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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ブロークバック・マウンテン

2006-03-23 13:59:37 | 映画(は行)
ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ、アン・ハサウェイ出演。アン・リー監督作品。

1963年、ワイオミング。ブロークバック・マウンテンの農牧場に季節労働者として雇われ、運命の出逢いを果たした2人の青年、イニスとジャック。彼らは山でキャンプをしながら羊の放牧の管理を任される。寡黙なイニスと天衣無縫なジャック。対照的な2人は大自然の中で一緒の時間を過ごすうちに深い友情を築いていく。そしていつしか2人の感情は、彼ら自身気づかぬうちに、友情を超えたものへと変わっていくのだったが…。(allcinema onlineより)

公式サイト 

アカデミー賞はじめ、数々の映画祭で受賞した作品。そして監督賞はほぼ総なめ状態のようですね。
映画が始まる前に、受賞歴がゾロゾロと流れて、ちょっと苦笑しましたが。

せつない愛の物語でした。冒頭の山の風景、羊たちを観て、ああもうこの映画好きだ、と思いました。こういうのを好きと思えるようになったのを自覚すると、年取ったなぁと思いますね(汗)。
同性愛の映画、という事で、最初にキモチワルイと思ってしまうと、もうたぶん最後までダメなんですが(「真夜中の弥次さん、喜多さん」はダメでした)、全然そんな気持ちは起こらず、ただただ二人の切ないラブストーリーとして観る事が出来ました。
たくさん賞を取っていて話題にもなっていたので、かなり期待して観に行きましたが、期待は裏切られる事なく、満足出来る映画でした。


以下、ストーリーに触れますので、ご注意願います。

対照的な二人が友情を築いていくのは、とても自然でした。山の風景が美しく、いろんなものが優しく見えたような気がします。
テントの中で、二人が一線を越えてしまうシーンは、やや唐突に感じましたが、山を降りて、別れた後のイニスが吐きそうな程、苦しんでいる姿を観て、とてもせつなくなりましたし、4年後に再会した時は、こっちまで嬉しくなりました。イニスも、ジャックが来るのを待つ間、家の中でビール飲んだり、タバコ吸ったりと落ち着かなくて、なんか可愛いなと思ったりして。
再会して、激しく抱き合うシーンは、これって男女でもこんなに風にならないんじゃないかと思うくらいでした。イニスの奥さんに、二人がキスしてるところ、見られちゃうんですけどねぇ・・・(苦笑)。
二人のそれぞれの状況をじっくりと描きながら、イニスとジャックは、一緒にいたいけど出来ない、というせつない感情を上手く描いているなと思いました。アコースティックギターの音色がせつなさを強調してましたね。

ラストで、あっけなくジャックが死んだり、イニスがジャックの違灰をブロークバック・マウンテンに持っていくのかと思いきや、そうはしない、感傷的になり過ぎない演出がこれまた、いいなと思いました。逆に、イニスが山に忘れてきたと思っていた血のついたシャツを、ジャックが大事に持っていた所にグっときましたね。

ヒース・レジャーは初めて観ました。が、「ブラザーズ・グリム」に出演しているようですね。DISCASから来ているので、近いうちに観ると思います。この映画で奥さん役のミシェル・ウィリアムズと結婚されたそうで、ストーリーがストーリーなので、ちょっとびっくりです(苦笑)。この映画ではモゴモゴしゃべっていますが、どうもこれは演技のようですね。
ジェイク・ギレンホールは、つい最近、「ジャーヘッド」を観ました。その時の印象が強いですが、若いけど、なかなか演技の上手い役者さんですね。「デイ・アフター・トゥモロー」にも出演していたようですが、印象に残ってません(汗)。