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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ギミー・ヘブン(試写会)

2005-10-07 13:59:38 | 映画(か行)
江口洋介、安藤政信、宮崎あおい、石田ゆり子、松田龍平出演。松浦徹監督作品。

公式サイト

舞台挨拶付きの試写会でした。九段会館で行われたんですが、席は狭いし、椅子は固いし、中途半端な椅子なので、長時間映画を観ていると首が痛くなりました。
試写状のゲスト予定には安藤くんの名前がなかったのですが、なぜか来てました(笑)。しかも、笑いを取ってて今朝のめざましTVでしっかり流れてました(笑)。
話していたことは「宮崎あおいちゃんが可愛かった」だけ(爆)
江口さんの印象を聞かれてこれにも「可愛かったです」と答えて大受け。後はいつもの通り、テンパッていて、もう何も聞くなと拒否してました(苦笑)。
服装は珍しくキチっとしていて(笑)、黒のスエードっぽいスーツに白いシャツを着てました。髪は前に比べてだいぶ伸びたと思う。最近発売された「+act.」という雑誌の時よりちょっと短い感じ。相変わらずかっこいいなぁ。
江口さんが、「安藤くんが30だなんて信じられない」というような事を言ってましたが、ほんとその通り。30歳には見えない。
江口さんは、デカいっすね。安藤くんばっかり見てたので(笑)、江口さんがマイクを持って話す時にやっと見たんだけど、生で初めて観る江口さん、なかなかかっこいい。
宮崎あおいちゃんは、そりゃもう可愛い。とにかく可愛い(安藤節がうつった・笑)。
松田龍平くんは、安藤くんより背が高いんだな、と思った。前にも並んでるのを見たはずなんだけど、今更(笑)。


《舞台挨拶の様子》
ニッカンスポーツ

以下、映画の感想です。
いつもの通り、ネタばれを含みます。というか、包み隠さずネタばれします。
この映画はサスペンススリラーなので、ネタばれを読んでしまうと面白さが半減してしまうかもしれませんので、後は自己責任でお願いします。
それから、最初に一つ言っておきたいと思います。
この映画、正直、面白くありませんでした。なので、ネタばれを読んでしまうとますます面白くなくなると思われます(爆)。
いつもネタばれを気にせず読んでいる方も、その辺を考慮して、判断してください。
ちなみに安藤ファンの方(笑)。
映画の中の安藤くんについては、「ANDO MANIA」の方にネタばれしないように気をつけて(苦笑)、感想を書こうと思います。
なので、ネタばれ嫌だけど、安藤くんがどうだったか知りたい方はそちらをご覧下さい。


上にも書きましたが、私の感想は一言で言ってしまうと、面白くありませんでした。
映画の途中から「どうしようどうしよう、面白くない(苦笑)」と動揺してしまったくらいで。
この後の展開がびっくり仰天のどんでん返しになったとしても、それでもこの映画、ダメ(>_<)という感じだったので・・・
私だって、安藤くんが出演している映画を「面白くない」と思うのは、悲しいです。でもどう贔屓目に見ても、やっぱりダメなものはダメ。
自分の感性に合わなかったとか、そういう問題でもないと思います。
この映画、このまま公開するのであれば(おそらくそうだと思いますが)、私は人に薦められない・・・・・・

とは言うものの、途中まではまぁまぁ面白かったのです。
なんだか途中からおかしくなってきて・・・
もう何から書いていいのか困るくらいなんですが。
昨日、あまりにショックだったので、別の映画を観てから寝ようかと思ったのですが、せっかく観た映画の印象が薄くなっても悲しいので、何がダメと思ったのか、良い所はどこなのかを箇条書きにしてみました。
そしたら、少し落ち着いたのか、夜はちゃんと眠れました(笑)。

《ストーリー》(長いよ)

宮崎あおい扮する麻里の義父が殺され、それを捜査するのが刑事の石田ゆり子。
江口扮する新介と安藤扮する貴史は、盗撮サイトをやっていて、売上の半分は鳥肌実扮するヤクザのこんちゃんに取られている。
とあるOLの盗撮部屋の様子がおかしいとこんちゃんが言い、調べてみるとどうやら録画された映像が流れているらしい。その部屋に行ってみると、本人はおらず、赤いWの絵文字のようなマークが残されていた。その文字は麻里の義父が殺された時に死体のそばにあったマークと同じものだった。新介はそれを「ピカソだ」と言う。その部屋のPCに突然流れた映像に下水道が映り、誰かが倒れている。新介と貴史がその場所に行ってみると倒れていたのは、麻里だった。
麻里は新介と貴史の事務所へ来て、一緒に生活するようになる。石田ゆり子が共感覚の持ち主である新介に会いに来て、死体のそばにあったマークを見せ、事件に協力するように頼む。
新介は、ピカソが自分と同じ共感覚の持ち主ではないかと思っており、ピカソに会いたいと思っている。こんちゃんが持ってきたCD-ROMに入っているゲームをやるとピカソに会えるらしく、そのゲームを貴史が始めるが、頭がおかしくなって手首を切ってしまう。
ゲームのラストの部屋に鹿が現われ、話し掛けると答える。ゲームの中のピカソが麻里を取り戻したいと言い、麻里を守るために、新介、貴史、麻里の3人で逃げようとするが、新介が恋人のところへ行くと、恋人は妊娠しており、新介は恋人を選び、逃亡するのをやめてしまう。
貴史と麻里は二人で逃げるのだが、ピカソと繋がっているこんちゃんが追ってきて、殺されそうになる。しかし、逆に麻里と貴史がこんちゃんを殺す。
新介のところには、ピカソからメールが届き、映像が送られてくる。貴史が殺される一部始終の映像を見てしまう新介。ピカソから貴史のプリペイド携帯の番号を教えられ、電話をする新介。貴史は新介と電話をしている最中に誰かに銃で撃たれて死ぬ。
一緒に行かなかった新介は後悔し、ピカソに会いに行く。ピカソを演じているのは松田龍平で、ある空き地に一緒に行くと、そこに麻里も現われ、麻里は共感覚の持ち主である事、今までの殺人事件は全て(貴史を殺したのも)麻里がやった事が分かる。
ピカソは麻里の実の兄であり、麻里とピカソの母親はピカソが殺し(殺した理由は映像で見た限り、兄が麻里に対して、過剰な愛情を持っていた事を咎めたから?)、父親が罪を背負って服役中。麻里は兄を許していない為、兄が麻里のために用意した金持ちの義理の両親を次々に殺していた。(これは事件の真相をなぜか知った石田ゆり子が電話で誰かに話しているという形で明らかになる。映像もちょっとあった)
その場でピカソは拳銃で自殺する。雨が降り出す。残された二人は共感覚を確認し、その感覚を共有。雨はガーベラに見えるので、空からはガーベラが降り注ぐ。新介は麻里の首を締める…
その空き地には3つの人型の白いテープが貼られ、困惑している石田ゆり子がいる。
場所が分からないが、田舎道を男性が女性を背負って歩いている。遠目なので、誰かのか判別がつかない。
エンドロール。

記憶に残っている限りで、全てではないですが、だいたいこんな感じ。
読みづらくて、ごめんなさい(苦笑)。

とにかく、何がダメだったかというと、安藤くんの演技が不自然。「亡国のイージス」の時の演技はどこへーーーーーー?!
テンションは高めで、頭は悪そうな感じ、新介を慕っており、頼り切っている、ちょっと情けない感じのキャラ。
セリフの言い方から、テンションから凄く不自然。演技、こんなに下手だっけ??と頭の中にハテナマークが・・・
ただ途中、ゲームをやり始めて、頭がおかしくなった時の演技はとても良かった。目が半開きで話し方も低い声になって、手首を切ってしまうシーン。
その後、電話で新介を話している最中で銃で撃たれるのだが、撃たれてから死ぬまでの演技はまたしてもダメ。おそらく泣けるシーンのはずなんだが、全く泣けない。この私が(苦笑)。
ただこれは演技の問題というよりも演出の問題ではないのか?というのが私の今時点の感想。このシーン、無駄に長いし、新介とのカットバックも全然効果的じゃない。観ている方はシラけてしまう。貴史が死んだ後、新介は電話で呼びかけながら、泣くのだが、私は逆におかしくて笑いそうになった。全然感動しない。

江口さんの演技は、安藤くんのセリフの言い方よりはずっと自然に聞こえたけど、ラストの方は演技過剰な部分があり、やはり観ていてシラける。江口さんもこんなに演技下手じゃないはずだぞーーー。

あおいちゃんは可愛い。今よりもちょっとほっぺがふっくらな感じ。演技は悪くないような気がするが、あまりセリフもなく、難しい役だと思った。

石田ゆり子はエリート警部の役で、殺人事件を謎解きとして捉えている感じのキャラ。なかなかステキだったけど、捜査して分かった事を電話でベラベラしゃべらされて、あれじゃかわいそう。そして、そのシーンも映画をつまらなくしていると思う。

鳥肌実の演技は面白かった。この人、いるだけでおかしい(笑)。ちっともヤクザに見えないし。

松田龍平は出て来た時に、ああこいついたっけ、と思った(笑)。なかなか出てこないから。都電の中で、新介にベラベラと独り言のようにしゃべるんだが、それがかなりウザい。長過ぎる。説明セリフ所の騒ぎじゃない。
麻里がすべて殺したというのは、無理があると思う。理由が兄への反抗というか復讐だとしても、最初に麻里が殺しに関与していないと石田と一緒にいる刑事役に言わせているし。
麻里が江口たちに接近した理由が分からない。共感覚の持ち主である麻里は、ミッキー、ドナルド、グーフィーが子どもの頃から怖いものに見えると言っているが、例えばその見える物が新介たちの盗撮サイトのトップの絵になっていて、麻里がそれを見て、江口に近付いたなら分かるが、実際には、新介の事務所のPCの壁紙で、部屋に来てから麻里が初めて見たと思う。
大きい雨はガーベラ。で、ガーベラが降ってくるシーンは良かったが、ああいう風に二人の感覚を共有するシーンがもっとあるのかと思っていた。

「共感覚」が次々と殺人事件を起こした理由になっていないような気がする。義理の両親を殺したのは、兄への復讐であり、共感覚は関係ないのでは?同じ共感覚の新介と一緒にいたいと思って、貴史を殺したのはまだ理解できるけど。(貴史を殺したのは、「あの人がいると欲しいものが手に入らないから」と言っていたので)
共感覚の持ち主は孤独感を味わっているという事だが、あまりそういう風には見えなかった。特に新介。あれだけ、貴史と一緒に逃げると約束したのに、恋人に赤ちゃんが出来て、あっさり安藤を裏切るのも???な感じ。

不自然な演技、間延びした演出と編集。オチ(謎)がどうのというレベルにまで行っていないような気がする・・・

せっかくの「共感覚」という面白い設定なのに生かしきれていない。
脚本は「東京ラブストーリー」や「ラスト・クリスマス」の坂本裕二氏。
来年早々公開になると思いますが、もう1度観ても、私はたぶん、ダメ・・・
ちなみに一緒に観た友人は、微妙と言っていた人と、つまならくはなかったと言ってたので、感想は人それぞれなのかなぁ・・・

去年の東京国際映画祭で安藤くん主演(じゃなかったんだけど)の「シンクロニシティ」(改題「ブラック・キス」)を観たのですが、これもサスペンススリラーで、殺人事件が起こる話。謎解きもあるが、オチが「はい?」って感じで、面白いのかどうなのか判断に困ったのだが、この映画に比べるとずっと面白かった。

昨日観た方がきっと他にもレビューを書いてくれるのではないかと思うので、見てこようと思いますが・・・

ところで、エンドロールで見つけたのですが、文化庁の推薦がついてた・・・
そのせいで、映画を作る上で制約があったのんだろうか・・・?