へんたいみやけさんの本と映画とCDとキャバクラ

へんたい みやけ さんの仮想世界? 理想郷

「グレイの瞳に花束を」 ニコール・ジョーダン

2012-06-18 | 本と雑誌

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幻冬舎 446ページ 920円+税

19世紀のロンドン。マーカスは相続によってダンヴァーズ伯爵になったが、零落した一家のローリングの三姉妹の後見人も引き受けることになった。マーカスは富と美貌で社交界で人気を博していたが、結婚を嫌悪していた。ある日突然ローリング家の長女アラベラがマーカスの住まいを訪れ、押しつけ結婚はしないと宣言して帰る。この時にマーカスとアラベラの間に何かが起こりお互いに惹かれあいはじめる。アラベラの住まいを訪れたマーカスは自分でも思いもかけずアラベラに求婚する。そこで二人は、マーカスに2週間の期間に求婚のチャンスをあたえ、これにアラベラが屈したら結婚する、屈しなければ三姉妹は好きに生きていくことにすると言う賭をする。

米国では 19世紀ロンドンの貴族の生活とそこでのラブロマンスというジャンルが成立しているようです。歴史の無い米国では、英国の古いしきたりへのあこがれがあるのでしょうか。

今回は没落した元貴族の三姉妹の長女と、今とときめく伯爵の恋の駆け引きのお話。2週間という期間限定で求婚できるという 現代のハリウッド映画のようなゲーム。これに対して、伯爵はあれこれ悩んで、その結果ますます愛が深くなる。女の方は、不信感を持ちつつ伯爵を愛し始めてしまう。 この二人の恋のキャッチボールが微笑ましいです。

ラブロマンス小説としては、少しテンポが遅いかな。イベントが少なめで大きな波がやって来ないのが本作の弱みです。
ちょっと小粋なラブロマンス小説。心をゆっくりと休ませたい時には良き本かと思います。


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