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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

スピリット SPIRIT 霍元甲(試写会)

2006-03-17 11:40:27 | 映画(さ行)
ジェット・リー、中村獅童、スン・リー、原田眞人、ドン・ヨン、コリン・チョウ出演。ロニー・ユー監督作品。

優れた武術家を父に持つ少年フォ・ユァンジア。強さに憧れを抱くフォだったが、息子が同じ道に進むことを嫌った父は稽古をつけることを拒み続けた。だが、彼は秘かに鍛錬を積み、やがて天津一の格闘家へと成長する。高まる名声とともに傲慢さも増したフォはある日、大ケガをした弟子の仇をとろうとして、怒りのあまり相手を殺めてしまう。しかし、その報復がフォの家族に及んだとき、フォは絶望の果てに天津を離れ、放浪の旅へと出るのだった。そして、数々の苦難の末にフォは本当の強さというものを知る。ついに彼は天津に帰る決心をする。そんなフォを待ち受けていたのは、世界中から戦いの猛者が集い開催された世界初の異種格闘技の大会だった。(allcinema onlineより)

公式サイト

試写会に当たらなくても、観に行く予定の映画でした。この映画、なんとなく試写会に当たるような気がしてました(笑)。でもジャパン・プレミアに当たるかな~と思っていたので、それが外れた後は、「なんとなく」の予感のことはすっかり忘れていましたが。
新宿ミラノ座での上映でしたが、映画館だと見やすいし、音響もいいので、良かったです。

ジェット・リーが出演した前作「ダニー・ザ・ドッグ」がとっても良かったので、今回の映画も楽しみにしていました。
結論から書いてしまうと、私の中では「ダニー・ザ・ドッグ」ほどの感動はないものの、なかなか良かったです。
武術を極めるということは、相手を倒す事ではなく、自分に打ち勝つことだというテーマは、目新しいものではないにせよ、ちゃんと伝わってきましたし、そういう人物が実際にいたということを知ることが出来て良かったです。

やはり一番素晴らしかったのは、りんちぇいのアクションですね。冒頭の外国人格闘家との試合も凄いですが、天津で唯一闘っていなかった武術家、秦との闘いが凄かったです。観ている方も力が入りました。

以下、ネタばれ含みます。

無敵で傲慢だったフォは、秦を殺してしまったことで、恨みを買い、自分の家族を殺されてしまいます。その後、旅に出て、たどり着いた村ののどかさがまたいいですね。りんちぇいが田植えしてるし~。
盲目の女性役のスン・リーの演技も良かったです。
フォは天津に戻り、中国人の誇りを守るために再び闘うことを決意します。4人の格闘家との試合、アクションはもちろんいいんですが、りんちぇいの表情が凄くいい。
ラスト、毒殺だったとはちょっとびっくりしましたが、それでも闘い続ける姿にうるっと来ましたね。

共演の中村獅童には、中国語と日本語のセリフがありました。中国語は吹替えかと思ったら、そうではないようですね。フォと対面して、茶を飲むシーンがありましたが、りんちぇいに比べて、ずいぶんぼそぼそしゃべってるなぁと思ったら、本人のセリフだったようです。あれって、通じてるのか?(笑)
けれど、日本語の方がなんだか変でしたよ。あれは、中村獅童の演技うんぬんよりも、セリフが臭すぎるような気がします(苦笑)。外国の映画で日本語のセリフがあるとやたらと臭かったりするパターンをよく見かけるので、あれはしょうがないのかなぁ。なんといっても、監督が日本語分からないんだから、ニュアンスの判断のしようがないもんね・・・。凄くいいシーンのはずなのに、全然グッと来ませんでした・・・。残念。私の中で、ここがこの映画の点数下げてる部分なんですよね。
中村獅童のアクションはもちろん、吹替え。それがとてもよく分かるというのが、これまた残念(苦笑)。ラストのりんちぇいと中村獅童との対戦で中村は真剣を、りんちぇいは三節棍(ヌンチャクみたいな物で、棒の部分が3つのやつ)という武器を使ってますが、途中で武器を交換してました。しかも、中村獅童がそれを振り回して、自分の身体にぶつけ「いてっ」みたいなシーンがあって、思わす笑ってしまいました(笑)。
あ、そうそう、原田眞人監督が「サムライフィクション」に引き続き、役者として出演してましたね。この監督の映画、いくつか観ましたが、結構好きです。「突入せよ!『あさま山荘』事件」や「バウンス ko GALS」とか。
ミッシェル・ヨー姐さんが、出演していたけれど、時間の関係で全てカットになったそうで、残念。観たかったな~。

りんちぇいはこの映画で、自分が出演する最後の武術映画にすると語っているそうです。本当にそうなるのかは分かりませんが、それはそれで残念ですねぇ・・・
ここでインタビュー読みました。

主題歌ですが、ジェイ・チョウの歌が、日本のバンド?に差し替えられたという事で、物議をかもし出してますが、エンディングに流れた曲を聴いて???となりましたよ。
私は特にジェイ・チョウのファンというわけではないので擁護するというわけではないですが、あの女性ボーカルの歌はどうかと(苦笑)。
家に帰って来てから検索して、ジェイの主題歌を聴いてみましたが、ファンじゃなくても、ジェイの歌の方がいいと思うんですが、どうでしょ。