あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

民医連綱領/目標と現実/「医療崩壊の真犯人」

2009年10月26日 | 日々の活動
今、全日本民主医療機関連合会は、1961年に制定した「綱領」を来年、ほぼ半世紀ぶりに改定予定です。

改定草案に対して全国加盟医療機関などからあれこれ意見が出され、今年8月に改定案が示されています。

私の職場でも、きょう、6人で議論しました。文字化される目標と現場の実情とを埋めていく日々の議論・努力・実践が決定的に大切です。




『医療崩壊の真犯人』(村上正泰著、PHP新書)を読みました。

著者はまだ30代半ばの元財務省官僚で、小泉内閣のもとで厚生労働省に出向し、医療制度改革にたずさわり、このままでは国民のためにならない、と06年7月に霞ヶ関を去った人です。

「医療崩壊」の最大の原因は、1980年代前半からの医療費抑制政策にある、と断言しています。これは民主党が言えていないことです。

「わが国の企業にもう少し保険料負担を増やす余地があるのは明らか」の指摘も民主党が言えていないことですが、元官僚の体質なのかどうか、その指摘もかなり控えめで、小泉構造改革を批判していながら、大企業優遇政策に対する切り込みはなく、憲法に基づく国家像もなく、最大のムダ使いの軍事費には言及もなく、財政技術的議論にとどまっている印象です。

もっとがんばってほしい。