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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

欲望の翼

2005-07-11 14:02:44 | 映画(や行)
レスリー・チャン、カリーナ・ラウ、マギー・チャン、ジャッキー・チュン、アンディ・ラウ、トニー・レオン出演。ウォン・カーウァイ監督作品。90年。

この映画、感想を書くのが難しいです。つまらないからではありません。この映画の雰囲気を伝えるのが、難しい。
暗い映像が多くて、観ていて気が滅入る感じがします。フィリピンの映像が唯一、明るいかな…
結論から言うと、私、この映画、好きです。
なんていうか、観ていて、気持ちが映画の雰囲気と流れに添ってしまう感じがします。特にどのシーンが好き、というわけでもなく、なんとなーく好き(苦笑)。上手く説明できない…

退廃的な雰囲気を持つレスリー扮するヨディ。やたらとキザなセリフと行動で女を落とすのに、すぐに捨てる。かといって凄く冷たい人間なわけでもなく。
母親との会話で「一緒に不幸になろう」というヨディに、なんとも言えない気持ちになりました。

ナンパされた方なのに捨てられてしまうマギー扮するリーチェンとか、やたら気性が激しくて、こういう人と友達になりたくないわ(笑)と思うような、でも凄く一途なカリーナ扮するルル(ミミ)とか、失恋したリーチェンを慰める警官のアンディとか、ヨディの友達でルルに恋してしまうジャッキーなどの登場人物が絡み合うストーリーです。でもやっぱりヨディが一番気になる存在だなぁ(笑)

脚のない鳥の話し。今はいないレスリーを想うと、聞いていてせつないきもちになります。
地上に降りるのは、死ぬ時だけだ、なんて…
レスリーの存在って私にとって、とても不思議です。
彼が亡くなった時は、名前は知っていたけれど、名前=顔が浮かばないくらいの知識しかありませんでした。
今、映像で彼を観ていると、彼がこの世に存在しないという実感があまり湧かないんですよね。
どこか遠い世界の話のようで。レスリーがどんな人だったのか、知りたいような気もするし、知らなくてもいいような気もする。
好きとか嫌いとか、そういう次元とは違う存在なのかもしれません。
トニー祭りも落ち着いてきたことだし(笑)、レスリーの作品もいろいろ観てみたいです。

ところで、トニーですが、最後の最後にちょこっとだけ出て来ます。
ストーリーとは何の関係もなく、脈絡なく…
まぁ、それがなぜなのか、話は耳に(というか目に?)入ってきますが、本人が何かで語っていたように、スクリーンの中で、凄く自然ですね。演技っていうかなんていうか…
出かける支度をしてるだけなんですが(笑)
そして、唯一トニーが出ているシーンであるのに、その部分だけ、私が借りたビデオの画像が悪かった(苦笑)
トニ−ファンがそこだけ繰り返して観たからじゃないのか?(爆)