カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

2015WBSCプレミア12

2015年11月16日 10時29分41秒 | スポーツ

昨日で終わった「2015WBSCプレミア12予選リーグ」。

台湾で開催中の2015WBSCプレミア12〔12チームが参加〕では、6チームごとのA・B組に分かれて総当り戦が繰り広げられ、昨日それがすべて終了して、各組の上位4チームによる「決勝トーナメント出場8チーム」と、その組合わせが決りました。

この準々決勝のあと2日あけて、準決勝、決勝、3位決定戦は日本で開催されます。日本ではきっと満員の観客が詰めかけることでしょう。

2015WBSCプレミア12 準々決勝

今回、米MLB所属選手は出場禁止ですから、特に中米あたりの強国は、かつてのMLB所属選手で固められていて、なかなか手強い。韓国も世代交代期らしいものの気が抜けません。

A組のカナダ、B組の日本、ともに予選リーグ5連勝で勝ち抜き、あてにならない下馬評では、決勝戦は日本-カナダとされていますが、さてどうか。

もちろんMLB抜きでマイナー選手ばかりのアメリカに負けるわけにはまいりません。

結局

開催国の台湾が予選敗退で、決勝トーナメント出場ができなくなりました。台湾の陽岱鋼・日本の中田翔は共に北海道日本ハム所属で、本年度2015の成績は次の通りでした。

        打率  本塁打 打点
陽岱鋼 0.259   7      36
中田翔  0.263  30     106

2015WBSCプレミア12での両者は対照的で、6番に下がったものの異常なほど打撃好調な中田と、しぼんでしまった陽というところ。

WBSC成績〔昨日2015/11/15現在〕に絞れば

陽岱鋼 0.235(4安打)
中田翔 0.526(10安打) 

でした。さて決勝トーナメントで中田が抑えられるかどうか、分りません。

一方

初めて日本代表の4番に座った中村剛也〔1983- 〕は、今までずっと日本代表の4番で今年から6番に下がった中田翔〔1989- 〕の大阪桐蔭高校の先輩。

2015年成績では、中村が本塁打(パ・リーグ本塁打王)でも打率でも中田を上回っていたのに、WBSCでは、中村が打率0.158(安打3本)とさえず、中田は打率0.527(安打10本)と絶好調。不思議ですね。

中村は確かに変化球を気のない空振りで凡退していました。中田は勝負球の変化球を大振りすることなく、しかし大きな飛球を打っていたのが印象的です。

中田がいままでずっと日本代表の4番を打っていてぱっとしなかったのが、今年初めて6番に下がって、当たりに当たったというところ。高校の先輩に4番を譲ったので腐らなかったのでしょうか。

昨日の「ベネズエラ 5-6x 日本」。

8回表まで3-2でリードされ、ほとんど負けていた日本ですが、8回裏から本領を発揮したというところ。

8回裏、日本は追い込まれた中田の執念の安打で奇跡の逆転をして、日本が1点をリードして3-4で迎えたのが、9回表ベネズエラの最後の攻撃。

しかし日本の押さえ投手松井が打たれ、まさかの再逆転で「1点差5-4」となり、迎えたのが日本最後9回裏の攻撃。

ベネズエラにはベテラン投手がいたものの、自滅といういうべき死球・暴投が続き同点の5-5。

最後の打者中村晃(ソ)の時には、ベネズエラの外野手1人が内野に入り〔内野手5人・外野手2人という鉄壁の内野守備を試みましたが、中村がその3塁手と遊撃手の間をすり抜ける鋭い左前ゴロの安打を放ち、日本が逆転サヨナラ勝ち。

8回裏から、逆転が3回もあり、ハラハラどころではありませんでした。

この結果、負けても日本は決勝トーナメント進出が決っていましたが、これに負けたベネズエラは予選敗退となり、直前まで日本に勝っていたのに、緊張のあまり、死球・暴投と続き、まっこと残念でした。

もしもベネズエラに「死球・暴投さえなかったら(鱈)」と言うと「タラ(鱈)は北海道だろう」という人がいますが、残念ながら今では、鱈も、アリューシャン列島やら北大西洋へ移ってしまったようです(笑)。

決勝トーナメントの組合わせは冒頭でご紹介したとおりで、本日行なわれます、

さて今日から始まる決勝トーナメント。

日本の初戦は、大会が始まる前に日本で2試合行なわれた強化試合相手のプエルトリコ。この試合では、第1戦目は前田の好投でなんなく勝ったものの、第2戦目で菅野が打たれたあと何とかサヨナラ勝ちしました。

さて油断してはいけませんね。 


ラグビー観客

2015年11月16日 00時18分59秒 | スポーツ

にわかファンが増えたらしいラグビー。

ところが・・・・


ラグビートップリーグ開幕戦、売り切れでもスタンドガラガラ

W杯イングランド大会での日本代表の活躍で、注目された中での開幕となったが、意外にも観客数は昨年の秩父宮ラグビー場での開幕戦から370人減少した。片側のゴール裏スタンドにはほとんど客がいない状態。

パナソニックの日本代表SH田中史朗は試合後、「結局いつもと変わらない状態だったので、協会にいらっとしましたね」と日本協会への疑問を呈した。:デイリースポーツ 2015年11月13日 


前売り完売で当日券なし、という超人気なのに、2015/11/13 の試合で観客席はガラガラ。

コハイカニト思ヒテ・・・・次のように推測

  • 日本ラグビー協会のいうように、支持母体(この場合パナソニックと東芝か)に一括購入を依頼したものの金曜日とあって半分くらいしか行かなかった。しかしこれには疑いも。
  • 当座の人気を当て込んだダフ屋が前売り券を買い占めて、当日売ろうとしたが、高すぎて誰も買わなかったか。
  • 私の考えでは、両者の混合がありそうです。公表できるはずがないのですが、支持母体などから大量に流れた入場券を利用してダフ屋が大ばくちを打ったものの、金曜ということで見事にはずれた、という次第。
スポーツ・音楽などの観戦では、こんなことがよくあるもの。
  • オリンピックなど、国内外を問わず、人気がありそうな分野では、不法に高すぎる価格でダフ屋行動をする人があとをたたず、「完売しているのに観客がまばら」という光景がみられます。
  • ダフ屋には、ヤクザ関係の玄人と素人の転売人たちの2種類あります。大組織の場合は振り込め詐欺と同じで、末端のアルバイト作業員を現行犯逮捕しても元締めが検挙されないよう工夫していますから、注意深く捜査しなければいけません。
客は、そんなものときっぱり手を切るべきでしょう。
  • もしもそれで客席がガラガラだったとすれば、協会は損をせず、ダフ屋だけが損をしたのであり、自業自得というもの。
  • もし協会の失敗行為なら、これまた自業自得と言うべきでしょうね。
  • 「協会にイラッ」という選手の気持ちは理解できるものの、何かが間違っているようにも思えます。何かの法律や条令でダフ屋行為は禁止されているはずですから、どんなことがあっても買わないことです。
2020年に、東京オリンピックが予定されています。
  • あと5年ですね。開始まで残り1年を切るようになると、開会式や各種競技場への入場券が販売されるようになり、詳しく調べるほど、泣くに泣けない悲劇・笑うに笑えない喜劇の例が、無数の悲喜劇がみられることことでしょう。
  • より開かれた明るい、そして完売したのにガラガラにならない、そんな工夫が是非とも必要です。
  • ダフ屋は「必要悪」なのではなく行政の無策を巧みに利用し庶民に不利益をもたらすことを、お忘れなく。
2016年リオデジャネイロ五輪にロシアが参加できなくなれば
  • それでなくても不祥事に頭をかかえていますから、水面下で2018年サッカーWCロシア大会の開催が予定されている「ロシアの代替地」をFIFAは必死で探していることでしょう。
  • さてそれがどこになるのか。サッカーWCがどこに決ったとしても、また五輪そのものでさえ、入場券を完売したのに客が満杯ではないという問題は、まだまだ解決されないまま続くことでしょう。