カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

カンムリワシ

2015年11月15日 07時11分52秒 | 野鳥(カンムリワシ)

久しぶりのカンムリワシ動画です。

先日撮影してきたのをご紹介します。朝日を正面に受けて凛々しい(りりしい)ですね。

こちらYouTube」で御覧ください。

このカンムリワシが

石垣島に100羽、西表島に100羽、棲息するとされたのは、もう相当前のこと。こちらでは2012年段階で石垣島に300~400羽が棲息すると推測しています。

しかし2015年現在の私の「根拠のない実感」では、半減して50羽程度ではなかろうか、と思うのです。

木の枝や電柱に停泊して餌を探していても、いつの間にか周辺にはカラスが集まってきて、じわじわと接近して邪魔をするので、うるさくなって飛び去る、という景色をよく見たのが10年前。

これは、ライオンが獲物を食べているところへ、ハイエナが集団で接近し、餌を横取りするのを思い起こさせます。

たしかに両者の意味は少し違うでしょうが、野生動物の「縄張りを守る行動」と「餌をぶんどる(横取りする)行動」の本質は、同じなのかも。

人間社会に反発するあまり「残虐な野生動物」を美化する方向へ走る人がみられるので、いやなことでも言わねばなりません(笑)。

カンムリワシを見かけることが、少なくなりました。カラスの異常繁殖が原因かどうか分りませんが、そうとう数が減っていることは間違いないようです。

現在の私のカンムリワシ探索方法ですが

  • 以前よりも慎重に探すようになった
  • 以前よく見た場所にいない〔私が行かないような、カラスが大挙してやってこない場所で餌を探索しているのかも〕
  • 自分でも見つけるのが厳しくなってきたので、もうカンムリワシをみかけた詳しい場所を言わないことにします(笑) 
ただし次のようにも考えています。
  • 15年前は私も素人状態でしたが、個体数が大きかったので、今よりも広い場所でカンムリワシを見かけたものです。それでも、より密度が濃い場所があり、楽をするためか、そこへ行って撮影したものです。
  • その後、個体数が激減しましたが、その代り私も素人ではなくなり(笑)、激減したけれども私には「眼力」なるものが備わり始め、普通の人よりも多く見つけることができるようになった。
  • 結局、昔はたくさんいたけれども私は素人状態。その後激減したけれども私は玄人状態。よって、全体としては「少なくなった」とは言えますが、「見かけることがなくなった」とまでは言えない、というところです(笑)。
  • しかし、おもしろいことに地元石垣島の人に言わせると、今でも「カンムリワシは、どこにでもいる」のです。つまりかつての自分の経験を、まるで今のことのように述べたがるわけです。これは「悪質な虚言癖」とまでは言えず、現実を知らないまま、「過去を現在に重ね」て見るためにおこる間違いで、「現在も過去と変りがないはず」と信じたいことに根ざしています。その人の幼少期の体験を誰も否定できないため、いっそう「過去の記憶」をやや誇張してまで甦らせる、ようです。
皆様が幼少期の経験を語る時にも、似たことがありませんか(笑)。