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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)

2005-07-21 11:46:48 | 映画(あ行)
堤真一、永瀬正敏、阿部寛、宮迫博之、田中麗奈、原田知世、いしだあゆみ出演。実相寺昭雄監督作品。

公式サイト

「この世には不思議なことなど何もないのだよ。関口君」

ストーリー以前に、堤さんがこういう決まり文句を言うキャラの映画、というだけで、観に行きたくなってしまう私ですが(笑)。
面白かったですよ。世間の評判はあまり芳しくないらしいと聞きましたが…
ただなぜ映画で?(笑)という気がしなくもない…TVドラマでシリーズにしても十分いけるような。あ、でもTVだとこんなに豪華なキャストにはできないのかな…
ま、どーせ、私の感想もしくは、感覚は世間と一致しない事が多々あるので、いいんですけど(なんかちょっと卑屈っぽい・笑)。

京極堂こと、中尊寺秋彦(堤真一)は、古本屋、神主、憑物落しの3つの顔を持つ。京極堂の友人である作家の関口(永瀬正敏)は、京極堂の妹で、編集者である敦子から、久遠寺病院の娘・梗子(原田知世)が20ヶ月もの間、妊娠しているという話、そしてその夫は1年半前から行方不明であると聞く。京極堂に相談に行くと、探偵の榎木津(阿部寛)のところへ行けという。
榎木津の事務所へ行くと、そこには久遠寺病院のもう1人の娘、涼子(原田知世)が来ていた。
そんな折、久遠寺病院で看護婦をしていた女が死体で見つかる。榎木津の幼馴染で、戦時中、関口の部下だった刑事の木場(宮迫博之)は、久遠寺病院の噂を追い、新生児が連続して消えていたことなど、新たな証言を得る。
これらの登場人物に加えて、久遠寺病院の院長や、その妻(いしだあゆみ)、医師(松尾スズキ)を巻き込んでいく。

姑獲鳥とは、日本では、柳の下で、子どもを抱いてくれと頼む女の化け物。中国では「こかくちょう」と読み、鳥に化けて、子どもをさらいにくる女のことを言う。
久遠寺家で起きているのは、姑獲鳥の呪いなのか?


キャストが豪華ですよねぇ。堤さんに阿部ちゃん。永瀬くんに宮迫さん。原田知世にいしだあゆみ、田中麗奈、松尾スズキ。濃いですね(笑)。
特に堤さんと阿部ちゃんが良かったな。二人ともアヤシイ力を持っている設定だったし。堤さんの最初の長いセリフは、圧巻です。言ってる事はなんだか小難しくて、全部は理解できないんだけど、そんなの気になりません(笑)。
京極堂は安部晴明ゆかりの人物らしく、憑物落し(陰陽師)として、お祓いみたいなのをやってましたが、陰陽師といえば、野村萬斎ですよ(爆)。
もちろん、野村萬斎とはまた違ってましたがね。
そしていしだあゆみさんの怪演(笑)。叫び声を聞いて、声を立てずに大笑いしました。
映像的には、まぁありがちな感じはしましたが、特に嫌だというわけでもなく。不可思議な雰囲気は出てましたし。

まぁ、一つネタばれ言うとすれば、



最後に原田知世が、あそこから落ちるのは、セオリー通りってことで(笑)。
落ちるぞ、落ちるぞ、落ちた~~~って思うのは、結構気持ちがいい(大笑)。




ストーリー的には、私はワケわからんという事もなく、たぶん、原作と比較をすれば、登場人物の描き方も薄いし、サラっとセリフだけで流れた部分もあるんでしょうが、原作未読の私はあまり気になりませんでした。
ただ後半、京極堂がペラペラと謎解きをしゃべるシーンが長いなという気はしました。でもこういう話じゃしょうがないんでしょうけど。
シリーズ次回作作ったら、また観に行きますよ。次回はぜひ試写会当てたいわ。

実相寺監督ってかなり年配の方なんですね。「帝都物語」とかの監督さんでびっくりしました。「D坂の殺人事件」もこの監督の作品だそうで、ずっと前から気になっていて、未見なんですけど、今度観てみようかな。