マンガの制作を次のように「まずは手書き」で始る人のために開発された『ゴミ取り』に特化したソフト。
①紙に手書きで描く
②この原稿をスキャナで読み込む
③フキダシやトーン貼り付け
④カラー彩色
工程①で紙に残った不要線、工程②でファイルに入ってしまったほこりなどのゴミがあります。これを工程③の前に「さっ」と簡単に除去してくれるソフト。10月に登場するようです。
次のURLに説明、体験版無料ダウンロード（保存できないのが残念）、操作の動画などがあります。肝心の 価格がいくらなのか？ の情報は見つけられませんでした。
http://www.screen.co.jp/pd/bd/km.html
早速「FREE DOWNLOAD」のボタンをクリックしてインストール。
対応OSはXP、Vista、7となっています。私の場合はMacBook Airの次の環境にインストール。
OSX Lion ＋ Oracle Virtualbox（Free）のVM（バーチャルマシン）上
Windows XP Pro SP3
この体験版では、全く問題なく動作してくれました。
まず、手書きスキャン原稿のサンプル JPEGファイルを開いて、手書きマンガの鉛筆下書きの線の除去操作してみました。
右側に「普通にクッキリ」「白めにクッキリ」「黒めにクッキリ」「線を太めにクッキリ」「線を細めにクッキリ」「下書きを消す」の既成のフィルタとユーザーが設定できる「ユーザークッキリ」のボタンが並んでいます。また、大きめの「ケセルマイケル」なるボタン（最初はこれがボタンとは分からなかった）があります。これをクリックすると、ゴミと判断されたところが赤で表示されます。
実際にやってみると
これがサンプル。
ケセルマイケルONとしてゴミを表示させたら
「下書きを消す」をクリックしたら、こんなにきれいになりました。残ったところはブラシでなそるだけ。これも簡単操作です。これは良いです！
自炊マンガはどうなの？ と思いファイルを用意。
まず、複数ページをZIPで固めたファイルはオープンできませんでした。これを解凍して１枚のJPEGとしてオープン。
モノクロとして制作されたマンガを色つけしようとしたら、貼り付けられているトーンが邪魔なんです。これがケセルマイケルでどうなるか？ これを確かめました。
これが自炊マンガ。
「白めにクッキリ」をクリックすると、かなりの領域のトーンが取れました。
現状の機能では、たとえば髪の毛のトーンなど 取れない ところが多くあり実用にはならないようです。
しかし、ケセルマイケルで使っている技術を少し深堀してそしてチューニングしたら、簡単トーン除去版・・・「トレルマイケル」かな？・・・が作れそうに思えます。
マンガ制作は多くの工程があります。また決まった工程が無く、人それぞれの工夫がなされています。これを全てカバーするソフトを作るのではなく、一つの工程に集約して「便利・簡単化」を図ったソフトの企画は面白いです。
次には先に書いた「トーンを取る」や「色をつける」「ふきだし」という単工程のソフトがシリーズ化されていくことを期待します。ここで重要なのはソフトの価格。CD 1枚を買うような感覚での価格となることを願います。
10月の発売、そして今後の展開が楽しみです。
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