Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

地下情/追い詰められた殺意

2005-07-05 13:55:07 | 映画(た行)
チョウ・ユンファ、カム・イン・レイ、トニー・レオン、アイリーン・ワン出演。スタンリー・クワン監督作品。86年。

モデルのビリーは、パリでの仕事を終えて香港に帰ってきた。同じく台湾出身の、女優のリュー、歌手のチューらと知り合いになり、チャンという男とも巡り会う。すぐに二人は愛し合うようになって、四人は一時を楽しく過ごす。だがやがて、深夜に帰宅したリューはチューの死体を発見して……。芸能界にあこがれる三人の女性と、彼女たちに惹かれる刑事の姿を描く。(ヤフーレビューより)

すんごい邦題ですね(笑)。
「追い詰められた殺意」って火サスみたいです。
で、最初の10分で殺人事件が起きるのかと思ったら違った(笑)。

ところで、この映画、「チョウ・ユンファの地下情/追い詰められた殺意」というのが邦題のようで、すっかりチョウ・ユンファが主役かと思ったら、これまた違った(笑)。
映画が始まって30分たっても出てきませんから(爆)。
トニーが主役に見えたのは私だけですか?(笑)出演者名でトニーの名前が後の方にあったので、あやうく見逃しそうになった映画でした。

ネタばれ全開で行きますので、よろしく(笑)。

86年の映画なので、トニー若い!そしてまたモテモテくんでした。やっぱり仕様なんだね、きっと。
モテモテくんなだけでなく、ラストのシーンで、かなりプレイボーイである事も明かされます。ヲイヲイと思ったけれど、ラストシーンのチョウ・ユンファとの病室のシーンは凄く引き込まれました。

んで、ストーリーはあんまり面白くなかった(苦笑)。チャン(トニー)を含めた仲間4人の話なんですが、チューが何者かに殺されて、その捜査で、チョウ・ユンファが刑事役で出てきます。
本人もセリフで言ってるんだけど、「刑事コロンボ」ぶってて面白かった(笑)。

刑事のランはどうも、トニーたちの仲間になりたいらしく、3人にちょっかい出してくる。チャンが彼女に隠れて、リューと寝るというかヤル所を目撃してたり。
でもなんだか寂しそうで、あれ?と思ったら、次の瞬間、ランの髪が大量に抜けるカットが。・・・・・・これがラストの病院のシーンに繋がるわけですが。

途中からチューの出身地である台湾に3人で(刑事は除く)行きます。チューの恋人がいるという事でそこでお世話になるんですが、そこでリューの妊娠(父親はチャン)が明らかになったりして三角関係に。サスペンスというよりは、メロドラマ風?

そういえば、チャンは台湾の人と、日本でいうとジャンケンみたいな遊びをしたりしてます。
糸巻きの歌みたいに腕をぐるぐる回したりするやつなんですが、何をやっているのはサッパリ分かりませんでした。勝ち負けがあるようにも見えなかった…
だた、昨日「星になった少年」という映画を見ていて、タイ人が言っていた「マッカライ、マッカライ」という言葉がそのジャンケンの時の掛け声みたいなので使われていて、あれってタイ語だったのかしら?と思ったりして。「星になった~」の映画の中では「大丈夫」という字幕がついてる言葉でしたが。

リューはそのまま台湾に残り、チャンはビリーとも別れ、香港に戻ってきた後、ランが末期ガンで入院しているのを知ります。
で、ラストの病室でのシーン。
二人の会話がなんだか重苦しいのだけど、上にも書いたように引き込まれました。
このシーンがこの映画の中で一番良かった。

他のシーンでは、トニーは、白いシャツが似合うなぁなんて、違う事考えながら観たりしてた(笑)。ちなみにキーファーは青いシャツが似合うんですよ。(聞いてないですね)安藤くんはなんでも似合う。(ますます聞いてない)

ところで。私が見逃したのでしょうか。
誰がチューを殺したの???
追い詰められた殺意って???(笑)

星になった少年(試写会)

2005-07-05 11:37:33 | 映画(は行)
柳楽優弥、常盤貴子、高橋克実、蒼井優、倍賞美津子出演。河毛俊作監督作品。

公式サイト

原作本「ちび象ランディと星になった少年」

脚本が、大森寿美男さん、制作はあの亀山千広氏(笑)。
シナリオ・センターで今週の金曜日にこの映画についての公開講座があります。監督が来られるそうで。
監督の河毛さんって名前聞いた事あるなぁと思って、講師に話したら、キムタクが主演した「ギフト」を演出した人だよと教えてもらいました。
ほほぅ~と思って、公式サイトを見たら、「沙粧妙子~最後の事件」「きらきらひかる」最近だと「人間の証明」を演出した人じゃないですか!!すご~い。どれも好き!

が、この映画はまた趣が違いますよねぇ・・・

この映画は去年カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を取った柳楽優弥くんが主演する事で、かなり前から話題になっていました。
観たいなとは思っていたのですが、おそらくお金を出して映画館には行かないかも、と思っていて、試写会に当たったので嬉しかった。

でも映画的にはどうなんだろうと思ってたんですよね。子ども向け・・・かな、と。原作も子ども向けのようですし。
観てみてやっぱり予想が当たってしまいました。
原作ありの、実話ベースの、子ども向け。
うーむ。面白いかと言われるとちょっと・・・(苦笑)。

ストーリーは、撮影などで使われるで動物たちの飼育をしている一家(小川プロダクション)の長男、テツが、象使いになるためにタイで修行し、日本で象使いとして少しずつやり始めた時に、彼に不幸が襲うという・・・。
家族の問題も絡めながら、描かれていました。

実際にタイで撮影され、象使いとして、柳楽くんは訓練を受けたそうで、なかなか見事でした。
一家と共にいる動物たちも愛らしくて可愛い。

けれど何か話が薄っぺらく感じてしまいました。最近、私が濃い話を観過ぎでしょうか(爆)。
薄っぺらく感じる、この違和感はなんだろうと考えると、やっぱり柳楽くんの演技が微妙だったからでしょうか。
最初に柳楽くんの顔のアップが出た時、「濃い!!」と心の中で叫んでしまいました(笑)。
柳楽くんって濃い系の顔ですよね。彫りが深いし、目もぱっちりしてる。ちょっとびっくりしてしまいました。
もちろん、「誰も知らない」の頃から成長していて、声も低くて、男らしくなっていました。
ただ、どうも演技がぎこちないような。演技だけじゃなく、セリフも・・・。
私が期待しすぎなんですかね。これが普通なのかな。
話も演出も、これ以上どうしろと言われても、どうしようもないんじゃないかとは思うのですが。常盤貴子さんの演技はまぁ良かったんじゃないかと。

子ども向けの映画って事で、親子で観に行くには良いのではないかと。(フォローになってるかな・・・)

これって、あえて、シナセンの公開講座に参加してみるべきなんだろうか。撮影がどれだけ大変かとかそういう話もありそうだけど、撮影がいくら大変でも、映画が観ている側に訴えてくるものがないと、「ふ~ん、そうなんだ」で終わっちゃうんだよね・・・。

一つ、映画を観た教訓としては、やりたい事はいますぐやれって事でしょうか・・・。