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「2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート」 長谷川和廣

2012-06-26 | 本と雑誌

2000

かんき出版 176ページ 1300円+税

2000社の会社を再生してきた長谷川和廣さんが、27歳の時から「おやっ!」と思ったことを書きとめた「OYATTO NOTE」200冊。この中から作者が営業やプレゼン、社内会議で引用できるネタ集として50冊にまとめた中から、組織、人材、営業、経営に展開・実践できる仕事術として作られた本。
帯には「これから10年、自分も、組織も、生き抜くために! プロフェッショナルになる指南書!」とありますが、まさにこれは指南書です。

メモ
部下を抜擢するときの条件。
①やる気 ②専門能力 ③調整能力 ④人望 ⑤健康

マイナスの口ぐせで社内があふれかえる原因
①社長や経営幹部がいても役割を果たしていない ②はっきりした理念や目標を作っていない ③組織が複雑で、誰が何をやっているのかが分からない ④赤字なのに給料がどこから出ているのかが分からない ⑤自社の強みと弱みを知らない

リーダーには知的腕力が必要

業務チェックリストをきちんと作成するには
①問題を発見しているか ②問題についての情報を分析しているか ③最重要の問題は何かを見抜いているか ④問題解決のための目標を設定しているか ⑤目標を達成するための戦略を作り上げているか ⑥戦略を具体的な行動に落とし込んでいるか

良い企画書
①問題点の提示 ②問題についての情報の分析 ③最重要の問題の提示 ④問題解決のための目標の設定 ⑤目標を達成するための戦略 ⑥戦略を遂行するための具体的な行動

最小の投資で最大の利益を得る は不正解。最大の利益を得るために、必要な投資を最大限に行う

日産自動車を再生したカルロス・ゴーンと相通じる語りが多くあります。企業再生のやり手は図らずとも同じ考えで同じ手法をとると言うことが分かります。
リストラをする立場のお方の著作なので、「こういう社員は切られる」という説明もなかなかもって説得力があります。単にがんばるというような社員は切られるということを、クリアに書いておられます。

Amazonで調べたら、このパート2やさらなる続編が出ていました。読みたいのですが、その反面この本の文字を小さくすればパート2も含めて1冊にできたのではと思うところありです。
しかしながら、この内容は価格以上の価値あり。お薦めです。


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