鈴虫のイメージは、耳を澄ますと静寂の中から「リンリンリンリン リーンリン」という澄んだ声が聴こえてくる風流さ。
でも、我が家では屋外に出た途端、庭から何十匹もの鈴虫が「リンリンリンリン リーンリン」と大合唱する鳴き声が耳をつんざくほどの大音量で、風流どころではない。
我が家の喫煙場所は屋外の軒下にある縁台。今日も夕食後にタバコを一服に屋外に出た。朝晩の涼しい秋の夜風にあたりながら、縁台でお月さんや星空を見上げながらタバコをくゆらす静かなひとときの場所が、風流なはずの鈴虫の大合唱に包まれている。
でも、「これも田舎の贅沢なひとときの過ごし方」と気持ちを切り替え、タバコをくゆらせながら、当分は鈴虫のオーケストラを楽しもうと思っている。