貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

お墓の相続

2007-01-24 09:38:20 | よもやま話
以前書いたことがありますが、ウチのお墓は広島県にあります。
旧安芸郡音戸町、現在は呉市に編入されていますが、倉橋島の山の中腹です。
お墓からは瀬戸内海が見え、「ふるさと」のない私にとっては唯一それらしい
風景がひろがっている場所でもあります。

古いお墓で、墓石を見ると大正年間に祖父が母親の死後建立したようです。
もっとも、埋葬されている先祖といっても私の記憶にあるのは祖父母とオヤジだけ。
問題は墓地の所有者(笑)
周辺は畑・雑木林や墓地ばかりで、なんでこんなところに?と思い、以前音戸町の役場で
調べたことがあります。
不動産台帳に記載されていた所有者は、同姓ですが聞いたことがない名前の人でした。
私自身の戸籍謄本を持参していなかったため、役場ではその人と祖父との関係までは
教えてもらえませんでしたが、想像するに「墓を建てる」というので(土地を)提供して
もらったのではないか?と思われます。

そして問題がもう一つ(笑)
同じ墓地内にもう一軒のお墓(お墓は一基・二基と数えるそうです)があります。
私が子どもの頃、自宅(尼崎)に来られたこともある地元の方ので、母の話では
親戚ではないが、祖父が不遇の少年時代たいへん世話になったお宅だとか。
それで「墓を建てるんじゃったら、隣りに建てたらえーが(by広島弁)」という経緯が
あったのだろうと思われます。
もちろん、その方もずいぶん前に亡くなって私と同年輩の長男の方が後を継いでおられ、
数年前の大雨で墓地が崩れかけた時「補修工事代の負担を」と連絡があり会いました。

雑草引きやお彼岸・お盆のお供えとかをしてくださっている関係で、母が中元・歳暮を
贈ってはいるものの、今後のこともあるので相続をちゃんとしとかないかんかなぁ…と。
マトモにやろうとすると、膨大な戸籍謄本をとりハンコ集めにまわらないといけません。
要は私と前述の子孫の方の共有名義にすればいいので、「奥の手」があります。
祖父が建立して90年、もう一基もほぼ50年、その間「平穏無事」に両家で所有していると
裁判所に所有権の確認の申し立てをするワケです。
「公告」をしてもらい、「異議」の申し立て(まずない…笑)がなければ、いわゆる
「判決」が出て、それを基に登記申請、登録免許税※だけで所有権移転ができます。
 ※墓地は固定資産評価額は0(ゼロ)ですから、近隣の土地の評価額の2分の1で算出

山道の途中にある猫の額ほどの墓地ですが、墓地には固定資産税がかからないので、
結構ウチみたいに「ほったらかし」のが多いんじゃないでしょうか?
お宅の墓地はちゃんと相続されてますか?(笑)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私はこれから・・ (ねこのおやぶん)
2007-01-25 05:41:54
いままで墓を持ったことがありませんので
 今回の親父のことで 墓を作る事になりまして・・
 土地はありますので相続とかの話にはなっていませんが
 確かに 本家と言われる親父の生家ではそんな事も
 あったようです
 昔は ただの石ころを置いてあったり・・・
 
 親父の戸籍謄本をみて へえ こんな人も居た事が
 あったんだあ 何てことも知りました。
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お墓のこと (YUKI-arch)
2007-01-25 17:31:36
七年前に父が亡くなり、
近くのお寺さんにお墓をたてました。
永代供養ということですが、
まいる者が絶えれば無縁になりますから、
生きている者と死者との関係だけが頼りですね。
少しさみしい気もいたしますが、
それでよいかと。
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<ねこのおやぶんさん> (讃岐の団塊オヤジ)
2007-01-25 21:27:31
相続のためには、被相続人のおおむね15歳以降の全ての戸籍・除籍謄本が必要なので、おカネもかかったことでしょう(笑)
昨年11/3付で書いたとおり、多分ねこのおやぶんさんの出生届け(コメントから推測するに、お父上が分家※していなければ)と同時に「新しい戸籍」が編成されたはずです。
いわば我々は歴史の生き証人(笑)
 ※分家されていれば「改製原戸籍」かな?
旧戸籍法の戸籍は原簿が墨字だったり、いわゆる一族全員が記載されているので、へぇ~!の連発うけあいですな。

当地の隣町(現在は高松市に編入)の庵治町は、良質の「みかげ石」の産地。
石材屋さんの団地(笑)があるほどです。
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<YUKI-archさん> (讃岐の団塊オヤジ)
2007-01-25 21:43:33
よほどでない限り、五十回忌が一応の節目ではないでしょうか?
その頃には子孫・縁者で故人を憶えている人がほとんどいなくなるでしょうし。
お墓参りも両親やせいぜい祖父母まで、新しい家族が増えると文字通り縁遠くなり、お寺から通知(墓地改葬とか)でも来ない限り無縁(墓)になりかねませんね。

仰るとおり「しかたないこと」ですが、人間の一生なんて「そんなもの」なのでしょう。
生きているときこそが「すべて」で、せいぜい「老にして学べば、死して朽ちず」がいいところでしょう…
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