素敵なお店って、
そこに居る間ずっと幸せで、
そこを去った後にも、幸せが続くんですよね。
生きててよかったな、
巡りあえてよかったな、
またこんな時間が持てるように暮らしていきたいな、
そう思うものです。
今日は、そんなお店をふたつ、ご紹介します。
ひとつは、主人が「日本一素敵な古本屋さんだよ」と言っていた、長野県上田市の「NABO」。
古本と、パンと、コーヒーのお店。
ずっと行きたかったお店。
そんなに大きくはない、この古本屋さんの最大の魅力は、選び抜かれた本だけが大切に並べられていること。
どの本も魅力的で、すごい引力を持っています。
小さなお店なのに、何時間いても足りないくらいの充実感。
新刊を買うよりも、ここで古本を買いたい、
だって、この本がこんなに素敵に見えるお店は、他にないもの、
そんな気持ちになりました。
わたしは、迷いに迷い、泣く泣く絞りこみ、二冊の本を買いました。
それらは、わたしの本棚の最重要コーナーに、即、収まりました。
“今度は泊まりがけでゆっくり来ようよ、ここを目的地に。”
主人が話しています。
そんな日を楽しみに暮らしていく、この毎日も、お店がくれた幸せです。
ふたつめのお店は、わたしのふるさと、新潟県魚沼市にある小さなパン屋さん、「Peek-a-Boo(ピーカブー)」。
小さなお店で、品数も少ないのですが、
そこには、素敵な願いがあるんです。
それは、いつも焼きたての美味しいパンを食べてほしいから。
店長さんは、お店をちょこちょこ覗きながら、パンの売れ行きをチェックし、すぐに新しいパンを焼きます。
(これは、お店の方に聞いたわけではなくて、わたしが勝手に観察して感じたことです。)
だから、いつも、パンが一番美味しい状態。
それなのに、トレイにパンをのせてレジに向かうと、同じパンで焼きたてホヤホヤのものがあれば、交換してくれるんです。
なんという心意気!
まさにそれは、パンを最高に美味しくする魔法です。
美味しくないはずがありません。
しかもこのお店、さらにすごいことに、無添加なんです。
わたしは、帰省のたびに、ちょこちょこ伺っているのですが、
どのパンも、本当に本当に美味しい。
びっくりするほど美味しいです。
また行けるかな、寄れるといいな、
そう思いながら暮らす。
このお店がくれた、幸せです。