心穏やかではいられぬ缶詰がやってきた。
米国ホーメル社のチリビーンズ缶、堂々425g。
と思いきや、その“No Beans”バージョンなのだ。
チリビーンズからビーンズを抜くと、どうなるか。
すなわち、具が肉だけとなる。
「バカな、肉だけで425gなんて」
「バチが当たる」
こう思った人はきっと、昭和世代の方々でありましょう(筆者含む)。
その中でも、金銭方面であまり裕福でなかった経験をお持ちの方々でありましょう(筆者含む)。
僕はスーパーでこの缶詰を手にとった時、思わず「えっ、肉だけなの?!」と声に出してしまった。
とんだ失態である。慌てて周囲を見回し、誰も見ていないことを確認した。
そして素早く買い物カゴに入れ、逃げるように売り場を離れたのだった。
プルタブが安っぽい赤色に着色されている。
肉だけというわりに高級感がない。
(きっと混ぜ物してかさを増してんだろ)
そう思いつつも、次第にコーフンの度合いが増していく。
ぱきりっと、開缶。
見た目はポーク&ビーンズと変わらない。
しかし、この表面のぼこぼこしたのが全部肉なのだ。
(こうしてはおれない)
という気持ちが沸き上がってくる。
急に立ち上がろうとして、膝をテーブルの裏にぶつけたりする。
誰も見ていないのが嬉しい。
かくのごとし。
トルティーヤの皮で巻き、まずは露出度を下げてコーフンを静めた。
このトルティーヤの皮は、業務用スーパーや輸入食品店で売られている。
コンビニにブリトーという商品があるが、あれと同じようなものである。
ではでは、失敬して一口...。
んー、なんというかこう、ジャンキーな味であります。
化学調味料的旨味とスパイスが混じり合い、辛さもほどほどにあって、肉がごろごろしている。
缶からすくって直に食べてみると、口中はまさに肉だらけ。
挽肉を料理していて、味付けが終わったときに、味見と称してたくさん食べてしまうことがありますね。
何だか、ああいうことをしている気がしてきた。
(一寸、一口だけ)
そう思いつつ、どんどん食べてしまう。
誰も見ていないのが本当に嬉しい。
内容量:425g
原材料名:水、牛肉、オートミール、トウモロコシ粉、チリパウダー、野菜プロテイン、トマト、砂糖、塩、加水分解コーン(何だろ?)、大豆、小麦プロテイン、加工コーンスターチ、香料、イースト、グルタミン酸ナトリウム、スパイス
原産国:米国
非常食の「チリマック」が美味しかったので、缶詰は無いかとホーメルなどを探していました。
味はチリビーンズと同じ味付けになっているのでしょうか?
スーパーで見つけたら踊りだしそうです、G3殿一緒に踊りますか(笑)
狂気を呼ぶ。
酒池肉林やりたいですね。
こばどの
チリビーンズとまったく同じ味付けです。
でも豆がないせいか、濃く感じます。
肉躍りの輪が拡がっていきますね。狂気の沙汰も肉次第ですね。