ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

貝殻 *日々のつれづれ*

2015年06月20日 | Weblog

棚に何か、置きたいとき。

小さな飾りがほしいとき。

貝殻は、どうでしょう。






自然のものは、完璧で素晴らしい芸術品。

そして、見飽きることがありません。

人の力を超えたものの、凄さです。

精巧に作られた造花でも、本当の花にはかなわないように。






海のそばに住んでいる人は、気軽に貝殻を拾いに行けますね。

夏は、早朝か夕方に。



いろいろな貝殻に出逢えるでしょう。

小さな桜色の貝殻や、薄紫色の貝殻。

白い巻き貝や、サザエの蓋も。



とても大きな貝殻に出逢えることもあるかもしれません。

海が荒れた日の、後に。





貝殻を耳に当てると潮騒がきこえる、そんな話を聞いたことがありますか?

わたしは、いまでも、巻き貝を見つけると、耳に当ててみます。

すると、ほんとうに、遠く、ザーッという音が聴こえてくるのですよね。







貝殻を持ち帰ることは、海を持ち帰ることと同じかもしれません。

海のにおいも、海の音も、その小さなものに含まれていますから。




貝殻そのものが完璧な芸術品なので、棚に置いてみると、他には何にも要らないという気がします。






また、きれいな石や、木の実も素敵です。

どんぐり、栃の実などをいくつか拾って、小さなかごや木の葉にのせて。
(どんぐりはよく日に干してから)

松ぼっくりは、そんまんま、コロンと。

石も、ひんやりとして気持ちよく、その模様に見とれます。



そういうものが身近には見つからないわ、という場合には、野花を。

ほんの一輪、摘んできて、小さな瓶に生けるのです。

たんぽぽ、キュウリ草、シロツメ草。

どんな植物でも、とても素敵です。

できれば、無色透明の瓶に。


眺めていると、ゆっくり、心が満ちてきます。





どれも、ほんとうに美しく、不思議で、神秘的。

それに、尊いのです。








わたしの棚には、いま、紫陽花の花と、貝殻が。

互いに、こっそり、おしゃべりしているように見えます。


わたしは、もちろん、気づかぬふりをしています。












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