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パイロット万年筆 ペンクリニック

2012-06-17 | 文具
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高島屋で無料のペンクリニックが開催。
一番の愛用しているキャップレスを看てもらいに行って来ました。

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キャップレスとはパイロットが50年ほど前に開発したノック式万年筆。万年筆なのにキャップを外す必要なく、片手ワンプッシュですぐに書けるという優れもの。
私はこのブラックを15年前に購入。このモデルは当然製造中止になって、今は少し軸が太めで重めの製品になっています。

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このようにノックすると、にょきっと 18金のペン先が頭を出します。
このペン先が私の書き癖に馴染んでくれて、すらすら、すいすいと文字が書ける、まさに指先状態になっています。この書き味が他ものには変えられない!

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分解するとこのように。
軸の上下、ペン先とカートリッジインクのカバーです。

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具合が悪いのは、この軸の上下の接合部のネジ部分。ノック側のプラスティックのネジ山がばかになって、ノックのスプリングの力で外れてしまうんです。ひどい時は、ペン先を出そうとノックすると、真っ二つに分かれてしまう。応急措置として、ネジ部分にセロハンテープを咬ませて、外れないようにしています。


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この写真の上が今回修理に出したキャップレス。下が、ネジ山の不具合発生後に代替として購入した新しい現役機種。新しいのはペン先が馴染まないのと、金属パーツが増えて立派になったため重量バランスが変わってしまい、「指先感覚」にはほど遠い。従って出番も少なく、慣らし、慣れも進まない状態です。


高島屋の万年筆売り場に設けられた机一つのクリニックコーナー。パイロットの技術のお方が一名。先のお客さん 3名を待ち、看ていただきました。
ネジ山がだめになった と説明するなり次の説明。
「このモデルは人気があって、今も良く修理に入ってきます。コレクションではなく、お客様の様に使われていると、この接合部が弱ることが多いのです。製造中止になってからかなりの期間が経過していますので、申し訳ありませんがパーツは補修用のパーツがないのです。修理はこのネジ山のところに接着剤を塗り込むことになります。完全には治らないので、修理後も強く締めないで頂くというお願いを書かせていただいています。2週間程度東京での修理となりますが、よろしいですか」
当然、「お願いします」と回答。
依頼書に記入している間に、この技術のお方「今でも会社のほうにこのモデルが欲しいという連絡が入ることがあるのです。ありませんと申し上げるとデッドストックが残っていそうな店を教えてくれとか そういう話が多いです。このブラックとつや消しブラックが人気ですね」

古いキャプレス万年筆、修理から戻ったらもっと大切に扱おうと思った次第です。



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