いわきでは積雪は珍しいんです、と強調していたら、今年はこれで3度目でしょうか。
雪はやんでいましたが、けさはこの冬いちばんの一面銀世界でした。
わが家の庭も、病院存置林も、中庭も、一年に一度見られるかどうかの景色です。
中央社会保険医療協議会の2010年度診療報酬改定答申がありました。
すでに厚労省は、改定率は0.19%と説明して、10年ぶりのプラス改定と誇っていましたが、医薬品の後発品がある先発品の追加引き下げ600億円が総枠の0.19%から削減されるので、実際の改定率は0.03%で、実質ゼロに等しいというほかありません。
1月31日の「毎日新聞」が「診療報酬増を『偽装』」と報じたのはそういう事情です。
ともかく答申は、その枠内で、個別の診療報酬点数を示したわけです。
微々たるものとはいえ、総枠引き上げはいいことですが、医療崩壊深刻化をとどめるものではさらさらありません。
それから気になるのは報道のあり方。
患者さんの窓口負担が「定率負担」であるかぎり、診療報酬が上げられると自動的に窓口負担が上がります。
定率負担のしくみは、負担額の上限額を超えるまでは、医療にかかるほど負担がふえる=病気は自己責任だから医療という利益に応じて負担せよ、という考えに基づくしくみです。
保険料と税金を支払う国民に医療費窓口負担はないのが世界の常識、という報道が「しんぶん赤旗」以外にないのは、異常だと私は思います。