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「eBookジャーナル vol.7」 マイナビムック

2012-02-01 | 本と雑誌

Ebook_vol7

マイナビ 136ページ 2000円+税
電子書籍・電子出版の専門マガジン「eBookジャーナル」の第7巻。
巻末に「今号を持って休刊とさせていただきます」とのお知らせが書いてありました。iPadの発売の半年後、2010年11月に創刊され発行のインターバルが少しずつ長くなり、第7巻で終わりになってしまいました。

eBookジャーナル 1年少々で終わってしまいました。この間、iPad2やKindleの新製品、その他の会社からの電子書籍端末の発売、また撤退もありました。冷静に判断すると、実際のところはブームはありましたがマーケットとしては立ち上がるには至らなかったのではないでしょうか。DVDの時には規格が定まってから再生装置が発売され、コンテンツが発売、そしてレンタル店への展開という順調な成長、立ち上がりがありました。電子書籍は未だに規格がばらばら、ハードウェア、コンテンツもどれを買えば良いのかはっきりしません。これでは、電子書籍の専門誌も売れ行きが良くなるはずがありません。創刊が2~3年ほど早かったのではないでしょうか。

第1特集「スマートフォン・タブレットで代わるビジネスの世界」。この編集部の対談で、「印刷は出版印刷と商業印刷があって、チラシとかマニュアルとかカタログなどは商業印刷に分類されるんだよね。印刷は出版印刷よりも、マーケットとしては商業印刷のほうが全然大きい。それって、実は電子の世界にも当てはまるんじゃないかと考えれば、今電子書籍に参入しているプレーヤーも、ビジネスの幅やスケールが大きくなると考えた訳です。」とあり、この論理展開でカタログ、チラシ、ビジネスドキュメントの現場インタビューで記事を作っています。
ここのところ、編集の苦しさが伝わってきます。本誌は「電子出版ビジネスを成功に導く総合誌」というサブタイトルを付けているのです。すなわち本誌の創刊の企画では電子の『出版』、すなわち電子の『書籍』の総合誌であったのですが、第7巻に至って商業印刷を語らねばならなくなった。計らずともここで本誌の行き詰まりが、明らかになってしまっています。

第2特集「EPUB3.0」。この記事には期待が大きかったですが、裏切られました。技術面、ビジネス面、政策面 全てにおいて新情報無し、情報の分析無し。これは酷かったです。

本誌の休刊は残念ではありますが、本号の内容を読むと 致し方なし と思います。



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