます。

以前ある放送(NHKラジオ)で、「今年で戦争体験のある教員がすべて定年退職する」
というのを聴いたのを憶えています。
いつごろの放送だったかはっきりしませんが、少年兵として従軍した世代ということから
類推すると、'90年(平成2年)ごろではないか?と思われます。
それ以前から、何かおかしいぞ?と思い始めた「この国」が、速度を増しておかしくなって
いった頃です。
日本中がバブル景気に踊っていたその裏側で、ひっそり「先生」が消えていき「教師」だけに
なった、と言えなくも無いかも知れません。
もちろん現役の教員の中にも立派な方々がおられるのも事実ですが、我々が教育を受けた
時代とは環境が違い、さまざまな制約(束縛)から「教育技術者」的にならざるを得ない
教員が多数派なのか…

我々が教わった先生たちの「生きるか死ぬか」という経験をもつ人間(我々の親も含め)の
ひとことひとことの言葉の重みやら、その体から滲み出る迫力というものは、我々が
いくら逆立ちしたって、敵うものではありません。
親も先生も戦争体験を共有していて、「人間にとって何が大切か」「子供達に何を教えるか」
という教育の根幹をなす命題がはっきりしていたのかも知れません。
親は「子供達にひもじい(死語?)思いはさせない」、先生も「子供達に命の尊さを教え、
二度と戦場に送り出すようなことはしない」という暗黙のチームワークみたいなものが
形成されていたのではないか、と今では思われてきます。
前総理みたいに道徳教育が大事だ、なんてわざわざいわなくても、親や先生自身が
「道徳教科書」だった時代があったんです。

それがいつの間にか成績至上主義がこの国を支配し、いくら他人に優しく、人のいやがる
ことでも引き受けるような立派な人でも、成績(もちろん企業でも同じ)が悪ければ、
「落ちこぼれ⇒負け組」に追いやられてしまうようになってしまったのではないか?

今の日本にとって大事なのは、子供の教育をどうするか?よりも、
大人の再教育を早くしないと!ではないですかねぇ…

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1 コメント

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Unknown (もも)
2005-04-09 01:55:27
初めまして。私も同感です。戦争という異常な状態の中で死と向き合って必死で生きてきた人は人間としての生き方を知っています。でも現在の人はそれを知らず、むしろ刺激を求めています。

そして向かう方向を間違えてはいないでしょうか・・と思います。
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