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「「超」入門 失敗の本質」 鈴木博毅

2012-06-20 | 本と雑誌

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ダイヤモンド社 242ページ 1500円+税
名著「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」を底本として、日本の組織の課題を解説した書。

大東亜戦争の日本軍と現代日本に共通に見える構造的な課題。これを難解であった1984年初版の「失敗の本質」を出所として判りやすく解説してくれます。
「失敗の本質」は大東亜戦争(第二次世界大戦とは表現していません)で日本は米国より物量や技術面で劣っていたわけではなく、日本という国の組織の構造的、精神的な特性が敗因であることを説きました。しかし、「失敗の本質」をしっかりを正しく理解できる読者は少なかった。これを一般のビジネスマンでも判るように解説したのが本書。

メモ
・戦略とは「目標達成につながる勝利」を選ぶこと。
・日本人の文化の中で「戦略の定義」が不明確であることは、確実にデメリットを生んでいます。体験的学習の優秀さで一時的に勝利したとしても、なぜ成功しているのかの理由を正しく理解できなければ、その後勝利が劣化していくことを食い止める対策が生まれてこないからです。
・ゲームのルールを変えた者だけが勝つ。
・イノベーションを想像する3ステップ
①戦場の勝敗を支配している「既存の指標」を発見する
②敵が使いこなしている指標を「無効化」する
③支配的だった指標を凌駕する「新たな指標」で戦う
・技術的イノベーション自体は、個人の研究者・科学者が行うことができても、成果に育てられるかどうかは、組織内に浸透する意識構造に非情なまでに左右されてしまいます。


閉塞感がある日本の社会、ビジネス。その課題を大東亜戦争と重ねることで課題が明確になり、打つ手が見えるようにしてくれた本です。
深夜の1時から読み始めて、一気読みしてしまいました。
私としては、この本は10倍の価格であっても値打ち有り。
大東亜戦争の大きなな作戦を知っていないと ピントこないかもしれません。
そうであっても間違いなしのお薦めです。


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