カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

ロシアの醜聞13 薬物汚染と隠蔽・脅迫

2015年11月11日 06時30分37秒 | 海外

2014年3月の

ウクライナ領クリミア半島武力併合の結果、経済制裁され国家経済に深刻な影響があるロシア。

2015年11月、そのロシアが

今回スポーツ界でも、いっそう深刻になりそうで、古くから継続されてきた「薬物関連の恥部」があらわになったようです。

ロシア選手の薬物汚染を指摘した報告書があり、来年2016年のリオデジャネイロ五輪はもちろんのこと、すべての国際競技へのロシア選手の出場停止が提案されています。

かつては

東ドイツの「国家総動員での薬物使用」が指摘されましたが

今回は

ロシアの「国ぐるみ」での次のような、比較的信頼性の高い疑惑が持ち上がっています。

  • 該当選手の薬物汚染
  • それを黙認していたロシア当局
  • 当該選手が脅迫されワイロを要求された
  • ロシア機関による薬物管理機関への脅迫

などなど

まるで共産主義国家時代のソ連そっくりのことをまだやっているロシアの実体が明かされようとしています。ロシアが共産主義国・独裁国家だとされるゆえんです。

東ドイツといいソ連(ロシア)といい、共産圏では「汚染防止・腐敗防止」は無理なのでしょう。

もちろん中国共産党も、その例に洩れません。この国では、腐敗を利用して腐敗を根絶しようとしていますが、そもそも、そんなことをしているからこそ、永遠に腐敗まみれなのでした。

今回のロシアの薬物関連問題は、想像以上にひどいようで

該当選手の国際試合出場停止

だけでは済まず

ロシア選手全体の国際試合出場停止

にまで及びそうとのことです。

もちろんロシア政府は

中国同様、直ちに「反ロシアの勢力による陰謀だ」と反発しましたが、私の見るところ、自らが常時「陰謀」を企んでいることを如実に示しています。

捜査側としては、そんなのは想定内であり、長年の捜査過程で多数の証拠をつかんでいるようです。

この報告書を2015年11月9日に出したのが

ジュネーブに本部があるアンチ・ダンピング機関(WADA世界アンチドーピング機構)とのこと。

WADA(和田)と言えば

プロ野球の和田毅(わだ つよし)を思い出します(笑)。

かつて福岡所属だった和田と杉内で、年齢も実績(100勝前後)もほぼ同じ二人が、2012年から異なる道を歩み始めました。それぞれに理由があったのでしょう。

杉内は読売へ移籍し2012~2015の4年間で40勝ほどですが、渡米した和田はメジャー登録さえほとんどなく、かろうじて4勝したあと2016年から古巣の福岡へ所属することになったらしい。

この4年間で40勝もの差がついてしまったのですね。

和田がドーピング違反で摘発されたわけではありませんが、WADAで思い出してしまいました。

「空白の4年間」を

アメリカで過ごした和田を受け入れた古巣の福岡には、成算があったのでしょうか。それとも松田のMLB流出に備えての「お買い得商品」なのでしょうか。

「4年間の空白」というと

私は、またまた高校野球の優勝投手、斎藤佑樹を思い出してしまうのです。

高校野球の甲子園決勝で斎藤佑樹に投げ負けた田中将大は、その後すぐにプロ野球東北の野村監督の下で鍛えられて力をつけ、MLBへ移籍しケガをしたものの今やヤンキースで年俸20億円の投手。

一方優勝投手の斎藤は、大学へ進み、それなりに活躍していたのでしょうが、プロ入り後には、期待に反して泣かず飛ばずの状態が続き、いまや戦力外通告もささやかれてしまう始末。

敗者が勝者となるなど人生は分らないもので、何が二人の人生をこうも隔ててしまったのでしょうか。斎藤が北海道へ入団したのが間違いだったのか、それとも本人の問題なのか、あるいはまた偶然そうなったに過ぎないのか、他の理由があるのか。

そういえば

今年2015年の高校野球決勝でも、小笠原(中日入りか)が佐藤世那(オリックス入りか)に投げ勝ったのですが、田中将大の例のように佐藤世那が10年後には大活躍しているのかどうか、楽しみになってきました。

なお中日では

小笠原道大が引退し、新しく東海大相模の小笠原慎之介が入ることになりそうで、不思議な縁ですね。 


WADA 世界アンチドーピング機構の話に戻って・・・・

2018年にはサッカーのFIFAワールド・カップがロシアで予定されていますが、FIFAそのものがブラッター会長を事実上、解任するなど、大揺れに揺れています。

折しも2014年にウクライナ領クリミア半島の武力併合をするという、まるで中国のチベット併合のようなことを平気でしたロシアですから、今回2015年の国ぐるみの極端に深刻な薬物事件を考慮すれば、3年先のサッカーWCロシア大会では、ボイコット運動もあり得るし、そもそも開催さえ危ぶまれる、と私は想定しております。

もしも来年2016年のリオデジャネイロ五輪のことも考慮すると、ロシアは、オリンピックやサッカーワールド・カップなど、国際競技から閉め出されることになります。「知らぬ存ぜぬ」を通し「相手側の陰謀だ」と突っぱねたら、いくらでも「だませる」という独裁政権特有の独善性がみられ、ロシアは中国同様に、頭を冷やさねばならない時代になったようです。

ただし注意すべきことは

こうして国際社会からはみ出した異端者同士の「ロシアと中国」は、そのぬぐい去ることができない対立性が根拠で仲違いしていましたが、そういう本質の違いを封印して共闘することが考えられます。こうなると、再び冷戦構造が復活するかも知れず、留意した方がよろしいようで。

現代社会で、その「独善性ゆえにトラブル」を起こし、世界中から厄介者扱いされ、危険視されているのが

  1. ロシア
  2. 中国
  3. 北朝鮮

これが日本のすぐ近くにある国だとは、まっことつらい!

これらに共通することは

そこの国民が為政者に一方的に牛耳られていることで、言葉を換えるならば、国民は弾圧国家のもとで必死に生きている、ということです。

私たちは

  • 差別された人たちが「本心から国家にヨイショしている」と考え勝ちで、為政者もまた必死でそう装いますが、現実は、そうではなさそうです。
  • これを覆い隠すために、言論を封殺・自由を奪わねばなりません。これによって「装い」が「真実」になるはずと、信じています。
  • 私たち自身も、ひごろ何かにヨイショして、偽りの人生をおくってはいませんか。まぁ洗脳されすぎると、その「偽り」さえも「真実」へ変身するとも言いますが。さらに言えば、こう主張している私がすでに何かに「洗脳」されていて、「偽り」で何かにヨイショしている、とも言えますね(笑)。さてさて真実は奈辺にありや!
まぁ、よその国のこと、知らぬ存ぜぬで生きていくこともできますが、できれば広い視野で何かを考えるようになりたいものです。

 よのなかは さようしからば ごもっとも
そうでござるか しかとぞんぜぬ