ソファに座って瞑目していた時だった。
4歳の外孫が、そばにやってきて 「おじいちゃん、眠ってんの?」と問いかけてきた。
目を開け、「おじいちゃん、お腹の具合が悪いから、神様にお祈りしているんよ」と答えた。
すると、無言で窓の方へ歩いて行って立ち止まり、
レースのカーテン越しに外の方へ向かって、
両手を合わせ 頭を垂れ
「おじいちゃんの おなかを なおしてください かみさま おねがいします」と。
※フリーイラストをお借りしました
その真摯な祈りに、胸がジーンと熱くなってきた。
孫に、「ありがとう」とお礼を言った。
孫は、何事もなかったかのように、黙って部屋を出て行った。
しばらくの間、胸に込み上げてくるものが抑えきれなった。
感無量だった。
家内にも娘にも、そのことを伝えた。
家内は、「凄い!」を連発するばかりだった。娘は、ニッコリ笑っていた。
真似事で手を合わせたりする孫は知っている。手を合わせて自分の願い事をする孫も知っている。
でも、自分の体調が悪いことを知った途端、真摯な姿勢で神様にその症状を伝え、お願いしてくれるなんて・・・ 4歳児なのに・・・神懸っているとしか思えなかった。
なぜ、窓のそばまで行って外に向かってお祈りしたのかはわからなかったが、そんなことは「ソッ」としておくべきことだと思った。
お陰で、お腹の膨張感もスーッと和らいだような気がしてきた。
今でも思い出すだけで、胸が熱くなる! ありがとう!