「コピー用紙の裏は使うな! ーコスト削減の真実」 村井哲之

朝日新書 226ページ 720円＋税
タイトルの「コピー用紙の裏は使うな」は、多くの企業で行われているコスト削減の施策「コピーの裏紙を使え」の誤りを指摘。コピーの裏紙を使うことは実質はコスト削減にはつながらないことを明確に説明しています。
他にも「事務用品を一括購入するとかえって高くつく」「蛍光灯の間引きは節電につながらない」という誤った思い込み、施策の説明がなされています。
本書は、誤ったコスト削減施策を ズバリ切り捨てるところから始まり、コスト削減がもたらす効果；従業員がやる気になり強い組織ができあがること、コスト削減を実施するに亜縦の課題は社内組織にあること、コスト削減の5つのステップ、削減できないと思い込まれている例えば公共料金の削減策 と、コスト削減の目的、効果、そのやり方の説明が書かれています。

私のメモ
・トヨタ自動車のコスト削減はPDCAとABC A（あたりまえのことを）、B（馬鹿になって）、C（ちゃんとやる）
・何でも自前でやろうとしてはダメ。コアとノンコアに事業や組織を分けて、コアへの集中と、ノンコアのアウトソーシングを進める。

本書のタイトル、これは良いキャッチですね。でも内容はコスト削減について目的や効果、課題、実践という真面目なものです。
タイトルに期待して買うとがっかりするお方もいるやもしれませんが、コスト削減にさっと学ぶにはお薦めです。



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