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「2012年版間違いだらけのクルマ選び」 徳大寺有恒、島下泰久

2011-12-19 | 本と雑誌
2012

草思社 256ページ 1400円+税
今年の6月に復活した「間違いだらけのクルマ選び」が昔のように年末の12月中旬に発売になりました。この復活は嬉しいです。1976年以来、年末になると毎年「間違いだらけのクルマ選び」が発売になるのを楽しみにしていた私にとっては、共著という形であってもクルマ好きがクルマ好きのために書いた1年間のクルマの評価を読めるのは至福。

今回はのポイントは次のところかと。
円高によってヨーロッパ、特にVWの攻勢が開始されるという予言
マツダのSKYACTIVEという第3の低燃費車の登場
日本の中型セダンがだらしなく、ベンツ、BMW、VWに市場を奪われている

今回のトピックとして徳大寺有恒さんと島下泰久さんの二人の意見の不一致が紙面で発生していました。P.131「徳大寺有恒のひとこと」でコンパクトカーについて 「そんなわけでこのクラスの日本車にはなかなかいいクルマが揃っている。トヨタ・ヴィッツ、ホンダ・フィット、スズキ・スイフトあたりは私のオススメだ」。
これに対して島下泰久さんはP.118「今回ばかりは別の選択肢を真剣に検討した方がいい。」
薦める人と、やめた方が良いという人 に見事に真っ二つ。
私の想像;徳大寺有恒さんは新しいヴィッツを把握していないのでは。

徳大寺有恒さん「日本のミニヴァン好き、いつまで?」
「全長4.7m×全幅1.7mという枠の中に7人の乗員を詰め込み、それを2L以下のエンジンで走らせる。」 これは5ナンバーの規制一杯の作り。これが軽自動車の規制枠と同じで、この枠一杯でセレナ、ノア、ステップワゴンというクルマが存在している。徳大寺有恒さんはこういうことをいつまでもやっていてはダメと言っています。私は逆で、軽自動車、5ナンバーという『枠』があったら、日本のメーカーは枠の中での最高作品を作るという行動を取りから、素晴らしいクルマ(軽自動車、ミニヴァン)ができていると思っています。
この現象からすると、燃費枠、重量枠とかいう法令の枠を作ったら、世界中があっと驚くクルマができるのではないかと考えます。

島下泰久さんの文章が徳大寺有恒風になってきました。これは良いことか、悪いことか、これは次作以降で評価ができるかと思います。
こういうことも含め、30年以上続いたシリーズが再び楽しめます。お薦めです。


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