ハヤカワ・ミステリ 460ページ 1600円+税
13歳の少年ジョニーは1年前に行方不明になった双子の妹アリッサの行方を捜していた。父親はアリッサの失踪と共に姿を消し、母親キャサリンは酒と薬に溺れて街の名士の愛人となっていた。ある日ある男がジョニーに「少女を見つけた」と言って死ぬ。ジョニーはこの少女がアリッサであるという確信を持ち、調査を進めていく。
これは第一級のミステリです。圧縮機で押し込めたように密度が高い、いや密度が高すぎる小説。ジョニーの捜査によって次々と新事実が現れ、これを刑事ハントが追っていきます。
ジョニー少年の思い、ジョニーの友達、ハント刑事、脱獄囚、警察署署長など多様な人物がそれぞれに思い悩む姿が臨場感を持って伝わってきます。
これはミステリの名作として世に残ります。
惜しむべくは、東野さやかの翻訳のテンポが良くなく、読むのに時間を要するところ。ここだけが残念でした。
間違い無しのお薦めです。
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