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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

蝉しぐれ

2005-10-06 11:12:46 | 映画(さ行)
市川染五郎、木村佳乃、ふかわりょう、今田耕司、原田美枝子出演。黒土三男監督作品。藤沢周平原作。

江戸時代の東北の海坂藩。下級藩士の牧文四郎(市川染五郎)の父(緒形拳)は、藩の派閥抗争に巻き込まれ、冤罪によって切腹を命じられた。以後、文四郎は謀反をおこした父の子として数々の試練にさらされるが……。(ヤフーレビューより)

公式サイト

最近、邦画づいてます。今日も、これにするか、「室井~」にするか迷って、こっちにしました。
先週も「NANA」にするか「室井~」にするかで「室井~」じゃない方を選んでいる私(笑)。

ずいぶん前から映画館で何度も予告を観てました。木村佳乃がすごく綺麗だなと思っていて、eiga.comのレビューを読んで観に行く事に決めました。
ただ「阿修羅城の瞳」でも書いたけど、ワタクシ、染が苦手です(苦笑)。

上映時間が意外と長いことに当日気付いたのですが、観終わった時は、長かったという感じはしませんでした。
ただ時代劇なので、テンポは時代劇のテンポ(まったりゆったり系)。夢中で観ていても、途中で我に返って「ああ、映画観てるんだっけ」と思う(苦笑)。

以下、ネタばれ含みます。

全体の感想から書くと、悪くはありませんでした。っていうか、観終わった瞬間はイイ!と思ったんですよ。
ラストの終わり方が静かで良い。嫌いな感じじゃない。
ただ何か物足りない・・・。

いいシーンはいくつもあったけど、それほとんど予告で観た、って感じでした(笑)。
唯一、観てなくておおー!と思ったのは、妖術みたいな剣さばきをする人との対決。
これは染がかっこよかった。うん。
この人と2回対決するんだけど、最初の対決が何のシーンなのか分からない。唐突に出てくるんだよね。何かの大会なのか・・・木刀で闘ってたけど。2回目の対決のためにとってつけたようなシーンで、イマイチ・・・

文四郎が15歳の時から始まっているので、染が出てきたのは途中からでした。最初、15歳の文四郎が棒読みセリフだったので、あちゃーと思ったんだけど、段々良くなって、ふくと一緒に父親の遺体を引くシーンはとても良かった。

染が途中から登場な上に、楽しみにしていた木村佳乃が一向に出てこない(苦笑)。まだかまだかと引っ張ってようやく出てきた木村佳乃。

美しい・・・・・・

素晴らしいです。木村佳乃ファンは絶対観た方がいい。って、観るでしょうけど。
出番があまりなくて残念でしたよー。
文四郎が、ふくを逃がすために初めて人を切るシーンの殺陣は、やはり身のこなしがいいですね。安心して観れます。
父の仇である家老の元でタンカを切るシーンもなかなか良かった。

ストーリーとしては、父親が冤罪で切腹させられ、反逆者の汚名を着せられて生きた文四郎と、大奥に入り、殿に見初められたふくの話なのですが、何か物足りない気がする。
父親の仇を取る復讐の物語でもなく、想い続けたふくを殿に取られて、それを取り返す物語でもない。
ただ淡々と運命に抗えず、流されて生き、最後に後悔する話・・・?

映画に出てくる風景はとても素晴らしいし、木村佳乃も綺麗で、染の殺陣も良い。
テーマがうまくつかめなかったのか、一番何が言いたいのか、私にはあまり伝わってこなかった・・・。