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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

スーバーサイズ・ミー

2005-07-24 10:41:45 | 映画(さ行)
モーガン・スパーロック出演、監督作品。

1か月間、すべての食事をマクドナルドのメニューで摂っていたら、体はどうなるのか? そんな疑問に、スパーロック監督が自らの肉体をもって体験し、答える超異色のドキュメンタリー。食べ始めて数日後の嫌悪感を通り過ぎると、やがて麻薬のように欲する“マック食”の中毒性が明らかになる。最初は実験を軽視していた医師や、スパーロックのベジタリアンの恋人も、彼のあまりの体調の悪化に、マック食を止めさせようとするのだが…。(amazonレビューより)

珍しく、新作をTSUTAYAで借りて来たのは、土日がDVD、ビデオが全て半額だからでーす。新作も半額かどうかは店舗によるみたいなので、お間違えなく。

この映画(というかドキュメンタリー?)は、とても興味があって、映画館へ観に行こうと思っていたのだけど、観に行った知り合いが、「男が醜く太って行く様を、何もデカイスクリーンで観なくてもいいんじゃない?」と言っていたので、DVDが出るまで待ってました(笑)

マックのメニューを1ヶ月間食べ続けて行くとどうなるか、という実験なんだけど、観ててだんだん嫌になりますね(笑)気持ち悪い…しばらくマックには行きたくないかも(苦笑)。

マックは結構好きで、時々行くんだけど、食べ続けるのは絶対に無理。
一時期、食べると美味しくないと思った時期もあって、ハンバーガーは避けてました。チキン系を食べてたかな。最近はまた復活して普通に食べられるようになったけど。
頻度としてはどうだろう…2週間から3週間に1回くらいかな。職場の近くにあるので、昼食にしてしまう事があるのです…。

スパーロック監督の実験と共に、栄養士などの食品関係者や医療関係者のインタビューなどもあって、興味深かったのは、喫煙者を叱責する事はできるけど、肥満者を叱責する事はなかなかできない、という事。
たばこが身体に害を及ぼす事は喫煙者も分かっていて、でもやめられないという。高カロリー食品を食べ続ける事も身体に害であるという事は認められているはずなのに、肥満者を叱責できない…

私は子どもの頃から体質だと思いますが、太ったことがないです。もちろんダイエットもしたことがありません。痩せたいと思った事もない…(実際痩せると体力が落ちて、風邪をひきやすくなるので、自分としては辛い事の方が多い)
なので、友人たちが痩せたいという気持ちはあまり分からない。だって、別に太ってないのに…

が。この映画に映る肥満者(アメリカ人)は、太ってる、という言葉では形容できない太り方。まさに肥満という感じの人ばかり。
これは身体に悪いよ…。というか、ここまで太るまでに気付かなかったのだろうか?やはり食欲には勝てないのかな…
食べる事は大好きだけど、量を食べる事にはあまり関心がないし、ストレスがたまっても食に走らない私には理解しがたい。(だからといって、太っている人をバカにしているのでも、軽蔑しているのでもないです。誤解なきよう)

あと、驚いたのが、学校給食がファーストフードである事。日本では信じられないですよね。日本は学校給食が一番、栄養面のバランスがいいはずですから。
食品業界のCM広告費の高さや、圧力団体の事も出て来てました。

半月ほど食べ続けていくと、スパーロック監督の元気がなくなっていくのが目に見えて分かります。で、マックを食べると元気になるという。
これは完全に中毒。マック中毒。こわ~い(笑)
実験前から診てもらっている医者も途中で止めるように警告を出してたし。特に肝臓に来るみたいね。高カロリーで、塩分、糖分がたくさん入っているし…

スパーロック監督は映画の中で、せめてスーパーサイズだけでもやめないか?と言っていますが、この映画の上映60日後に、マックはスーパーサイズの販売を中止したそうです。広報関係者は映画とは関係ないと言ってるそうですが…
「ボーリング・フォー・コロンバイン」でもそうでしたね。映画の中で、銃の弾を売るのを止めて欲しいと、銃による被害者がKマートかどこかに訴えたら、販売が中止された事がありましたよね。
世の中なんて、自分が多少あがいたって、変わるわけないと思うけど、あながちそうでもないのかもしれない、と思ってしまう。
黙って我慢しているより、おかしいと思った事は言っていく必要があるのかも。
日本人が一番苦手な分野、だと思うけれど。