竹中総務大臣の罪 1月24日

武部幹事長になんか、最初からまったくなんにも期待していないけれど、ライブドア堀江氏逮捕を受けての竹中総務大臣の言動には、しみじみ呆れ返ってしまった・・・。

今日は何度もその映像がVTRで流れていたが、「小泉純一郎とホリエモンと竹中平蔵とがスクラムを組んで、郵政民営化・小泉構造改革をやり遂げます!」と、堀江氏への応援演説で竹中大臣は高らかに宣言している。しかも、当時の竹中氏の立場は、郵政民営化担当大臣兼経済財政政策担当大臣だ。

竹中氏は、自分の応援は政府保証にはあたらないと主張しているが、現職の経済財政政策担当かつ前金融担当大臣が選挙の応援演説にかけつけ、共に構造改革をやり遂げる仲間だと言い切ったことは、株式市場でM&Aを繰り返してきた堀江氏が歩んできた道程、そして堀江氏の人格そのものに、政府が太鼓判を押したことに等しいではないか。明らかに竹中氏は、事実上金融政策に大きな影響力を持つ大臣として、本来ならば堀江氏の悪行をあばき、証券市場の健全化に務めなければならない立場にあった人なのに、だ。しかし実際には、堀江氏は、偽計や風説の流布、虚偽記載に粉飾決算・・・金融のプロであるならば誰でも気が付くような、数字の置き換えをやりたい放題やりまくっていたのだ。

ときの、金融・経済に大きな影響力を持つ大臣が、堀江氏の株式市場における詐欺行為を容認し、選挙では人間・堀江貴文を大絶賛した事実は、看過できるものではない。竹中大臣が政府のお墨付きを与えたことによって、多くの有権者や国民が堀江氏の手法そして人間性を肯定的に判断し、投票もした。総選挙以降、一般の個人投資家も「政府保証」されたライブドア株を買い走り、株価はうなぎのぼり。当の堀江氏も「政府保証」と「自民党保証」を得て、益々大胆不敵に、不適法な取り引きに拍車をかける。よくよく考えてみると、堀江氏逮捕は、竹中大臣の責任問題なのだ。

一般投資家は、詐欺師堀江氏に損害賠償を求めるとともに、政府に対して、誤った情報を国民に与えたとして、損害賠償請求訴訟を起こすべきだ。「自民党の要請で選挙応援に出かけた中の一つにすぎない」と言い逃れをする竹中氏の態度は、まったく白々しく、無責任の極みだ。ヒューザー問題の安倍氏も同様、こんなにも無責任な人たちが次の総理を狙う立場にあるなんて、政界「小泉組」の底の、なんと浅いことか。

たとえ自らに非がなくとも、相手を庇うだけの器量があればたいしたものだ。責任を取ったら、そのぶん株があがるというものだ。ハリボテ小泉総理やバカ丸出しの武部幹事長、坊ちゃん右翼の安倍官房長官に「小泉組」唯一の“学者”竹中総務大臣のいずれもが、責任を回避する言動のオンパレード。聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらい酷い。とてもじゃないが、こんな人たち、信頼できません!

今をときめく時代の寵児であっても、正義と良識を持って、たとえ総理や与党幹事長を向こうに回しても、正々堂々と逮捕に踏み切った検察には恐れ入った。かたや、知らぬ存ぜぬを決め込んで逃げまくるハリボテ政治家たち。政権の中枢がこれでは、良い政治が生まれるわけがない。これ以上、人々を落胆させることのないように、ポスト小泉には、真の人格者を選ぶ必要がある。
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