ナイスちょっとな健康維持

健康維持がテーマ。健康維持は日々の積み重ね。気楽にちょっとずつ続けてナイスでいよう。薬剤師が発信します。

ボケる人ボケない人

2005-12-14 08:59:54 | 脳の話題
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湘南長寿園病院のフレディ松川医院長に以前祖母がお世話になった。私にとって恩人だ。そのフレディ松川氏の著書「ここまでわかった ボケる人、ボケない人」はめちゃくちゃ魅力的な著書である。

ここまでわかったボケる人ボケない人

集英社

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私の祖母がお世話になったのは、高齢になって足腰が立てなくなったからだった。祖母の場合は大丈夫だったが、高齢で足腰が悪くなって入院してしまうと、ボケる速度が加速度的に速まるらしい。例えば、お料理一つにしても、メニューを考えて(企画・創造)買い物をして(計算)お料理をして(創作・作業)という日常行為が脳を刺激しているが入院によってそれを失ってしまう為だという。

入院に関して言えば、環境の変化という面が高齢者には良くないそうだ。環境が変わる事で自分の記憶を確かめるものを失うからだという。定年になってからの海外移住、スローライフと称して流行っているようだが、これ、「ボケ」の観点からしたらもってのほかだとこのフレディ松川氏は著書の中で述べている。

また、料理の作業もその種類や質によって意味が変わる。例えば、大根の皮を剥く時、包丁を使うのと皮剥き器を使うのとは脳活性にフォーカスしたら、まったく違う意味をもつという事が実験でわかっていると先日テレビで報道されていた。

とはいえ、本著書内では「手先を使っている職業の人はボケない」と言われているがこれはまったく根拠がない、と事例をもって説明されている。手先を使う職人であればあるほど、世代交代などで職を離れて自信を喪失した瞬間にその時はやってくる事があるようだ。思うに、手先を使う脳の刺激は脳活性には確かに役立っているが、ボケるかボケないかの終着点はその人の「こころ」の状態に大きく左右されている、という事なのだろうと解釈している。


私が笑ったのは

「上司のいいなりボケ一直線」
「無能な部下で苦労した上司はボケない」


といったところだろうか。

ちなみに、

「巨人ファンはぼけて、阪神ファンはぼけない?」

らしい(笑)なぜかって?
興味がある方は是非熟読してみてくださいな


※この本での「ボケ」は、いわゆる加齢による「物忘れ」」のボケでなく「認知症」という病気を指す事を付記する

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