1978年録音。 RCA。
「英雄の生涯」という曲はどういう訳か定期的に聴きたくなるのです。
コレクションを見ると、次のCDがありました。
・カラヤン指揮 ベルリン・フィル(EMI版)
・ライナー指揮 シカゴ響
・ビーチャム指揮 ロイヤル・フィル
・マゼール指揮 クリーブランド管
・ショルティ指揮 ウィーン・フィル
・小澤征爾指揮 ボストン響
・ケンペ指揮 シュターツカペレ・ドレスデン
・ジンマン指揮 チューリッヒ・トーンハレ管
・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管
・ベーム指揮 ウィーン・フィル
今回はオーマンディです。これは2001年発売の「ユージン・オーマンディ&フィラデルフィアの芸術 第2集」から。当時 初CD化されたものです。その後2009年には同じ内容が Blu-Spec CDとして再発売されています。
これを改めて聴いての感想は
豪快、壮絶、圧倒的。小澤征爾指揮 ボストン響の演奏が精密に調整された1600CC 4気筒 スーパーチャージャー付エンジンとすれば、オーマンディ指揮 フィラデルフィア管は5000CC V12のフェラーリエンジンです。ここまでの質が高く量のあるR.シュトラウスは他にはありません。カラヤン指揮 ベルリン・フィルはV8エンジンどまりです。
アクセルをがーんを底まで踏みつけると、即時V12気筒が咆哮をあげて血液が背中側に集まってしまうような加速がやってくる。他のオーケストラでは、一瞬ガソリンの供給が間に合わず1/100秒の遅れが発生してしまいます。
さらにバイオリン・ソロが超人的に上手い。大オーケストラの前で大きな音量を出しながらこんなに唄えるのもすごいです。
オーマンディとフィラデルフィア管の到達した芸術の極みが分かります。お薦めの名盤です。
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」& メタモルフォーゼン【Blu-spec CD】 | |
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