CD 49枚組 SONY BMG KOREA
SONY韓国のボックス・セット。
セルがCBSに残したほとんどの録音が集められました。Bruno Walterのセットと同じく韓国の企画・制作。
作曲者名のアルファベット順に曲が収録されています。このため、1枚目がバルトーク。この次にベートーヴェンが来るという構成。ただし、48、49枚目はセルの集大成とも言える「ライブ・イン東京」の2枚を配しています。
収録曲
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
ベートーヴェン:交響曲全集
ブラームス:交響曲全集
ブルックナー:交響曲第3番、第7番、第8番
ドヴォルザーク:交響曲第7番、第8番、第9番「新世界より」、スラブ舞曲集
ハイドン:交響曲第93番、第94番、第95番、第96番、第97番、第98番
第92番ト長調、第99番、第88番、第104番、第97番
ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
ウォルトン:ヒンデミットの主題による変奏曲
ウォルトン:交響曲第2番
コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
プロコフィエフ:組曲「キージェ中尉」 作品60
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」、交響曲第10番
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919年版)
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」、劇付随音楽「真夏の夜の夢」、フィンガルの洞窟
モーツァルト:交響曲第28番、第33番、第35番、第39番、40番、第41番
グリーグ:ペール・ギュント第1組曲
ビゼー:アルルの女 第1組曲
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」
リヒャルト・シュトラウス:家庭交響曲、ホルン協奏曲第1番変ホ長調、ドン・ファン、死と変容、ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら、ドン・キホーテ
ロッシーニ:序曲集
シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」、第9番ハ長調「グレート」
シューマン:交響曲全集
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調
ライヴ・イン・東京1970
CDの1枚目から順に聴きました。
このセットの多くの演奏をCDやLPで持っています。これと比較すると、雲泥の差の音質。リマスタリングでここまで音質が変化しているとは思いませんでした。
ベートーヴェン、ブラームスを聴いて、「このオケは上手いなぁ」と感心。そしてマーラーの6番で「マイッタ」。リヒャルト・シュトラウスに至っては、この迫力に開いた口がふさがらない。これは凄い演奏。
縦軸がどのオーケストラよりもピッタリと合っていて、蒸留水のように濁りがない。大編成オケなのに室内楽のように無駄がありません。大音量のシーンでは他のオケには無い大迫力になります。
今まで聴いていたセルとクリーヴランド・オーケストラとは違います。指揮者とオーケストラの究極の美です。今後聴き続けるであろう愛聴盤になりました。
驚いたのはモーツアルトのヴァイオリン・ソナタでラファエル・ドルイアンのヴァイオリンをセルがピアノ伴奏しているCD。なななんと、セルのピアノです。これが、専業ピアニストのような上手さ。セルがこんなピアノを弾くとは全く知りませんでした。バーンスタインがピアノを弾いたCDもありますが、こちらのほうが格段に上手いです。
モーツアルト交響曲39番、40番、41番の3曲についてはモノラルとステレオの両者が収録さていています。これを聴いてみて感心したのは、音質の善し悪しはありますが、解釈や演奏スタイルが不変であること。このあたりもセルらしいです。
残念だったのは、マーラーの4番が収録されていなかったこと。オリジナルが他の指揮者とのカップリングであっため、はずされてのでしょうか。
バーゲン価格49枚組CDボックスです。素晴らしい演奏がこの価格で買えるとは、なんと幸せなことでしょう。お薦めです。
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