「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」 吉岡秀隆、堤真一、堀北真希

封切り後時間が経過してしまいましたが、ようやく三丁目の夕日の 3作目を観てきました。

第1作：昭和33年、第2作：昭和34年 これから少し時間が経った昭和39年（1964年）の第3作目。東京タワーが建ち、東京オリンピックで賑わう高度成長期の下町を舞台にした人情豊かな人達の暮らしを描いた映画。

小説家の茶川（吉岡秀隆）は身重になったヒロミ（小雪）と淳之介と共に駄菓子屋、夜は飲み屋もやりながら幸せに暮らしている。茶川の作品が連載されている雑誌が漫画を中心の編集に代わりつつあり、茶川は新人作家に連載ページを奪われそうになっている。淳之介は東大を目指しながら、小説家になる夢を追っている。
向かいの鈴木オートでは則文（堤真一）とトモエの夫婦とエレキギターに凝っている息子の一平、そして六子（堀北真希）が暮らす。六子はやけどの手当をしてくれた医師菊池に思いを寄せるようになり、ふとしたことからこの二人は交際を始める。




今回のテーマは親子。親の想いを子供に伝えること、子供が親の想いをどのように捉えるかということを茶川の父親、茶川と淳之介、そして鈴木オートで親代わりを勤める則文と六子 この関係で描いていきます。
また泣かされてしまいました。吉岡秀隆さんに2度やられました。いやですね、涙もろくなって。



堀北真希さん、この六子がはまり役です。純朴な少女、そして女性の役が合っています。「白夜行」の演技とは雲泥の差がありました。

全2作と比べると、少々ネタに困ったようなところが感じられました。が、良き映画であることは否定できません。お薦めです。

「プロ野球重大事件 ー誰も知らない”あの真相”」 野村克也

角川oneテーマ21 220ページ 724円＋税
プロ野球界で起こった「事件」について野村さんの眼で観て判断、そして球界の長老 野村さんだから書けることを書いた本。

序章「プロ野球は大丈夫か」は昨年秋以降のプロ野球の事件についての解説。
昨年はオーナー会社、球団、監督についての問題・課題が表面化。これについて各事象を取り上げ、問題とその原因を究明。そして対処を進めないと今以上にプロ野球が衰退することの警笛を鳴らしています。
・ナベツネ・清武のラン
清武GMが読売新聞グループ本社会長 渡邉恒雄に反旗を翻した。双方が訴訟し、読売グループ内の紛争の様にも見えるが。。。
・落合監督解任
2011年もリーグ優勝、8年間で4回のリーグ優勝、1度の日本一という成績をあげた落合監督がシーズン途中に解任の発表。
・横浜DeNAベイスターズの誕生
12月のオーナー会議で楽天を除く11球団の賛成で新球団が誕生。しかし、監督は実績の無い中畑。日本ハムの新監督もコーチ経験も無い栗山。監督の人選は。。。

第1章～第3章は野村さんの現役時代を中心とした裏話が、特に脈略もなく記されています。野村さんの著作を読んできた者にとっては、ここはあえて読む必要なしです。
最後の第4章「野村流プロ野球改革案」は序章に提起した課題に対しての 野村さんの改革案です。いつもながらの分かりやすい正論。誰でも良いから、この改革案の一つに取り組んでプロ野球を元気にして欲しいと思った次第です。

序章と第4章はお薦め。



<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4041101611" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

「グレイズ・アナトミー シーズン3」 Grey's Anatomy Season 3 DVD

シアトルの病院を舞台として外科医を目指すインターン メルディス、クリスティーナ、イジー、オマリー、アレックス と医師達 デレク、バーク、アディソン、マークの仕事と恋愛、友情を描いたドラマのシーズン3、全25話。
発売直後に観たのですが、再度シーズン1 から観直して、シーズン3までやってきました。近日シーズン7が発売予定なので、これも楽しみです。




1話 イジーが恋人を死なせた喪失感で立ち直れない
2話 イジーが起き上がるがマフィンを作ってばかり
3話 アレックスと痛感の無い少女
4話 イジーが遺産870万ドルを受け取る。メルディスが盲腸炎
5話 バークの復帰、手術開始
6話 子宮2つある女性の妊娠
7話 キャンプ
8話 ジョージの父親の入院
9話 バークの手指の問題が公に
10話 ジョージの父親の心臓手術。シャム双子の分離手術
11話 ジョージの父親のガン手術
12話 ジョージの父親の死亡
13話 アーミッシュの娘が子宮頸ガン。バートとジョージが求婚
14話 フリークリニック開始。メルディスの母親の認知症が一時的に回復
15話 ジョージとカリーの結婚。フェリーの大事故でメルディスが海に転落。カレフが妊婦を救う。
＜ここがシーズン3の折り返し。後半に向けての多数のエピソードの種まき＞
16話 メルディスが発見される
17話 メルディスが蘇生
18話 クリスティーナの出身大学の著名教授、元愛人が登場
19話 カリーの父親とジョージの面談。ジョージとイジーが・・・。
20話 イジーの子供
21話 理事長のペニス・フィッシュ
22話 アディソンがロスへ。スピンアウトストーリーの起点
23話 メルディスの義母の死亡
24話インターンの試験
25話 クリスティーナの結婚式。リチャードの妻が入院。ジョージが試験失敗。

こうやってまとめてみると、
前半はイジーの立ち直り、バークの手指の問題をクリスティーナがどうやっていくか、ジョージの父親の2度の手術。
折り返しの15話でフェリーの大事故
後半はメルディスの蘇生、記憶を失った妊婦エヴァとカレフ、カリーとジョージの早すぎた結婚、そしてクライマックスのクリスティーナとバークの結婚へと。次のシーズン5がどうなるかという期待を持たせて終わります。

16話ではイジーがフェリーの事故現場で携帯電話で指示を受けながら工事用ドリルを使って頭蓋骨に穴を開けて救命するシーンがあります。全く同じことを日本のTVドラマ「コードブルー」がまねてやりましたが、緊張感・迫力は本家にはかなうものではありませんでした。このシーンは、痛くて、怖くて。シーズン3のハイライトです。



インターンと医師達、この人間が良く作り込まれ描かれていてなんだか近所の人達というような感じになっています。人物をしっかりと作って、毎回ドラマティックな展開を持ってくる。面白くないわけがありません。
明日からはシーズン4の2回目視聴開始します。
もしもこのドラマを観ておられないのなら、大損してますよ。間違いないお薦め作品です。


<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B0015U3MZY" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B0015U3N08" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

「REI(レイ)―新世紀エヴァンゲリオン文庫写真集」 「ASUKA(アスカ)―新世紀エヴァンゲリオン文庫写真集」

「ASUKA(アスカ)―新世紀エヴァンゲリオン文庫写真集」
角川文庫 REI：94ページ ASUKA：78ページ 440円×2

「新世紀エヴァンゲリオン」のヒロイン 綾波レイと惣流・アスカ・ラングレー 2人の写真集 ＋ 声優による詩集。 綾波レイ：林原めぐみ、惣流・アスカ・ラングレー：宮村優子。

メモ
レイ
暖かい肌
冷たい心
触れたのは肌
触れたかったのは心

アスカ
そのまま眠ってしまおう
全部許してあげるから

「愛している」って言わないと
殺すわよ

アニメのキャプチャの写真と詩の小冊子です。小さい写真が多く、また画質も今ひとつなのが課題。これではファンの心をつかめませんね。新刊で買えなくなっている原因はこのあたりにあるかと思います。

エヴァンゲリオンのコアなファンが研究者以外は買う必要なしです。


<iframe style="width: 120px; height: 240px;" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4043414013" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>

<iframe style="width: 120px; height: 240px;" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4043414021" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>

ネットワーク オーディオ プレーヤー 「DENON DNP-720SE」

DENONのネットワーク オーディオ プレーヤー をAmazonで購入。昨年11月発売の新製品にもかかわらず、4割引。こんなに値引きして良いのかと、こちらが心配になります。
DENON（デノン、昔はデンオンでした）というオーディオの名門メーカーの製品。型番の「DNP」は、DENON Network Player の略なのでしょうが、DNPというと とある大手顧客を連想してしまいます。買ってから気づきましたが、これは大きな減点。

箱。Amazonからは宛先シールを貼り付けたこの箱で到着しました。
本体は奥行きの短い軽量級です。




付属品。最近のAV機器の例にもれず多数のボタンの付いたリモコン。ピンケーブルは貧弱なので使えそうにありません。無線LANアンテナが付いているのが本機の特徴です。




できること（機能）
・AirPlay
これを目的として買いました。iTunes、iPodなどからの再生です。
・Tuner
FM/AMチューナー。コストがかけられていないようですが、感度は良好。Kenwoodの専用機と比べると・・・。選曲の反応が遅く、少しいらいらさせられます。・Internet Radio
今までInternet Radioを聞いたことがないのですが、これは使えますね。
・Music Server
PCやNASのファイルを再生できます。AirPlayを使うので、これは用なしです。
・USB Audio
USBメモリやiPodの音楽ファイルの再生ができます。

音質は、ネットワーク接続、デジタル to アナログ変換器として、これといって文句付けるところがありません。いとも簡単に、B＆Wのスピーカ、今は無きSUNSUIのアンプという超弩級オーディオセットでMacのiTunesの音楽が聴けるようになりました。
今後はCDをロスレスでiTunesに格納して、CD本体はクローゼットへ押し込むということになります。CDで部屋の空間が狭くなって困っていたところなので、このDNP-720SEは救世主です。
操作性も文句なし。特に、Internet RadioやFMを聞いていて、MacでAirPlay再生すると自動で切り替わってくれます。これは便利です。

ハイレゾリューション・オーディオ（高解像度オーディオ）として、試しにWebの「HD Tracks」からFLAC サンプルファイル 500MB余をダウンロード。これをUSBメモリに書き込んで、DNP-720SEで再生。おおおおおお驚きです。理論的には当たり前なのですが、CDとは次元の違う高い解像度の音質です。MP3の128kbpsがざらざらの肌感覚の音質、CDが滑らかな音質、そしてこのFLACはSACDの上を行く臨場感。これははまりそう。危ないです。まじめな話、CDやSACDの規格の枠を破って、デジタル・オーディオはまだまだ音質が上へ上へ行きます。カード決済で、多数のファイル・ダウンロードしそうな気配がしてきました。

この価格でここまでの機能、音質があるので文句なしの買いです。


<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B005I2CYZE" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

「ラスト・チャイルド」 ジョン・ハート

ハヤカワ・ミステリ 460ページ 1600円＋税
13歳の少年ジョニーは1年前に行方不明になった双子の妹アリッサの行方を捜していた。父親はアリッサの失踪と共に姿を消し、母親キャサリンは酒と薬に溺れて街の名士の愛人となっていた。ある日ある男がジョニーに「少女を見つけた」と言って死ぬ。ジョニーはこの少女がアリッサであるという確信を持ち、調査を進めていく。

これは第一級のミステリです。圧縮機で押し込めたように密度が高い、いや密度が高すぎる小説。ジョニーの捜査によって次々と新事実が現れ、これを刑事ハントが追っていきます。
ジョニー少年の思い、ジョニーの友達、ハント刑事、脱獄囚、警察署署長など多様な人物がそれぞれに思い悩む姿が臨場感を持って伝わってきます。
これはミステリの名作として世に残ります。

惜しむべくは、東野さやかの翻訳のテンポが良くなく、読むのに時間を要するところ。ここだけが残念でした。
間違い無しのお薦めです。


<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4150018367" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

「花のあと」 DVD 北川景子

2010年作品。
藩の重役の寺井家の一人娘以登（いと）（北川景子）は父親に件の手ほどきを受けて、藩の道場の二番手を倒すほどの剣の使い手であった。花見の折りに道場で一番の江口孫四郎が以登に手合わせを頼み、手合わせをすることになった。この試合で対峙した瞬間に以登は孫四郎に恋心を抱くことになるが、許嫁がいる以登は孫次郎を忘れようとする。しばらくの後、孫四郎が上役の卑劣な策略により自決する。許嫁の助けを借りてこの真相を知った以登は・・・。

侍の世界で、剣を仕込まれた娘が初めて恋をするが、家格の違いで結ばれない。その後、恋をした相手が罠にはまって自殺する。この復讐、正義のため、また自分の恋心に整理を付けるために罠を仕掛けた相手と決闘する。こういう、ちょっとあり得ないけど、分かりやすい筋書きの映画です。




ヒロイン以登役の北川景子さん、どんな時代劇をするのかなと心配していましたが、これが「良いです！」。藩の名家のお嬢様として、そして女剣士として、上手いです。「パラダイス・キス」でも上手いと思いましたが、この前に撮った本作でも江戸時代の女性を上手く演じていました。この世代の女優ではピカイチです。特に目の使い方が素晴らしいです。

マイッタのが、2度ある殺陣のシーン。竹刀、刀を持ち相手に立ち向かう顔つきが、凛々しいというのでしょうか、漫画に出てきそうな女流剣士の格好良さがあります。

陰謀が渦巻く藩政という暗くなりがちなストーリーですが、映画は明るく作られており、爽快感すらあります。肩の凝らないラブストーリー と 剣劇。お薦めです。


<iframe style="width: 120px; height: 240px;" src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B003QPG244" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>

「キミがこの本を買ったワケ」 指南役

扶桑社 222ページ 1300円＋税
人が物を買うときの根拠について、今までのマーケティングの「常識」から離れ、その実態について解説。著者の本業である広告をも否定する内容が盛り込まれた、いわゆる掟破りの書。
物を買うのは
「魔法のヴェールをまとっていたから」
「脳内スロットがゾロ目になったから」
「最初の25%に入りたいから」
この切り口で解説が進みます。

今まで、気づいていながら、誰もが言わない、書かないのでスッキリしなかったことがはっきり見えました。

メモから
「ついで買い」 コンビニのレジ横の酢コンブ。食品コーナーに置いてあったら決して買わないものを買ってしまう。
「人は主役よりも、ちょっと脇で光っているポジションのほうが好き」 クラスで4番目に可愛い子が男子の人気を一身に集める。これはAKB48。彼女らはとりたてて可愛くなく、クラスで4番目の可愛い子を集めた。その中でも、4番目の「さしこ」たる指原莉乃が最近ブレークした。
「人は買い物という行為が好き。常にそのキッカケを探している」 ○周年記念、優勝セールはそのキッカケを与えている。
「インタビュアーの質問の意図を察知し、口コミと答える」 口コミでモノを買うことは無い。
「人類の進化は個に向かっている」 街頭テレビから一家に１台になり、今は一人１台。漫画喫茶も、今は個室タイプがメイン。→新しい事業は「個」の概念を重要視。
「エロ、値引き、品切れ」は中身を伴わずに、人を引き寄せる力がある。

斜に構えたマーケティングの本です。今まで書かれていないことが多数あり。公式の場では発言しがたい事実が満載されています。きっと大人の振りができる人達は、こういうことは分かっているから口に出さない → その事実を忘れてしまう → マーケティングで外してしまう ということが起こってそうな感じがしました。
新鮮な本です。お薦め。


<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4594061575" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

「ウワサの真相 Wag the Dog」 DVD ロバート・デニーロ、ダスティン・ホフマン

1997年 米国作品。
大統領の選挙中に選挙を戦っている大統領が少女とのセックス・スキャンダルを起こしてしまう。大統領の選挙対策チームはこれを乗りきるために揉み消し屋コンラッド（ロバートデニーロ）を雇う。コンラッドは国民の目をセックス・スキャンダルからそらすためにアルバニアとの戦争が起こったことにする。これを国民に信じ込ませるために、ハリウッドの映画プロデューサー スタンリー（ダスティン・ホフマン）に協力を取り付ける。彼らは、アルバニアの核兵器がカナダに持ち込まれたこと、テロリストに家族を殺された少女、取り残された兵士などを作り上げ、アメリカ人の愛国心を煽っていく。



ロバート・デ・ニーロとダスティン・ホフマンという2大俳優の競演による、アメリカの内側を皮肉った映画。
選挙に勝つためにはハリウッドの映画作りと同じように、シナリオを考えヒーロー、ヒロインを仕立て上げ、これを国民に信じ込ませる。お金持ちの国アメリカでは実際にありそうな話です。湾岸戦争など、本当はこの映画の通りであったのではないかと思ってしまいます。
有名な歌手を集めてヒット曲を作る、猫を抱いた少女が逃げ惑う動画のTV放送など、「アメリカは本当にやってそう」な感じ。ロバート・デ・ニーロとダスティン・ホフマンの2人が悪巧みしていくところ、妙にスッキリとして快感さえ覚えました。

アメリカはこういう国かもしれませんよ というブラック・ユーモアの娯楽作品です。特に後に残るような作品ではありませんでした。2大俳優の競演を楽しむという 玄人好みの作品がお好みであればお薦めになります。


<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B0046VSZCY" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

「Net Audio vol.05」 ネットオーディオ vol.5

音元出版 1238円＋税

オーディオ・マニア向け季刊誌「Audio Accessory」の増刊号として出版されていた「Net Audio」誌が本号 vol.5 から独立して季刊誌となりました。
小さな出版社である音元出版のAudio Accessory誌はLPレコードの時代からのお付き合いです。オーディオが好きな編集者と評論家が楽しんで記事を作っている様子が見えるような密度の濃い内容、そしてこれをよりよく読者に伝えてくれている 上手い写真と品質の高い印刷という、宝箱のような雑誌です。今回、のれん分けの形で「Net Audio」誌が季刊誌となったことは嬉しい限りです。

本誌の守備範囲は主として「ネットワーク・オーディオ」と「USBオーディオ」です。
この1～2年で登場した、ネットワーク・オーディオ・プレーヤ と、その少し前からヘッドフォン・アンプやiPod再生システムのような形も含めてのUSB経由でのデジタル・オーディオ・プレーヤ。
現時点ではこれといった決まり手がありません。そこが面白いところでもあります。32bitサンプリングなど、CDやDVD、SACDの規格を凌ぐ高解像度、すなわち高品質の音源がここにはあります。
また、AppleのAirPlayというMacやiPad、iPhoneからネットワーク経由でのオーディオ再生という新しいリスニングスタイルも登場しています。

本誌は、機器の評論から、PC・ネットワーク・NASなどのセットアップ、ソフトの評価、販売されているデジタル音元の評価まで、この世界に必要な情報が上手くまとめられています。あいかわらず音元出版の編集は上手いと感心した次第です。

でもいけませんね。物欲が・・・。ネットワーク・オーディオ・プレーヤとしてパイオニアのN-50かデノン（昔はデンオンでした）のDNP-720SEが欲しくなってしまいました。これをメイン・オーディオ・セットに接続して、AirPlayでiTunesの曲を再生するという姿をえがいています。いけませんね、こういうの読むと欲しくなってしまうので（汗）

いい雑誌が定期刊行になりました。お薦めです。


<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=hiroakimiyake-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=B006ZARDWC" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>