カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

地上のガン細胞とは

2015年11月23日 10時15分44秒 | 海外

 地上のガン細胞 街角のヴィーナス 

     みんなどこへ行った 見送(守)られることもなく 

どんなに失敗しても、為政者が引き続き国家運営できる国。

  • 交代すべき政党の存在を許さない制度のため、政権の座を守り続けることができ、庶民を弾圧し、私腹を肥やせ永遠に腐敗から逃れられない「お代官さま」の国。
  • 「この仕組みが庶民のためだ」という「独善的な思い上がり」をみせる、選挙のない独裁国。

細菌・ウイルスなどによる病死が極端に減った先進国で、死亡の主因となり始めた「ガン(癌)」。

  • 今までは、外部から体内に浸入する細菌・ウイルスなどによる病で命を落としてきた人類でしたが
  • 細菌やウイルスなどの研究が進み、人の寿命が延びたおかげで、「正常細胞の劣化・突然変異によるガン細胞化」が目立ち始めました。

「ガン細胞は、あまり賢くない」という見方があります。
  1. 人体に寄生する寄生虫・細菌類は、宿主である人間と絶妙な関係を維持してきました。寄生者が人体の中で生き延びるためとはいえ、自分が増殖し続けて宿主の命を奪ってしまえば、自分も命を落とすことになり、何にもなりません正しい寄生(?)方法としては、寄生者が自分の命を維持する最低限の栄養を宿主から横取りするのはいいとしても、横取りしすぎて宿主である人間に悪影響を与えてはいけません
  2. ところが細菌などによる攻撃を免れるようになり人類の寿命が延びた結果、「正常だった細胞が老化・劣化」する傾向が目立ち始め、何らかのきっかけで異常遺伝子が発生し、ガン化が始まるようになりました。ガン細胞は免疫系統からの攻撃を乗り越えて増殖し始め、検出されるほど大きいガン細胞になる頃には増殖を止めることができないほどになり、すぐに余命何ヶ月などとされてしまい、「宿主からの横取り」のレベルを超えているようです。宿主の命が尽きるとともに寄生者自身も滅んでしまうので、ガン細胞はあまり「賢くない」と言えましょうか。
  3. しかし地球上の人類は、第2次大戦後に大量殺りくを控えることで地球上を制覇したかに思われたのも束の間、その人類がどんどん増殖を繰り返し、環境をあっという間に破壊し、水や食糧難を引き起こし、全人類を何度も滅ぼしてしまうような壊滅的兵器をどんどん生産し蓄積してゆきました。ガン細胞も人類も似ていて、それほど賢くないのかも知れません。
まとめると
  1. ガン細胞が増殖し続け、宿主である人の命を奪う
  2. 人類が増殖し続けて、宿主である地球の命を奪う
ここで、擬似宗教が「称賛」するとされる「自爆テロ」を連想しませんか!
  • 「まとも」なイスラム教徒は、イスラム過激派による「テロ」を非難し
  • イスラム過激派「テロ」を口実として、キリスト教徒はイスラム教徒を排撃しようとする
これは大昔からあった「民衆に紛れ込む犯罪人」を象徴しています。人類はまだ、「装う」人の実体を見抜けないようで、キリスト教徒にもヒンドゥー教徒にも仏教徒にも、過激派はいたし、いまでもいるのです。
  1. シリア政府と反政府勢力〔ISなど〕による長期間にわたる対立が、「非人道的」な内戦を生み
  2. これが外国の干渉を誘導し
  3. 外国による「発明されて100年程度の飛行機」を使った空爆に至り、必然的にこれが「非人道的」な誤爆を生み
  4. 「非人道的」な空爆が「人道的」な難民受け入れを加速し
  5. この結果、難民に紛れ込んだテロリストによる「非人道的」なテロが発生
歴史的に見て、似た一神教(キリスト教とイスラム教)同士の長い間の対立が原因で
対立→内戦→空爆→難民→テロ→対立→内戦→空爆→難民→テロ・・・・
悪循環を生んでいるようです。

これらの多くの原因が
  • 「自分の宗教が一番正しい」とする信念にあり、これが「それ以外の宗教は邪教であり、排撃しなければならない」という情けない人類の性(さが)につながります。
  • 「いや、難民を受け入れているのにテロを仕掛けるのはけしからん」、というのは、あまりにも歴史を無視した狭い視野による判断かと思われます。
  • もっというならば、これらは、共産主義も含めた「宗教」問題であり、宗教の問題ではないとこれを否定する「宗教観」さえ虚しい、と思います。
「テロは許せない」に賛成はしても
「対立の根底に潜む宗教対立を無視」して短期の視点で解決しようとすると無理が生じるだろう
と私は主張しています。

テロは許せない
だから、どうのこうのしなければならない、という空論に振り回されていると、恐ろしい世の中になりそうです。

最近では、為政者の方針に異論を唱える人たちを国家による暴力で弾圧する、つまり
テロ防止を根拠にして、異論を排除し弾圧国家の基盤を強化する
国さえ、あらわれる始末です。
  • こんな風に「テロ」反対を利用する国があることをお忘れなく! 
  • さらに言えば、テロリストたちがそれを利用しているため「弾圧に反対」すると主張する人がいて、テロ犯罪が野放しにされる心配さえ、あります。

人類は
  • 自分より大きくて自分を襲う生き物から身を守るのに成功し
  • 自分より遥かに小さいのに自分を攻撃する生き物から身を守ることに成功し
地球を制覇するほどの高度な知能をもつに至ったか、と思われましたが、「人類はその知能の高さゆえに滅びる運命をもっている」可能性が、ずいぶん前から指摘されてきました。

これは、次のような話を思い出させます。
  • 路上でエサをついばんでいるカラスは、車が接近するたびに飛び上がって近くの木の枝や電柱へ退避し、車が走り去ると路上へ舞い戻って餌を食べ続けます。ところが「車そのものに、自分たちを襲う意図はなさそうだ」と理解する「賢い」カラスが登場し、車が接近するたびに木や枝へ退避するのは体力のむだ遣いだと考え、「ヒョイヒョイと反対側の車線へ移る」処世術を発見します。こうすると車が走り去ったあと他のカラスよりいち早く元のエサへ戻ることができ、そういった「賢い」カラスの子孫が繁栄するであろうことは、充分に想像できます。「賢さ」の勝利ですね。
  • しかし、この「賢い」カラスに、苛酷な運命が待っているとは、一体たれが想像できたでしょう。遠くから車が来たのを察知して、反対車線へヒョイヒョイと移るまではよかたのですが、このカラスが反対側の車線へ接近してきた別の車に、はねられてしまい、あたら「賢い」頭脳が失われてしまったのです。
ここでの教訓は
「賢さ」で繁栄し、その「賢さ」で滅びる
そう考えると、「環境を破壊し続けると、自分たちが生きていけない」、と気づいた人類があらわれたのは、驚きです。この点で
  • 「人類は、カラスよりは、少しはマシ」
と言えるでしょうか。いやカラスでさえ「自分の賢さを危険と判断する」ようになるかも知れません(笑)。

ただし残念なことに、「環境を破壊しては自分が生きていけない」と考えたのは
  • かなり余裕のある、ほんの一握りの人だけ
  • ほとんどの視野の狭い人たちは、「自分が世界を制覇したい」「自分の思い通りの世の中にしたい」という野望むき出しのまま、こぜりあいを繰り返し、他人を犠牲にすることで、温々(ぬくぬく)と生きています
ガン細胞は、次の2つを獲得していると言われます。
  1. 人間の免疫系統によって「異物」と判断され攻撃されますが、免疫系統から自分を守る〔自己防御機能〕
  2. 人間の免疫系統には、免疫系統が無限に能力を発揮するのを自己規制する機能があるらしく、ガン細胞がこの「免疫系統の自己抑制」を逆用して自分が攻撃されないように進化したらしい〔自分を攻撃する相手に食指を延ばして、自分への攻撃を緩和する機能〕
これに関連して
  • 薬品や抗生物質の攻撃にもちこたえる細菌・ウイルスが生まれ、治療薬が「効かない」「効果が低下した」時代になってきた、とのことです〔薬剤耐性〕。薬品や抗生物質のおかげで助かった私たちですが、非常に困ったことです。
  • この原因がどこにあるかですが、薬品や抗生物質に「過度に依存しすぎた」私たち、そして「その傾向を助長し金儲けにいそしんできた医者」に、多くの責任があると私は考えています。
カラスの賢さを思い出しますね。

「薬品や抗生物質」で「細菌やウイルス」の攻撃を防げたという「人類の賢さ」があったことは事実ですが、「細菌やウイルス」が「薬品や抗生物質」の攻撃をかわすほど「賢く」進化するという事態は、想定していなかったようです。

「賢さ」ゆえに繁栄し、その「賢さ」ゆえに滅びる

そういう心配が、現実問題になってきました。

細菌もウイルスも、私たち人類も
生き物ですから、自己の生存をはかるもの。やはり、生きている限り、細菌もウイルスも人類も、戦い続けなければならないのでしょう。

人類同士が、殺し合うことだけは避けなければなりませんが
  • テロ行為のもととなったのは何なのかを突き止める
  • テロ行為を止め、空爆をやめる
のが大切であり、ISの空爆だけが解決方法だ、というのではあまりにも寂しすぎるようです。 
  • いくら対症療法〔たいしょうりょうほう・姑息療法〕を繰り返してもガン細胞は生き続けるでしょう。
  • 抗ガン剤の副作用で、吐き気を催したり頭髪が抜け落ちますが、それでも治癒すれば我慢の範囲内です。しかし多くの場合、それさえ虚しい抵抗に過ぎず死を免れないとは、つらいではありませんか。
もしも対立の緩和として
  • テロリスト:「テロ」が唯一の解決手段
  • 対抗勢力 :「空爆」が唯一の解決手段
と考えるならば、和平は遠のきそうです。

根本に戻って

キリスト教中心の諸国が、自分たちの世界観を大きく見直し、根本的な対策を立てるならば、やがて事態は好転するでしょうが、そうでないと永久にこの負の連鎖が続くように思います。

EU諸国でみられる、決して報道されることがなさそうな、自宗教優越感を感じるだけに、一層そう思うのでした。

新しい免疫力増強の癌治療法が期待されています。
  • ガン細胞を攻撃するだけでは、「相手の攻撃をかわしてきた賢い」ガン細胞をなくせないでしょう。
  • ガン細胞が、自分を攻撃する免疫細胞の「攻撃能力を抑える自己抑制機能」を活用するほど進化したならば、ガン細胞による「免疫系統の自己抑制機能」の活用を無効にすることで免役細胞の働きが活溌になると期待され、新しい癌治療に発展するかも知れません。
カラスの賢さが身を滅ぼすように、ガン細胞の賢さを逆用するような研究が進展してほしい、と願っております。きっとそれを克服するようなガン細胞が表われるだろう、とはしても。

ガン細胞は
  • どんな組織にも、右翼・左翼の分子が存在するものであり、イスラム過激派だけをガン細胞に例えたわけではありません。
  • 問題を解決するための手法として参考とさせていただきました。誤解のないようにお願いしておきます。